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第二話 お花見

2024年4月13日 朝7時



「起きて、、、 起きて〜、、、、 祭〜」

 

「んぅ、、、 もう少し、、、、 寝させてよ」


「朝ご飯出来てるから起きて?」


「あとでたべるから、、、、」


「そう言ってまた寝るんでしょ? ほら、 起きなさい!!」


「うわぁ、、、」


シュルシュルシュルという音を出すナニかに掴まれ空中を浮かび椅子に無理矢理座らされてしまった。



「もう、、、 また起こす為にあの子使ったじゃん、、、、」


「だって祭が起きないからでしょ? まぁ、でも起きれたからいいじゃん!!」


「まぁ、、、 そうだけど、、」



「ほら、祭。 朝ごはん冷めちゃうから食べよ?」



「うん、 食べる」



私は紗理奈が作ってくれた、 美味しい朝食をゆっくり食べていった。


んふふ、、 おいしい、、、、



______



「ごちそうさまでした」


「ごちそうさまさまでした!!」


朝ご飯を食べ終わった私たちは食器を二人で洗った。



よし、、、洗い終えた事だし、 今日休みって事伝えて準備してもらおう、、



「ねぇ祭。 今日は予約入ってる?」


「入ってないよ。 というか今日はここ休みにするよ?」


「、、、、ん? なんで?」



「久しぶりにさ、、、 お花見行かない?

 紗理奈に休暇取らせてあげること出来てなかったから、、、」



「楽しかったからそんな事気にしてなかったのに、、、 

まぁ、 でも祭がそう言うならそうさせてもらうよ!! 

ほら、 祭着替えといて!! 私、 爆速でサンドイッチとお茶完成させるから!!



「うん、、、分かった」



紗理奈は爆速でサンドイッチとお茶を作り始めていった。 

多分これ、 数十分もすれば完成しちゃうな、、、

完成する前に着替えとかないと、、、


私は、いつも着ていたパーカーをタンスから取り出し着替え始めていった。


もっと、、、 かわいい服の方がいいかな?

いや、、 私は紗理奈と違ってかわいくないし、、 やめておこ、、、


わたしはいつものパーカーを着る事にした。



「紗理奈〜、、、 着替えれたよ〜」


「ん〜? もう着替えれた、、、 ちょっと祭私について来て」


「えっ、、 ちょっ、、、 紗理奈〜!!」


わたしは紗理奈によって、 またもやタンスの前に連れ戻されてしまった。


「たまには、違う服着なさい!! ほら、 脱がすよ!!」


「えっ、、 ちょ!!」


わたしは勢いよくパーカーを脱がされてしまった。


「、、、なんで中にシャツ着てないの? 祭」


「そ、、、 それは、、、 その、、 めんどくさくて、、」



「あのねぇ、、、 祭はとってもかわいいんだから身だしなみとかちゃんとした方がいいよ?」


「わ、、 私がかわいいだなんて、、、 そんな事ないよ、、」



「この私がかわいいって言ってるから祭はかわいいの!! 

 祭のかわいいポイント言ってあげようか?」


「、、、言えるの? 本当に、、」



「もちろん、 言えるよ!! 何年一緒に居ると思ってるの?


 祭が疑ってるし全部言ってあげるよ。


 まず顔がかわいい。

 声も落ち着いててかわいい。

 細い体だけどちゃんとしっかりしてる。

 身長私よりちっちゃくてかわいい。

 小さいお尻がプリってしててかわいい」



「も、、、 もういいからやめて!! は、、 恥ずかしいよ!!」


「まだまだ言えるのに、、、 まぁ、 でも本当に祭はかわいいから

 もっとかわいい服着な?  もし、 分からなかったら私が考えてあげるから」



「、、、分かんないから、頼んでもいい?」



「んふふふ、、、 この紗理奈さんにお任せあれ!!」



紗理奈はタンスに眠っていたサロペットスカートや白くてかわいいシャツを出してきた。


私は紗理奈に渡された服を着ていった。



「んふふふ、、、 そこの立ち鏡見てみ?」


「立ち鏡? そんなの見ても、、、 何もないんじゃ、、」



立ち鏡の方を見るとそこには別人みたいな私が居た。 え? これ、、、  私?

本当に私なの? 



「鏡の祭に祭が見惚れちゃってるじゃん。 どう? かわいい?」


「、、、うん。 かわいい。 ありがと、、 紗理奈」


「こちらこそかわいい祭の姿見せてくれてありがとね。


 よし、 じゃあ準備も出来た事だし出発だ〜!!」



「お、 お〜!!」



私たちはサンドイッチやお茶を入れたかごを持ち、近くの大きい公園に歩いて行くことにした。


なんか、、 デートみたい、、、



______



公園に着いた私たちは忘れ物がある事に気づいてしまった。



「ブルーシート、、、忘れちゃったね」


「そうだね、、、 忘れちゃったね」


「取りに帰ってもいいけど、、、

 って、 祭! あそこにいいベンチがあるよ? あそこでお花見しない?」


「確かに、、、あそこのベンチ空いてるし桜に囲まれてた綺麗、、、

 あそこにしよ?」


「よし、決まり!!」



私たちは少し遠くにあるベンチに座りに行くことにした。


まぁ、、 仕方ない。 ブルーシート忘れちゃったんだから、、、


______



私たちはベンチに座り、紗理奈が作ったサンドイッチを桜を見ながら食べる事にした。


「紗理奈が作ったサンドイッチ美味しい、、!」


「愛がいっぱいこもってるからね〜。 もっともっと食べていいんだよ〜?」


「うん、、食べる!」


わたしは紗理奈が作ったサンドイッチをバクバクと食べていった。



「その、祭。 昨日の事で気になってる事あるんだけど、 聞いていい?」


「んん? なに? 気になる事って」



「なんで真尋さんは轆轤首(ろくろくび)に取り憑かれてたのに、首が伸びなかったの?」


「昔、紗理奈に説明した事なかったけ? そこら辺の話」


「話された事ないと思うよ?」



「じゃあ今また説明してあげる。


 妖怪に取り憑かれたといっても別にすぐその妖怪みたいになるわけじゃないの。

 真尋さんは見た感じ取り憑かれて1週間も経ってないだろうから

 首が伸びたりせずに予兆の重さを感じただろうね」



「つまり、 どういうこと?」



「簡単に言うとね? 妖怪の取り憑きは病気みたいなものなの。 

 病気は病原菌が身体を蝕んでいってなるでしょ?  

 でも取り憑きはその病原菌が妖怪の呪いに置き換わってるの

 その呪いを祓わずに無視していったらどんどんと呪いが身体を蝕んでいって

 最終的には自分自身が呪いに侵され、妖怪になっちゃうの」



「な、、なるほど。 わかりやすい、、 でもさ? 

 その原理だったらこの子はどんどんと私の身体を蝕んでいってるの?」



紗理奈は自分が着ている着物の帯を触りながらそう言ってきた。



「いや? その子は紗理奈に取り憑いてるんじゃなくて、その帯に取り憑いてるから

 大丈夫だよ」



「良い妖怪ってこと?」


「いや、良い妖怪じゃないよ。 この世にいる全ての妖怪は全員悪者なの。

 まぁ、でもなんでかその子は私に憑いてきて、それに憑依したんだけどね」



「、、、まぁ、でも裏切ってきた事はないしまだ味方なのかな?」


「そうだと思うよ。 まぁでも、 もし裏切ったら私が即封印するけどね」


「だってさ、 帯ちゃん」


紗理奈の帯がプルプルと揺れていた。

、、、そんなに怖かったの? 今の



「もう、聞きたい事はないの?」


「、、、すごくさっきの質問と違う事言ってもいい?」


「うん、 いいよ」


「その、、、 祭は、、、 彼氏とか作らないの?」



「、、、作らないというか、そもそも作れないしね。 

 あと私子供作れない体質だし、 もう男に興味なんて湧いてないよ」



「、、、え? なんで、、、 なんで作れないの?」


「、、、、今はまだ秘密。  まぁ、 でもいずれは教えるから待っててね」



「、、、、なんかすごい気になるけど、、 言ってくれるなら待っとくよ!!」



「うん、ありがと。 お茶も冷めてきちゃうしお花見再開しよっか」



「、、、そうだね。 そうしよっか!!」



私たちは楽しい休日を楽しめた。

紗理奈と居ると、、、 楽しいな、、

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