The World Times:世界天魔大戦
毎週木・金・日、15時~20時の間に投稿予定
ベルジュ=カジャナ戦争がトリガーとなった。戦火はここから一気に拡大したのだ。兵香戦争から一年後、ヴィクトル島に対魔連合軍のベルジュへの援軍がもっとも駐留していた瞬間を狙ってレフランド火山王国が同島を攻撃した。この攻撃に合わせて神聖エーベンベルク帝国、ズィーデン=ミンスター帝国も対魔連合国に宣戦を布告。華陽王朝を除く全世界が戦争の当事者となったのだ。
ザレンベルク帝国はこれを受けて緊急事態条項を発動。帝国憲法で認められていた一切の基本的人権が停止され、政府が一切の制限なく帝国臣民を戦争に動員することが可能となった。それだけではない。反戦主義者や敵国の工作員と思われる者など、帝国の方針にそぐわなかったり害をなしたりする者を逮捕し、裁判を経ることなく処刑する事も可能である。ルスラニア帝国などもすぐこれに続くだろう。
もっともはやくに戦争となったベルジュ帝国の運命がどうなるかはわからない。同国からの連絡が途絶えたことによって、この国とそこに住む人民には運命の時が来たのだろうと推測される。しかし現在、確かにわかることは、いま世界が真っ二つに分断されたということだ。
希望が死に、地獄が舞う――
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