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羽をひろげて

 おうちの屋根からかおをだしたのは、おうちよりも大きくなったオカメインコのかんたでした。

 

「ひよっ」


 かんたはがけのうえにいる、びっくりがおの男の子をみつけるとげんきよくひと鳴きしました。

 そしてゆっくりと立ち上がり、おうちのかべをよいしょとまたがろうとしました。


 しかしかんたの黄色いおなかがじゃまをして、おうちはさらにこわれてしまいました。

 それをみて男の子はあたまをかかえます。


「かんた……ぶじでよかったけどなんでおおきくなったの?」


「ひよ」


 かんたは赤いほっぺと、ちょっと笑っているかのような表情でおへんじします。


「かんた、ひよじゃわからないよ……」


「ひよッ」


 うまくお話しできませんが、男の子はかんたのいっしょうけんめいな返事がきけたので少しだけおちつくことができました。


「ひよ」 


 かんたはもういちどひと鳴きして、羽をひろげました。

 すると……


「あ。おーいナルー」


 かんたのもふもふしたおなかに抱きつく、女の子とおかあさんがそこにいたのです。

 

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