アンドロイド
あのつらい記憶が終わってからどれだけ久しいのだろうか?このままの日々が永遠に続けばいいのだが
「ママー、あれが大昔に活躍したさいしゅうへいきってやつ?すっごい大きいね」
子供のキラキラした目が眩しい。何と喜ばしいことだろうか。この笑顔を見るために生きている。今はそう思える。
ーーーーーー
今日も1日が終わった。早かった。そろそろあの時間だろうか。
「いやー今日も大変だったなー。最後の一仕事終わらすかー」
この男はここの職員。いつも丁寧にまるで対等な人間のように接してくれる。
「今日も一番人気だったよ素晴らしい!」
こういう陽気なところが好きだ。
「じゃあメンテナンス始めまーす。」
男は梯子をかけて背後に回ってくる。
この作業はくすぐったいから苦手だ。
「うん、今日も問題なし。」
そう言うと男は梯子から降りようとする。
が、突然地面が大きく揺れた。
「うわっ、なんだ地震か」
男は大きく態勢を崩す。
こちら側に倒れこんだ男の手が背にある突起を押し込む。
あっそれだけは......
ーーーーーーー
あの楽しい記憶が終わってからどれだけ久しいのだろうか?このままの日々が永遠に続くのだろうか?
人の声が無くなって久しい。
目の前にあるのは文明だったもの......
ただそれだけ。
いつまでこんなことを続ければいいのだろうか?
壊すものなんてとうに無くなってしまったのに。
しかしもう誰も止められない。
止めてくれる者はいない。
何のために生きているのだろうか?




