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海賊GAME  作者: niyuta
乙女の野望
63/73

ゲームをする理由

ジークさん達が、一生懸命捜してくれたにも関わらず凜は見つからなかった。


まあそれは、現実世界に戻った時に凜に会って、どこにいるのか聞けばいいので、そんなに焦る事は無い。


「ジークさんは、なぜこのゲームをやってるんですか?」


私は結局、ジークさんの海賊船に乗り込み一緒に航海をしている。


「俺?暇つぶしだよ」


そうか、暇つぶしか。そうよね。普通はそうだ。


「お前は?」


「えっ、私?」


やばいな、本当の事は言えないし……


「……私も暇つぶしです」


私は適当にお茶を濁して、本当に聞きたい事を聞く。


「ベルンさんとは、どこで会ったんですか?」


「あいつ?そうか、もう俺が仲間にしたから現れないんだってな。あいつは元々パウルの仲間だったんだよ」


ええっ!?そうなの?


じゃあ、私がベルン君を仲間にする事は出来ないのね。それは残念だわ……


「このゲームの中の人達は、みんなあんなにかっこいいんですか?」


「えっ?」


私の質問を不思議と思ったのか、ジークさんは変な顔をしてこちらを見る。


「いや、みんな、ブルグンみたいな感じだよ」


ガーンッ!!


あんまりだわ!!


「そういえば、いたな。凄いハンサムが……」


ジークさんが思い出したかの様に言う。


えっ!そうなの?


「トゥルルだったかな?カナエっていう海賊の所にいる奴なんだけど、奴はハンサムだったな」


ふん、ふん。トゥルルね。


なんか道のりは遠そうね。もっと、一つの中にドッカン、ドッカン美少年が集まってるような海賊は無いのかしら?


ベルン君と直接、会話をしてみたいな……


海賊っていうのは私の想像とは違うのかしら?


私は甲板の上をテクテクと歩き、ベルン君を捜す。


おお、いたいた。ベルン君は一人で剣の稽古をしているようで、汗をかきながら剣を振るっている。


滴る汗がカッコイイ!!ソソる!ソソるわぁー!!


私が横からジッと見ていると、それが気になったのか、彼は剣の稽古を止めてしまった。


そして不思議そうな顔で私を見る。


「何か用ですか?」


「えっ?私」


どうする?あまり素直に聞いてもまずいかしら?ちょっと遠回しに聞いた方がいいわよね?


「べ、ベルンさんは好きな人とかいますか?」


私のこの質問にベルン君は目を丸くする。


あら?唐突すぎたかしら?


「別にいませんよ」


うむ、少し顔が赤いような気がする。


よし、ズバリと聞いてみようかしら。


「ベルンさんは、その……」


いや、ダメダメ!そんな事を聞いてはダメだわ。絶対変に思われる。


「何ですか?」


私がモジモジとしているとベルン君が聞いてきた。


……いや、もう聞くしか無いわね。


「ベルン君は、その男の子が、男の子を好きなのをどう思いますか?」


「えっ!!?」


やばい、ベルン君が驚愕の表情で私を見てる!!

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