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謎解きのヒント?

ーコウ視点ー


偉い人の家って、何でこんなに門から家まで遠いんだろう。


これ、公園とかじゃないよね?

並木道とか長過ぎねぇ?


椰子の木の様な南国っぽい並木道を進む事暫く。

やっと見えてきた家の長さは何だろう。

横にずらっと広がって豪華ホテルを思わせる雰囲気に俺、もう飲まれてます。


帰りたいよ。

あ、もう間に合わない!

ズラーッと人が並んでる。

はー、無双騎士団の皆んなを思い出した。やっぱ罰ゲーか?



「ようこそ。お待ちしておりました。」


丁寧に頭を下げて出迎えてくれた人はしっとり落ち着いた美人さんだ。

もうちょっと若かったらかなり緊張したかも。


「お出迎え感謝します。お久しぶりですね。」

お?

やっぱりゼンさん知り合いか?

ニコニコしてたからそうかなぁと。

ゼンさん顔広いよなぁ。


「こちらが噂のコウ殿かしら?

初めまして。素敵な『オマツリ』を開かれたとか聞いております。

街の者達が大層お世話になりました。」


ん?オマツリ??

あー、こっちの人は『お祭り』ないから発音が変だよな。

俺は、お祭り文化を広める事に情熱があるから!

(て、言うか俺がお祭り好きなだけ?)


「手紙で書いた内容についてご相談申し上げたいと。」


二人の会話を聞きながら、貝殻の絵を思い出す。

どうやらヒントをこのリーズ代表が知ってるらしいと、髭面オヤジに聞いたんだ。


「まずは応接室へお越しください。

ご用意してあります。」


ご用意??

何を用意したのかと応接室へ着くと楽器を持った人達が待ち受けてたけど、何?


「こちらの方は?」ゼンさんの質問に。


「まずはお聴き下さい。」と、椅子を勧められる俺達。


着席と同時に演奏が始まる。


『♪♪♪♪〜

海と夜空の重なる宵の口〜

星は海へと混じり合う〜

架かる橋を渡る者よ〜

海の神に○○捧げよ〜♪♪♪」


民謡のようなも唄に思わず拍手した。

なんか感動した!この世界はあんまり音楽ないからやっぱ、音楽いいなぁ。


あれ?拍手したの俺だけ?

この世界には拍手ないのか??


唄はどうやら門外不出の言い伝えだとか。

最後のよくわらない○○は、誰もその意味を知らないとか。何て言ってるのかもよくわからないそうで。


「いかがでしょう?なにかお分かりになりました?」


え?これが貝殻の絵のヒント?

これだけじゃねー。。


「この唄は貝殻の絵と共に伝わるものです。

女神セレーネ様をお祀りする様になる前からのもの。かなり太古の昔になり意味を知る者もおりません。

あの貝殻の絵も同様に、どの船にも必ず付ける決まり。

あの貝殻の絵は航海無事を祈るものとしか分かっていないのです。

それを今回、コウ殿が『岩の門』を発見されたとか!!

我々も皆様に期待しているのです。どんな事でもご協力致します。

もしかすると、この事が海が荒れ出した事にも関係しているかと。皆様、どうぞよろしくお願いします。」


えー!期待し過ぎだよ。

しかも、は、発見って…。

岩の門なんて、あんなにちゃんとあるのに変なの。。

あ!ルスタフめ。ニヤニヤして。


だけど唄の内容にはまだそれだけでは解けない事だらけ。

俺達は頭を付き合わせるけど、中々良いあんは出ないままルーズ様のところから戻った。


捧げるものは、何?

海に架かる橋無いし、海と夜空は混じらない。

はー詰んでる。

クイズ番組も、謎解き本も苦手なんだよ。

とにかく明日、『岩の門』を今一度訪ねる事になったけど、ルスタフだけが抵抗してるよ。

ため息混じりの俺達が宿屋へ戻ると、俺達を訪ねてきた人がいた。


頼み事らしいけど、俺じゃないよ!

オリドさん?


「ラクゥド商会のオリド様ですよね。

なんと言う幸運!!

こんな場所におられるとは!!」


超感激してるお兄さんにドン引きながらも、俺は疑問を持つ。


ラクゥド商会って?

オリドさん何者なの??







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