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男装少女の地獄生活シリーズ

男装少女の地獄生活3

登場人物紹介

・ルイ アルマーノ

レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。

戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。


・ユー アジダハーカ

 闇属性の竜の末裔にして人間界から追放されし種族。ドラゴンの姿でダンジョン近くの王国の兵士に殺されそうになっているところをハイクス配下の当時のメイド長に助けられた。竜の姿でも擬人化した姿でもどちらの形態での戦闘にも長けている。

闇魔法、破滅魔法、煉獄魔法、悪魔属性、巨竜化を完全習得している。また短距離の転移を最近習得した。レベルは911


・オーサ アラ

レベル998。非常に強力な魔法を扱うメイドを束ねる長。元老会唯一の大魔王支持者。メイドは様々な種族から仕えているため、メイド長がその総意として元老会に意見を出す。実力は折り紙付き。

基礎魔法、防御魔法、悪魔魔法、東洋術式、体術、煉獄魔法、氷結魔法、落雷魔法、拘束術、禁呪を完全習得している。


・レオ アルマーノ

 大王の第一王子。反逆罪に問われており、裁判が開かれている。


・リラ ジェラート

 冷気を得意とする種族の末裔、ユーと同じようにメイド長に助けられたため、彼女と大王を慕っている。レオの専属メイドである。


・エレノア リリス

 雷や高速詠唱魔法を得意とし、幼いころから城で使えていた代々メイドの家系。専属はついていないが、主任として別荘内のメイドを統括している。

 大浴場でメイドと皇女は湯船につかる。地獄の煉獄で沸かされている湯に、極冷魔法の刻印がされた給油口から約42度のお湯が供給される。皇女ルイはメイドのユーにべったりとくっつき、正面から抱き着きスヤスヤと眠っている。専属メイドは、それを抱きかかえながら上を見て、今日の警備担当のガーゴイルが飛んでいるのを見る。


「私は専属メイドで、お嬢様と大王様、そして命の恩人のメイド長をお慕いしています…しかし最近の大王様は、少々過激にも思えます…メイド間でもその声は上がりメイド長の喝が入ることも増えました。私は今後どうすれば……」

 昨今大王は側近に老院会のスパイがいるのではと強制捜査と強制処刑をかけている。最近は皇女の兄に当たるレオが処刑された。しかし、実際に老院会へ大王の哨戒兵の居場所や今後の法令の横流しをしていた事実は上がっている。特務部隊が裁判で読み上げていたものであり、実際の証拠も挙がっていた。王子は最後まで無罪を主張し続けたが、最終的に弁護人までもが死刑の後押しをした。刑は即座に行われ、刑場では大王の教信者たちが反逆者と叫ぶ中、王子はその短い生涯に幕を下ろした。


「リラは泣いていましたね…専属でしたもの無理はないですわ」

 耳元にメイド長の声が聞こえる。長距離伝達魔法だ。

「全メイドに達する。 リラ ジェラートが死んだ。死因は2階層に侵入したならず者によってだ。監視用の小悪魔が、あまりの無残な殺し方をされたのを目撃している。なおその小悪魔も発見され逃げる背中を射抜かれている。メイド主任のユー、エレノア。二名は5層にてフロア主任のエルダーリッチに合流し敵を討て、以上だ」

 プツっと伝達魔法が切れ、怒りと疑問が込みあがる。リラのレベルは966。容易くならず者に殺されるようなものではない、だとしたら相当な手練れである。

「お嬢様、ご就寝中申し訳ございません」

「んん…聞こえてたからいいよ」

 欠伸をしながらルイは立ち上がり、伸びをして湯船から出る。

「寝てたから詳しく覚えてないけど相手は?」

「ならず者ですが、リラを倒しています」

「兄様の…専属メイドを…」

 何か考え込んだルイがメイドをまっすぐ見、今にも泣きそうな目で訴えてきた。

「ねぇ、なんかおかしいと思わない? 簡単に制圧される練度のメイドじゃないでしょ!? いかないで!」

 ユーはゆっくりと彼女を抱きしめる。

「招集されたのは私だけではありません、主任のエレノアも一緒ですから。そこまで心配ないですわ。それに敵討ち、これは私の個人的な怒りもあります」

「…帰ってきてよ?」

「保証は致しかねますが…」

 唇を重ねる。二人が密約を交わすときはいつもこうしている。


「では、行ってまいります」

「うん、気を付けて…」

 一礼するとエレノアが転移結晶を光らせ転移した。瞬時に5層へ到達し、目の前にはエルダーリッチが跪いていた。

「エレノア様、ユー様。お待ちしておりました…ならず者はまもなくここまで突破します…しかし一つ問題が…」

「なによ、多少の粗相は許します。言いなさい」

 エレノアもかなり殺気立っている。エルダーリッチは怯えながらに恐ろしいことを口にする。


「ならず者の先頭で我らが(しもべ)を蹂躙しているのは………リラ様です」

 沈黙が流れる。

「そう、反旗を翻したの?それとも、情報を頂戴」

「はい、リラ様は生命活動を停止されています。部位の欠損があることも報告されておりますので、敵に死霊術に長けた者がいると推測されます」

「私もいいですか?それに元老会はかかわっていると思いますか?」

「ユー様…私は大王様を熱く信奉しております故、申し上げますが可能性は高いかと。下等な人類にリラ様程の高貴な方を操ることは不可能でしょう」

 作戦会議をしていると、墓地の正面門が轟音を立てて破壊され破片がこの大墓地の建物の柱まで飛んでくる。三人は慌てて飛び出し、エルダーリッチは遠視魔法を展開した。


 そこにはならず者の前に立つ、腹部に穴が開き、片目が落ち、髪の毛の焼けてチリチリになった無残なリラが生気のない目に赤い光を宿してこちらを見ていた。

登場人物紹介

・ルイ アルマーノ

レベル668。母親を幼くしてなくし、父親は女であるから弱くあるという思考を捨てさせるため、男のように一人称から服装まで物語のようにしている。

戦闘技術は全てメイドが教え込んだ賜物である。

お風呂の時、ユーが一緒に入ってくれる時はくっついて離れない。あったかいので寝るには最適な環境である。


・ユー アジダハーカ

 闇属性の竜の末裔にして人間界から追放されし種族。ドラゴンの姿でダンジョン近くの王国の兵士に殺されそうになっているところをハイクス配下の当時のメイド長に助けられた。竜の姿でも擬人化した姿でもどちらの形態での戦闘にも長けている。

闇魔法、破滅魔法、煉獄魔法、悪魔属性、巨竜化を完全習得している。また短距離の転移を最近習得した。レベルは911

未だにリラが操られていることに動揺を隠せない。

 


・オーサ アラ

レベル998。非常に強力な魔法を扱うメイドを束ねる長。元老会唯一の大魔王支持者。メイドは様々な種族から仕えているため、メイド長がその総意として元老会に意見を出す。実力は折り紙付き。

基礎魔法、防御魔法、悪魔魔法、東洋術式、体術、煉獄魔法、氷結魔法、落雷魔法、拘束術、禁呪を完全習得している。

配下のメイドが殺されてかなり殺気立っている。落ち着くように諭した老悪魔が消し炭になった。


・レオ アルマーノ

 大王の第一王子。反逆罪に問われており、裁判が開かれていた。

反逆罪で即処刑された。なお元老会の裏工作であり、リラが見てないところで隠密に長けた使者がひそかに書類を隠していた。


・リラ ジェラート

 冷気を得意とする種族の末裔、ユーと同じようにメイド長に助けられたため、彼女と大王を慕っている。レオの専属メイドである。ならず者の前に無防備に表れ、一切の抵抗をしなかった。今はならず者の司祭操る人形である。


・エレノア リリス

 雷や高速詠唱魔法を得意とし、幼いころから城で使えていた代々メイドの家系。専属はついていないが、主任として別荘内のメイドを統括している。

今回のリラの死に疑問を持っている。あえて言わないようにしているが、元老会の方針を正しいとは思わないが、大王の姿勢も今おかしいと思っている。

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