The World Times:リメンバー・ヴィクトル
毎週木・金・日、15時~20時の間に投稿予定
レフランド火山王国がルスラニア帝国に宣戦を布告し、同国領ヴィクトル島に奇襲攻撃を仕掛けた。三十年前に人類の侵攻を受け、戦場となって燃えたこの島は、こんどはドワーフたちの侵攻によって燃えようとしている。
レフランド火山王国はもともと、他の同盟国ほど悪魔への信仰は薄く、物理的に距離が近く、より侵攻を受けやすいであろうエーベンベルク帝国などの列強から身を守るために魔王同盟に所属していた。しかし三十年前の戦争によって反エンジェリアン――天使を信仰する人間たちの呼び名――派が台頭し、クーデターによって時の皇帝を暗殺して政権につくと一気に同国の空気が変わった。正式に悪魔教が国教となり、天使教の信仰は禁止。また元来高かった技術力を惜しみなく軍事力に投入し、軍備増強、新兵器の開発などに貪欲に取り組んでいった。
ヴィクトル島は現在、人類の大陸とベルジュ帝国を繋ぐ要所となっている。また魔族国家への攻撃の際にも重要な橋頭堡となる。人類はこの島をみすみす失ってはならない。同時にドワーフたちも、元々自分たちの領土であった同島を取り替えさんと死に物狂いで戦うだろう。最後にこの島で立っているのはどちらだろうか? それとも、どちらも倒れているのだろうか? 答えは時間が経てば出てくるだろう。
時が来た
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