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海賊GAME  作者: niyuta
海賊の生活
25/73

衝撃の事実

俺は「虎眼石トラメイシの指輪」の使い方を「HELP」で読む。


どうもこの「虎眼石の指輪」は「オーバー・ヒート」と同じく掛け声で発動させるようだ。


これも自分で掛け声を決めていいと書いてある。


実は俺は「オーバー・ヒート」の掛け声について失敗したなと思うことがあった。


それは何か?


掛け声が少し長いという事だ。殺るか、殺られるかの戦闘中に「オーバー・ヒート発動!」の掛け声は長すぎる。


「虎眼石の指輪」は戦闘中には使わないと思うが、やはり掛け声は短いに越した事はない。


俺は「虎眼石の指輪」の掛け声を打ち込む場所に「コガン」と入力する。


つまり、「コガン発動!」と掛け声をかけると「虎眼石の指輪」を使える事になる。


「ブルグンッ!!」


俺は甲板の上で忙しそうに、新しく仲間になった船員に操船の指示を出しているブルグンを呼んだ!!


「はいはい。なんですか?ジークさん」


ブルグンは慌ててやって来る!


「そこに立て、ブルグン」


俺はブルグンを目の前に立たせる。


「えっ?ここですか?」


ブルグンは不思議そうな顔をするが、素直に俺の目の前に立った。


いったい、このブルグン、どれぐらいの能力なのだろうか?


そしてそれがどのように俺に分かるのか?


掛け声で発動出来るのに、まさかスマホの画面に数値が表示されたりはしないだろう。


「コガン発動」


俺は言う。すると……


うぉっ!?


なんか浮かび上がって来た!?


ブルグンの少し上空に数字が浮かび上がる!!

________________

《ブルグン・ハインリヒ》

【ステータス】

Lv : 36

HP :51

STR :56

VIT :53

INT :32

AGI :23

LUK :47

PIR :38

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

なんだ!?他のキャラを見てないから何とも言えないが、これはとんでもなく強いんじゃないのか!?


信じられない!!


ブルグン、お前そんなに強かったのか!?ただの引き立て役のお笑いキャラかと思っていた。


しかし、俺にはそれよりも衝撃な事があった……


ブ、ブッ、ブルグンッ!!


お前っ!?


本名は「ブルグン・ハインリヒ」って言うのか!?


その顔で「ハインリヒ」は無いだろう!?


ひぃー!!こりゃたまらん!!


醜男の「ハインリヒ」!!


やっぱりお前はたいしたやつだよ!ブルグン!!


おっ!?


画面が変わった!?


今度は「スキル一覧」が空中に表示される。


また、この【海賊GAME】特有のあのとんでもない数のスキル一覧が表示される。やはり気になるのは「片手剣」の中の「カトラス」のスキルだが……


なんとブルグンの「カトラス」は「76」だ!!これはとんでも無い事では無いのか?達人レベルでは無いか?


あと眼についたのが「統率力」だ。


ブルグンの奴、「統率力」が「58」もありやがる!!これは案外、高いのでは!?


俺がブルグンのステータスやスキルのパラメーターを見て、一人楽しんでいると、ちょうどそこにベルンがやってきた!!


よしよし、俺にはお前のステータスが一番気になるのだよ。


どうも、この「虎眼石の指輪」は一度使うと無くなるアイテムのようで、俺の指にはまっていた三つの指輪のうち、一つは消えていた。


しかしまだ二つ残っている。


ブルグンを見てベルンを見ないわけにはいかないだろう。


「ブルグン、もう行っていいぞ」


俺はブルグンを解放して今度はベルンを目の前に立たせる。


「コガン発動」


ベルンの上空部分にステータスが浮かび上がる!

________________

《ベルン・ブラント》

【ステータス】

Lv : 13

HP :43

STR :49

VIT :38

INT :45

AGI :62

LUK :38

PIR :41

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

……


…………おい、おい、嘘だろ!?「素早さ(AGI)」が「62」って……


MAXは「60」じゃ無いのか?おかしいじゃねえか?俺が「オーバー・ヒート」を使った時より速いじゃないか!?


それに……なんだ?あの「腕力(STR)」の「49」って……小さいくせにブルグンとたいして変わらない……


これじゃあ、戦いにおいて最強に近いじゃ無いか!!


そしてスキル一覧が表示される……


ベルンの愛用の武器であるレイピアのスキルは……「97」だ……


天才だ……天才がいる……


駄目だ!!前回は「オーバー・ヒート」を使ってなんとか勝てたが次にやったら勝てないかも……


「ジークさん?もういいですか?」


ずっと俺の前に立たされていたベルンはつまらなさそうに言う。


ああ?いかん!いかん!あまりにびっくりしすぎてボーッとしていた。


「ああ、すまない。ベルン、もう行っていいぞ」


ベルンはまたどこかに行く。


二人のステータスと本名に少なからず衝撃を受けた俺だが、奴らの能力を見る事が出来て良かった。


「ブルグンッ!ベルン」


二人を呼ぶ。


そして二人に不死身の海賊ジークがこれから海賊行為を行う時の戦術を授けた。


そして二人がよく納得した所で報告が入る!!


「前方に船を発見!!」


新しい獲物の発見である。


「よし、行くぞ!!みんな!!」


俺は叫ぶ!!


新生不死身の海賊ジークの始動開始である!

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