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殴る女と痩せたい少女  作者: @naka-motoo
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最終話・殴る女と痩せたい少女の次のステップ

わたしはボクシングを再開した。


といっても大阪には帰らず、この街で。


今通っている高校にはボクシング部はないので、ボクシングジムに入門して17歳になると同時にプロライセンスを取得した。

デビュー戦はゴールデンウィークだ。


ひしちゃん、怖くない?」

「うーん。まあ、殴るの好きだから・・・ってこれじゃまるでアブない奴だよね」

「ううん。でも、殴られたら?」

「ボクシングってパンチ、けていいもん。けちゃダメだった時に比べりゃ楽勝やん」

「え。けちゃダメな時なんてあったの?」

「いや、それは・・・」


あぶないあぶない。

思わず中学までのいじめられ続けた日々を愚痴りそうになってしまった。

別に今更いいんだけど、やっぱり香奈カナちゃんには昔のわたしは見せたくない。


「それより香奈カナちゃん、背伸びたね」


クリスマスにカップルたちをドン引きさせた親水公園は桜の名所でもある。

薄ピンクの花びらを浴びて立つ香奈カナちゃんはお正月から5センチも伸びたそうだ。随分大人びて、ついでに髪も伸ばしている。


「あのね、ひしちゃん。あのとき神様に実はもう一つお願いしてたんだ」

「へー、知らんかった。何て?」

ひしちゃんと一緒に居られますようにって」

「はは。矛盾してるやん」

「でもこうして両方かなった!」


さーてと。


殴る女に返り咲いたわたしは、腹立ちじゃなくって心安らかに相手をぶん殴ろうかな。


やっぱり、どっちにしても暴力女みたいやね。


おしまい

ささやかなこのお話にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

わたし自身が楽しみながら書き進めることができました。

別のお話でも皆さんとお会いできたらとても幸せです

それでは、またよろしくお願いします(^^)

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