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繰り返しの高校生  作者: りんた
相談部
1/10

1話

今日が終われば明日が来るのが普通だ。

普通ならな…


いつもならまだ寝ている時間なのに目が覚める。

昨日の夜から緊張している。

それもそのはず今日は入学式なのだから…

高鳴る胸を落ち着かせて顔を洗いに行く。

朝食を食べて家を出る。

「行ってくるねー」

「はーい後で行くからねー」

親は共働きでお世辞にも裕福とは言えない家庭で育ったが家族の優しさに囲まれて俺自身は幸せだった。

これから始まる高校生活に心躍らせながら家を出る

俺が通うのは家から徒歩15分にある。

勉強はそこそこレベル…

後ここの横断歩道を渡れば学校に着く。

信号はまだ赤だ。

周りを見渡すと同じ制服の学生が少しいる

そこを小さな女の子が横切っていく…

「危ない!!」

もう遅かった…

鈍い音とともに交差点に人形のように転がっていく女の子と地面に飛び散った血を見ればどうなったかは容易に予想が着いた…

俺があの時もう少し早く気づいていれば…

その日は入学式に出なかった。

あんな出来事が目の前で起きても入学を祝えるほど俺の心は強くなかった…

いや、本当は現実から逃げたかった。

女の子を俺は唯一救える場所にいたのに救えなかったことから…


今日は変な夢を見た。

女の子を助けることができずに目の前で轢かれてしまう夢だ…

入学式の日だから緊張で変な夢を見たのかもしれない。

とりあえず顔を洗いに行く

朝食を食べて家を出る。

「行ってくるねー」

「はーい後で行くねー」

聞き覚えのあるような気がしながらも家を出た…

ここの横断歩道を渡れば学校に着く。

女の子が横切る…

今朝見た夢の通りだと危ない…

けど夢の通りになんてならないだろう…多分…

そう思った矢先に女の子が空を舞う…

そこで気づいた…あれは夢じゃない…俺は今日が2度目だと…


朝起きたら今日の日付を最初に確認する…

「よし大丈夫だ…」

今日は入学式の日だ。

今回こそあの女の子を助ける…

そう心に誓った俺は女の子の助け方を考えた。

女の子を助ける方は主に3つある。

1つは交差点に来る前に女の子の足を止めることだ。

これは家を前回より早く出る必要がある…

しかし前回の行動とかけ離れたことをすると何が起こるかわからないから迂闊にこの方法はできない

2つ目は女の子を轢くはずの車を止めることだがこれはきっとできない…

普通に走行している車の止め方がわかる人がいるなら教えて欲しいくらいだ。

これが本命の3つ目だが普通に女の子が車道に入る直前で止めることだ。

これなら前回の行動と殆ど変えずに済む。

しっかりと気を引き締めて家を出る。

「行ってくるねー」

「はーいあとで行くからー」

前回と変わらないやり取りをして本当にこの日が連続しているのだと実感した。

あの交差点についた…

女の子が歩いてきているのが見える。

俺の横を通り過ぎる時に

「危ないよ」

と言って女の子の手を掴み体を車道から引き離す。

「すみません」

女の子の母親らしき人が走ってきて礼を言った。

母親に諭せれた女の子も

「ごめんなさい」

と俺に言ってきた。

やっと女の子を救えた…


初めて小説を書きます

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