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フジサキ

フジサキ:元はアタシが持ってた「iPh●ne 4S」


≪第1章≫

 元々はアタシが持ってたiPh●neが擬人化した姿……らしい。

 黒いスーツをビシッと着ていて、背がうんと高くて、黒髪もさらっさらで、瞳は青。

 ちょっとその辺にはいないイケメン……。

 そういや、最初はイケメンさんって心の中で呼んでたな。もうだいぶん、慣れちゃったけど。


 「フジサキ」ってのは、アタシがつけた名前。「iP●ne」なんて連呼してたら損害賠償がいったいどれぐらいになるのかわかんないからね。

 

 フジサキのおかげで、無傷で森に降り立てたし、集落があることも分かったんだけど……。

 でも、崖から落ちて神聖な祭壇と像を壊してしまいました。

 ちょっとフジサキ、「自首しろ」ってのはどういうことだ。

 壊したのは、アタシじゃないから!



≪第2章≫

 設定年齢は27歳。(実年齢は1歳5か月。……端末機としての製造日からの期間らしい……)

 ロイズさんの異世界講座はすべて記録してあるようだ。

 テレサさんからはこの世界の料理を学び、ロイズさんに借りた本からこの世界の文字もあっという間に習得してしまった。

 相変わらずのチートっぷりを発揮しています、こやつは。

 

 文字もマスターしたということで、アタシがバイトをしている午前中、フジサキはロイズさんの秘書をしてもらった。ロイズさんにはお世話になってるしね。

 午後はアタシの子守の手伝いをしてもらっていたんだけど、子供たちに読み書きを教えたらいいなじゃないかと思って、『寺子屋フジサキ』なるものもやってもらった。


 フジサキは先生としても優秀だった……。本当にソツがない。女の子たちのままごとの相手も完璧にこなしてたしね。

 そうそう、ソールさんからは護身術も学んだので、体術面も言うことなし。

 弱点とか、ないのかなあ……。


 

≪第3章≫

 アタシと一緒になってグッさんをイジッてたね。きっと、自覚はないだろうけど。

 でも、フジサキから見てもグッさんは気を許してもいい人間だと、判断したのかもしれないな。



≪第4章≫

 最初はフランツさんとあんまり相性がよくなくて喧嘩みたいになりかけて焦ったよ。フジサキも以前と比べると人間味が増してきてはいるんだけどね。空気が読めないのは相変わらず。


 コルデア家に入った後は、ウィルソンさんについて執事見習いの仕事をしてるよ。他にはフランツさんの剣術の稽古相手もしているようだ。

 フランツさんの妹・アイネの槍を受け止めたことでアイネに一目惚れされている。そしてアタシはその初恋大作戦を協力をする羽目に……。

 フジサキ、無駄にイケメンだからなあ!




【スキル】

・防水・防塵・耐衝撃性はトップクラス

・端末機だった頃にダウンロードしたアプリ(一部不可)、及び電子書籍などを使用できる

・端末機で閲覧した内容は記録している

・新しい知識を完全記憶(インストール)できる

 ★ロイズさんの本より【グラン・パナゲアの言語】習得

 ★ソールさんより【護身術】伝授

 ★テレサさんより【料理スキル】取得

 ★フランツさんの本より【騎士道精神】習得

 ★ウィルソンさんより【執事スキル】取得

 ★フランツさんより【剣術】伝授


 ……ますますチートに磨きがかかってる……。

 あと、衣服カバーが着脱可能……つまり、あのスーツはちゃんと脱げるらしい。真顔でストリップを始めようとしたので慌てて止めたけど。

 それと……フジサキのバッテリーは、充電じゃなくて摂取した食物を体内で完全還元することで補填されているそうだ。排出するものは一切なし。

 つまり皆さん、イケメンはウ●コなんてしないそうです。……新しいエコ?

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