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異変…テーレント!!

ーコウ視点ー


ドドドドドドドドーー!!


のんびりボルタの王城へ向かう道の途中で、地面を揺らすような馬の駆ける音が聞こえて来た。


振り返った俺の目の前には、懐かしい人の姿が!


「お久しぶりです。コウ殿」


頭を下げて挨拶してくれたのは、トラッデのミゲルさんだ。


しかし、珍しい。

後ろに沢山の馬の姿が?


しかも。人は載っていないとか。



「ミゲルよ。いったい何事だ?」

一歩進み出たレイバンが眉間に皺を寄せて尋ねた。


おぉ。レイバンにも連絡していない事件なのか?


「長。

連絡を取ろうとあらゆる手段を尽くしましたが、今の今まで連絡する事が叶いませんでした。


実は、あの秘密の場所に異変が生じたのです!」


ミゲル。秘密の場所って?

と俺が疑問を言おうとしたら…


「まさか!!

あの場所は、封印されたはず。

何故…」


いつも冷静な判断レイバンにしては、動揺が激しいなぁ。

秘密の場所って良いイメージあるけど。


ほら、何が宝とか隠されているとか。

あ!


違うんだ。

深刻な様子のレイバンを見て緊急事態だと理解した。


レイバンは、馬に飛び乗る。


「コウ。本当に申し訳ない。

テーレントで不測の事態が生じたので、一旦帰らなければならなくなったなった」


差し迫った事情を抱えていると理解した。

でも…。


「レイバン!

テーレントへは俺も行くよ。馬の後ろに乗せてくれ!」


何が出来るか分からない。

でも、行かなきゃいけない。そんな気がする。


「いや。コウはカエル殿と約束があるはずだ。

まずはそれを…」

言いかけたレイバンを遮ったのは、意外な人物?で。


『今回は譲ろう。

コウが約束を覚えていただけでも、まぁ上出来だからな。


良いか。次なる五大食材はテーレントにある。

ヒントは、これだ!

持って行け!!』



カ、カエルーー!!


お前。いい奴だったんだな。

え?


あ。いや…。

前からいい奴だと。。


すみません。口うるさいってちょっと思ってました!!

でも、これ助かるよ。


カエルがくれたのは『絵』で。

どうやら次なる五大食材の『絵』みたいだ。


助かる〜。


いつの間にか下馬したレイバンがカエルの前で跪いて礼をしている。


「ご助力に感謝します。

この度は、急ぎの為改めてお礼に参ります」


カエルは、返事をしなかった。

ひと鳴きして、ボンと消えた。


カッコいいじゃん。カエル!


青い顔のレイバンの前に乗ると、バリーもルスタフも当然と言う顔で乗馬した。

スタンさんも乗ろうとしたから、俺は慌てて止めた。


「スタンさん!!

せっかく、ボルタの王城近くまで来たのに寄って行かなきゃ!」


すると。

乗馬を終えたスタンさんは、首を静かに横に振り

「メルゼウス王も行けと言うでしょう。

レイバン殿。さぁ参りましょう」と。


スタンさん。。


レイバンは頭を下げて、馬を駆け出した。

皆んなもそれに続く。


皆んなの気持ちはひとつだな。

仲間のレイバンのために。だ!!



しかし、秘密の場所って何だろう。

テーレントへ思いを飛ばすしたのは、ほんの少しで。


何故なら…

後は必死に掴まるのみ!!


暴走馬に乗るのは、もう二度としないと誓う。

絶対だ…。


そんな旅は、数日…続いた。


全員が倒れる寸前に、やっと。


やっと着きました。


美しいテーレントへ。

知識の部族の元へ。



門の前には、懐かしい村長の姿が見えた!




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