53)教室
あれ?
あれれれれ?
この詩は、かなり昔に書いてた詩だから、こんなとこらで出てくるべき詩じゃないはずなのだが。
なんでだろ〜?
しかも言うなら、この『よりぬき秋さん』にも過去に載せたことさえあるのではないのか?
それでは、一粒で二度と美味しい、もとい、読み手を裏切る背信行為になるのではないか?
というご指摘も、もっともですが、この詩をここで投稿していたのは、おそらくとっても深い理由があってなことだと思われる。
あ、いや、まぁ、じつは、その、理由というものは、私自身、すっかり失念してしまっているのだが。
想像を駆け巡らせるに、おそらく、この『小説家になろう』の、ま、詩という超マイナージャンルでの、だが、それでも、その読まれ方には、まったく同じ(そもそも、なぜ、よくやるように《改訂版》を書かなかったのか?)詩を投稿をしたとしても、大きな差があるのではないか、という、それまた昔っからの大きな疑問に、あえて答えを出そうとしていたのだろう。
自分の話なのに申し訳ないのですが、ほんとにちゃんと覚えていなくて。
だから、まぁ、今日は、なんというか、この、まえがきを読んでいただきたくて書いていることになるのかな?
ははは。
そう、なるんだよなぁ。
じゃなきゃ、まったく同じ詩、2度投稿する意味って、ほかには、なにも、ないもんなぁ。
だから、今日だけは、本文よりも「まえがき」が長くて、正解、なんだよな?
はは。
「悲しみって 日替りね」
少し軽めの春の陽気がつぶやく
金色の教室で新しいサヨウナラを見つけた
無人の机は古びた傷を刻んでいた
君の挨拶もサヨウナラとつぶやいていた
悲しみの言葉から彼は逃げていたのだろうか
つながりはどこにもなくただの傷だったのだろう
傷口にすり込んだ君の凍えた評価や点数に
涙目が明らかにかすれて
君は不器用に一言をしぼりだす
その諦めは新しい夢を生み
かつてない眺めを
花冷えの朝に見る
濃いめの筆力で鉛筆をぐんぐん書き込んで
目覚めたら手の届きそうな三色の虹
教室の窓ガラス
キラキラ散りばめられたダイヤモンド
かつて誰もが見たという白銀の陽光
あたるあたたかな笑顔
脆弱な者が夢を見る現実の正しさは無視し
それさえ
新しい若者の新しい癒しになるとしても
いったい
空気凍てつく無言を
突き崩されないよう守っている
君は
いまも癒しなど求めているというのか
お読みくださり誠にありがとうございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




