プロローグ
ぜひ読んでください!辛口な感想もお待ちしてます!
「君のことが好きなんだ!僕と付き合ってください!」
暖かい春のことだった。空には雲一つない。天気は夕暮れといったところだろうか。17時を周りあたりも薄暗くなってきている。風は全くと言っていいほどなかった。
校庭には生徒がまだチラホラといるがその数も次第に減ってきている。
ブーブーと低い音が校内に響き渡っている。吹奏楽部はまだ練習を終えていないのだろうか。吹奏楽部の練習はいつも遅くまでやっていることで有名だ。
俺の名前は泰三である。
俺の目の前には少女がいた。髪は黒髪ロング。身長は僕よりも一回り小さい。顔は・・・可愛い・・・。名前は優香。
「えっ」
優香は困っているように見えた。
しかしそれはオーケーのサインともノーのサインとも俺には読み取れた。
去年からの1年間。俺は優香とうまくやってきたと思う。
去年の俺と優香は話を交わしたことさえなかった。2月まで3月は部活のみんなで俺の別荘まで旅行に行った。そこで優香と2人で花火を見た。俺以外の奴らは俺と優香に気を使ってくれたっけ。夏休みは2人で夏祭りに行った。誘うのにとても苦労したっけな。寺の境内で2人でアイスを食ったのはいい思い出だ。文化祭では俺と優香は違うグループには配属されたんだっけ。優香と遠くで目が合った時はマジで嬉しかった。冬休みでみんなでスキー旅行に行った時は優香と初めて喧嘩した。よく仲直りできたと自分でも不思議だ。
そして今。
俺は目の前の優香に告白したんだ。
相変わらず風は全く吹かない。
1秒1秒が永遠に感じられる。
よく見ると優香の頬に涙が流れていた。
優香が口を開く。
鼓動が早くなる。胸が張り裂けそうだ。
「私は・・・あなたのことが・・・」
「ちょおおおおおおっとまったあああああああ」
目の前に知らない男が突如現れた。
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