44)風を切って走る、春はそこまで
投稿をしたのは、この順番でいいのだが、なぜか、順番通りの場所に、この詩が見当たらない。
そのとき、手直ししたのを忘れてしまってるのかなぁ?
あまりよく、覚えられていなくて、ごめんなさい。
なにはともあれ、、本文の詩を、お読みいただければ、幸いです。
風を切って走る、春はそこまで
青い自転車で、岬に行く。
ずいぶん久しぶりにむかうので、
なんども足をついて、迷うだろう。
変わってしまった町並みに、
ちょっと寂しさおぼえたり、とか、
さえ、するだろう。
晴れわたる大空にうかぶ
ペンシルのような薄っすら白い雲が、
鮮明に飛行機をえがこうとして
なんどもなんども、失敗している。
それは羽根がないんだよね、
まるで、新幹線のひかり号みたいな
懐かしい丸みをおびた浮き雲。
どこにも行けずに、
風に吹かれてぺしゃんこになる。
ハハーン、
人生は、はねがないものだという、
しんじつの暗喩だね?
え?
それは「はねがない」じゃなくて、
「はかない」、と言いたいの?
ち、ちょっと待ってね……
そ、そういえば、地球上には、
この美しくも愛に満ちあふれた惑星には、
自動車という無粋な乗り物があったね。
でも、そんなの今日は使っちゃダメだ。
岬まで走るなら、
昔から乗っている
ピッカピカに洗った
青い自転車でなくっちゃ。
迷いながら、
探しながら、
昔のちっちゃなころの記憶
その記憶の細い紐を両手で
慎重にたぐり寄せながら、
ゆっくりでいいので、ゆかなくっちゃ。
口笛、吹きながら。
もう、春はそこまで来てるから。
僕も、陽気に走るんだ、
春の訪れ、その、
走って切ってる、風にかんじて。
お読みくださり誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




