48)女には、清い涙は、にあわない。(もっとしたたかに、いきたかったなぁ)
内容というより、タイトル。
ちょっと、というか、かなり長めのタイトルをつけてます。
理由としては、目立つから?
ほら、(って言っても、知らんと思うけど)私ってもともと、目立つの、大嫌いじゃないですか?
にもかかわらず、ここでは、目立たせたい、って、ちょっと不思議な感じです。
まぁ、それが成功したかどうかは、置いておくとして。
4月なのに、粉雪の舞うバルコニーから
この街を見下ろしてみる、
イルミネーションが灯るころ。
声を上げられない不幸で、闇だらけの街に
休みの日でも、変わらず、
でも、銘柄はお店と違って
お馴染みの安酒をかっ喰らって
酔っても 酔っても
ますます冷たく暗い眼になるばかりだ。
ふるさと あの幼いサンクチュアリの
あたたかな掘りごたつの中は
あのころから 絶好の 最後の 隠れ家
そこでならあたたかい家というまぼろしの
純真無垢な幸せを感じられたかもしれない。
いまは、わすれた。
あまりに遠い記憶なので
嫌なあの人このととか、おもいかえせずに、
奇跡の思い出をかき抱き、そう思うのか?
どちらが幸せかなんて、ほら
比べられないていうでしょう?
光かがやく過去は夢の中の
思い出補正がかかっているみたい、
隣に住む水商売のお姉さん、
夜は華麗なおんなのふりして、
紙芝居のようなカサカサの衣装を
綺麗にシワ伸ばし、ピカピカに着飾って
都会の人もよいところはあるからさ。
ってさ。
私、バカ騒ぎしたいんだ 今夜も
心 ほんのり 酔わしてさ
夜空に浮かぶ
あれは、星座なの、酔っぱらいの星座なの?
ポッポッポッと 光っている
アメ玉を 舐めたいんだけれど
私の一番好きな家族を
秋田犬のタロも入れちゃって
あの田舎の家をさ
生まれてからずっと育ったあの山間の町をさ
なんで春一番が吹くころには
夢の世界のけがれのなさで、思い出すのかな?
駅のゴミ箱に捨てられた
新しいドーナツ店の紹介チラシ
あれ、割引券付きじゃないのかな、
なら、配ってもあまり意味ないですよ?
私、アメ玉を食べたいな、
チロチロ チロチロ 舌で転がしたい
でも私の食べたいアメ玉って
夜空に浮かんで ポッポッポッと 光っている アレ
闇に堕ちても道はあり
夜空にあっても手は届く
それが私がどうしても
欲しいといってる ドーナッツ
舞い散らかされたチラシの裏に
世界の抜け道が書かれているという噂は、
どこのお店でも通用しなくって、
月が照らす悲しみの量が違いすぎるから、
カシコイ 見て見ぬ振りとか するつもりかな?
どこにも ひとりだけて幸せになれる人は
いないこの街で星を見上げても
(じゃ、ダメじゃん)
独り寝の寂しさに耐えられず、
ちょっとでも好きな人を
探そうとするなんて、
なーんか、不潔です?
……ガ、ガキが。
寂しいから、寂しいと言って、
なにがわるいんだよお。
って、こっちも……ガキか?
お読みくださり、誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。




