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チヒロ

チヒロ:宮間千尋(みやまちひろ)


≪第1章≫

 この冒険の主人公……アタシだよ!

 赤ん坊の頃に捨てられて、6歳で養父母に引き取られたあとはイジメに遭ってさんざんだった。

 その頃はさ、現実から逃げたい、なーんて思ったこともあったけどさ。


 だけどね、高校生になってからは友人の輪の中に入ることに成功して、ごくごく平凡なJKとしてちゃんと毎日普通に暮らせてたんだ。

 なのに、マンホールから落ちて、いわゆる「異世界」に来ちまいましたとさ。


 落ちた先は、鬱蒼とした森の中。フジサキの提案で『情報収集』、つまり人が住んでいる集落に向かって歩いていたんだけど、巨大兎に襲われて大慌て!

 何か騎士団みたいな一団の助けもあってどうにか逃げたものの、崖から落ちてどっかの神聖な祭壇と像をぶっ壊しちまいました。

 ……あ、壊したのはフジサキです。アタシじゃねーからな!



≪第2章≫

 辿り着いたローナ村で、村長のロイズさんがアタシにこの世界のことを色々教えてくれた。

 元の世界に帰るためには王都を目指すしかない。どうしようか困っていると、ロイズさんが「この家に滞在してください」と言ってくれた。

 お言葉に甘えて、アタシとフジサキはそのまま、ロイズさんの家にお世話になることになった。


 旅の資金を稼ぐために『託児所』や『巫女様デリバリー』というバイトを思いついて頑張った。

 村の人達とも馴染んできて、順調だな、と思ってたんだけど、7日目の昼、アタシは討伐隊とやらに「スパイの疑いあり」で連行されてしまった。

 隊長補佐のグレッグさん、次に副隊長のフランツさんの尋問があって……結果として、アタシは城塞都市マルトゥスに移送されることになった。


 マルトゥスに立つ日の朝、ロイズさんとテレサさんに会わせてもらった。そのときに亡くなった娘さんの話を聞いて、アタシのこともとても大事に思ってくれたことがわかって、アタシは泣いてしまった。

 どこか突っ張って生きてきたアタシにとっては、本当に温かい人達で……アタシはこの人たちを、一生忘れないと思う。



≪第3章≫

 グッさんの監視のもと、荷馬車に揺られつつ、城塞都市マルトゥスへ。

 あ、グッさんっていうのは、アタシを最初に尋問した、ハゲ頭のグレッグさんのことね。

 最初の印象は悪かったけど、何ていうか少しずつアタシのことも認めてくれた気がして、嬉しかった。

 マルトゥスで別れちゃったけど、いい友情が築けたと思うな。



≪第4章≫

 グッさんにマルトゥスにポイッと捨て置かれ、焦ってたらフランツさんが現れた。

 何と、アタシとフジサキは「スパイの監視」という名目でフランツさんの実家、コルデア家に住むことになったのだー!


 ……最初は良かったんだよね。優雅な暮らしも。

 でもそのうちホームシックにかかっちゃって、こうなったら何も考えずに身体を動かした方がいい、ということになり、コルデア家のメイド見習いになりました。

 メイド仲間のシェナ、執事見習いのハル先輩とマルコ先輩、それと頼りになる姉御・ビアンカ姉さん……コルデア家の使用人仲間に受け入れられて、楽しく働いてるよ。


 でも、怖いのが、フランツさんの妹・アイネ。最初はフランツさんをたらし込んだ売女と勘違いされて、槍を目の前に突き付けられた。マジ、あり得ねーし!!

 その後も何かあれば嫌味を言われたり睨まれたり目の敵にされて散々な目に。


 ……ところが、このアイネ、何とフジサキに一目惚れ!! そしてアタシはアイネの初恋大作戦に協力する羽目に!

 アタシの異世界生活、いったいどうなるんだ!?




【スキル】

 俺TUEEE的なものは何も持っていません。(やろうとして何も出なかった時の恥ずかしさといったら……)


【所持品】

・テレサさんから貰った小箱(お金と手紙)

・グッさんから貰ったミニ黒板

・フランツさんから貰った小さなブラシ

・シェナから貰ったピンクのリボン

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