3話
古澤先輩からのお誘いから一日がたった
今日の放課後には返事をしなくてはならない。
重い気持ちを引きずりながらクラスへ行くと
「おはよー」
昨日の長野くん?だっけ?が挨拶をしてきた。
「おはよー」
一応返しておく
「昨日美人の先輩と何話してたの?」
見てたのか…
「まぁなんだ業務連絡みたいなもんだよ…」
自分で言っててもよく分かんない
「そうなんだ!」
単純なのかバカなのか分からない…
「なんか翔太があの人に言い寄られてるのかと思ったよ」
あながち間違いじゃないな…
「そんなことあるわけないだろ」
俺の十八番の苦笑いできりぬける
今日は色々なオリエンテーションがある。
部活動紹介もやるそうだ。
「翔太は何部に入るか決めてる?」
「まだ決めかねてるよ」
嘘じゃない…
「陸矢は?」
初めて下の名前で読んだからイントネーションがおかしかったかもしれない。
「俺?俺は野球部だよ」
思った通りである。
一通りのオリエンテーションが終わり放課後になってしまった。
重い足を引きずりながら昨日話したあの場所まで行く。
「お!来たな」
向こうはもう待っていた。
「どうも…」
「で決めたのかい?」
決めたも何も相談部のことをよくわかっていない。
今日の部活動紹介の時も相談部は一切出てこなかった。
「すみません相談部って何をする部活ですか?」
「あーごめんごめん言うの忘れてたね」
「相談部って言ってるけど本当は部活じゃないんだ」
驚きである。
「生徒会の下部組織みたいな感じで生徒会に来た相談的なことを解決する団体みたいなもんだよ」
なるほど…
要するに生徒会という上司にめんどくさい仕事を押し付けられる部下って感じか。
「ちなみに今年開設で君が2人目の部員だ」
古澤先輩しか入っていないのかよ…
しかもちゃっかり俺も入れられてるし…
「ほっほら相談部入ればいいこともあるよ」
「例えば…」
思いつかないなら言わなくてもいいのに…
「生徒会が次にやる行事を把握できるとか」
「ワーミリョクテキデスネ」
「頼む入ってくれないか」
まぁ元々何かしらの部活には入ろうとしてたからいいけど。
部活にね…
「分かりました入りますよ」
「えっほんと?」
「ありがとう」
飛んで喜んでいる。
そんなに嬉しかったのかよ。
「活動とかってどうなってるんですか?」
「生徒会からこっちに回された時だけって感じかな」
「今は特にないからあったら連絡入れるよ」
「連絡先交換しよ」
美人のお姉さんとの連絡先の交換につい笑みがこぼれそうだ。
「分かりました」
連絡先を交換してその日はそのまま帰った
コメントなどで読みにくい点を教えて頂ければ恐縮です。