表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ったら健康体  作者: 宮村
33/93

30

(じゃ、次に未習得のスキル一覧を…)


 画面を切り替えて、ミツキは幻視スキルを探してみる。


 もし今のステータスで習得可能なら、一覧の中に入っているはずである。


「えーっと……」


 おお、とミツキは思わず声をあげる。


「あった…」


 鑑定のずっと下の方に、それはあった。


 ただ幻視の他に幻聴、幻臭などもあった。一応習得にどのくらいのスキルポイントが必要なのか確認してみると、なんとそれぞれ3000ポイントが必要だと言われてしまった。レベル1でこんなに取られるなら、そりゃロルフも“習得に多大な労力が必要”と言うはずである。


「えっと、残りのスキルポイントは…」


 あれ、とミツキは思う。記憶していた分より100ほど増えている気がする。


 とすると、レベルがあがったせいだろう。こちらはレベルが1あがるごとに50のスキルポイントが加算されるようになっているらしい。


「えっと、10000から3000を引いて…」


 残りスキルポイントは7000になった。最初に無駄遣いしておかなくて良かったと、ミツキは心底思う。


 ちなみによく見てみると所持コインも増えていた。これは投げ斧で倒した獣が落としたものだろう。


 アイテム一覧を確認してみると見覚えのない素材も増えていた。これも恐らくはアイテム入手率上昇スキルが効いているせいかもしれない。


 素材の鑑定はとりあえず後回しにするとして、ミツキはまず幻視スキルについて鑑定してみることにした。




 幻視……実際には無いものを有るかのように知覚させる。レベルが上がるごとにより具体的かつ難解な映像を操れるようになる。




 なるほど、と思いつつも、ちょっと具体性に欠ける説明だなとも思う。


(ロルフの言い方だと、幻視スキルを使って本来のステータスやスキルを錯覚させられるって意味に聞こえたけど…)


 実際には無いものを有るかのように───か。


(実際にあるものを、別の物に錯覚させることも可能なのかな…?)


 うーん、とミツキはそこで考え込む。説明が簡素なのは、恐らく鑑定スキルのレベルがまだまだ低いせいだろう。


(そもそもスキルを習得したとして、どうやって発動させればいいのかな?)


 この場合はやはりイメージを膨らませ、知覚させたい対象をより鮮明に、具体的に思い描いたりするのだろうか。


(ま、これは夜寝る前にでも練習してみよう)


 何しろ今はスキルを使ったところで見せる相手がいないのだ。勿論自分の目でも確認出来るのかもしれないが、第三者に実際に見てもらわなければ安心出来ない。


(ヴェルナーに見せてもしょうがないしね…)


 やはりもうひとり、仲間は必要なのかもしれない。それも出来れば近々に。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ