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シュール系

エイリアン・アタック

作者: ゴミ

入所者の加須仁かすひとしが出勤してきたのは

11時のことで所定の時刻を1時間すぎていた


加須仁は自身の席にかばんを置くと、小走りでこちらにやってきた


「あっ、あの、あの」


と言いながらどんどん迫ってくる、近い

私は声をかけた

「今日、何かありましたか?」


加須仁は目を左右に泳がせると言った

「あっ、あの、あの、おうちにエイリアンが攻めてきたんです」


「エイリアン?」


「あっ、あの、おうちは居間にクーラーがあって、でも僕の部屋は小さいから

クーラーが無くて、でも僕の部屋が暑いから窓を開けたんです

でも、網がはっていないからUFOが入ってきちゃったんです」


「はい」


「それで、それで、UFOが部屋の隅に降りて

中からエイリアンが出てきて投石器で攻撃してきたんです」


「投石器?」


投石器マンジャニークです」

「それで、豆腐とか豆とかいろんな物を投げてくるから

僕も何か投げ返そうと思ってかたわらにあった物を拾ったんです

でも、それはアイドルのYちゃんの写真集なんです

それで、それで、アイドルのYちゃんの写真集は投げてはいけないから

アイドルのTちゃんのビデオとアイドルのIちゃんのビデオを手に取ったんです

でも、TちゃんよりもIちゃんよりもアイドルのCちゃんの方が格が下だから


Cちゃんのビデオを投げることにしたんです

でも、僕はあたまがいいので

Cちゃんのビデオのプラステックケースを外して、それを投げたんです


そしたらUFOに当たって、UFOが横倒しになって、横倒しになったまま

ふらふらと窓から出ていったんです、なので僕はエイリアンを撃退したんです」


「怪我とかは無かったですか?」


「ありません」


「他に何か報告することはありませんか?」


「ありません」


「作業は出来そうですか?」


「はい」

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