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おっさんが異世界でチートする話だったのに  作者: 陰キャきっず
新世界4 ファイナルドラゴンテイルズ/アルティメットエディション
97/122

その15

summer pocketsに追加要素が入ったリフレクションブルーなるものが開発中らしいですね。

のみきルート楽しみです。


関係ないですけどBLUE REFLECTIONというゲームを思い出しました。


ガストの美少女RPGなんですけどBGMとイラストと雰囲気がとても綺麗で印書的でした。 

ああいうゲームってもっと出ないですかね。


 おっさんたちがバースビレッジを訪れる前の出来事―――。




 

 レジスタンスのアジトを出て、ショーと名乗った青年と行動を共にすることになった美少女シスタ。

色々と彼から事情を聴いていく。


「そんなことがあったんですね」


「ええ。協力する以上、あなたにも危険が及ぶかもしれません。覚悟は変わりませんか?」


「覚悟の準備はできています」


 おっさんが生きているということ、おっさんが今大変な状況にあるということはこのショーさんから教わった。


 私はかつての仲間が幸せに暮らせるよう頑張る所存である。


「それにしても巨大ロボットが現実に動くなんてファンタジーですね」


「あなたがそれ言います?」


 そう、私はショーさんが操縦するロボットに乗っていた。


 こんな目立つモノが空を飛んでいても騒ぎにならないのはステルスな迷彩のおかげらしい。


「夜間迷彩仕様にして良かったですよ」


 今昼なんですけど。


「とりあえず預言書について調べましょう。おっさんたちも南部で頑張っているはずです」


「イェッサー」


「よし、《エターナル》出る!」


 ショーさんがペダルのようなものを踏み込むと機体が加速した。


 ガレリアよりずっとはやーい!


「いくつかあたりを付けています。まずはオリジンタワーへと向かいましょう」


「オリジンタワー……」


 そこはかつておっさんと訪れたダンジョンだ。


 《永遠剣》を手に入れるためにどんだけ苦労したか。


「でもあそこは《永遠剣》以外とくにありませんでしたよ?」


「これを見てください」


 私の疑問に答えるようにとある資料を渡してきた。


「これは?」


「裏解体神書と呼ばれるものです。といってもほんの数ページですけど」


 ファミ通のムック本かなにか?


 資料によれば塔の上ではなく下に何かがあるようだ。


「下に続く階段か何かがあるはずです。ただ……」


「ただ……なんです?」


「……いえ、人手が欲しかったんですよ」


 何だ今の間は。


 まだ底が見えないショーさんに疑念を感じながらも私たちはオリジンタワーへと向かった。





 オリジンタワーへやってきた私たちは早速入って地下への道を探す。


 だが、影も形もなかった。


「ホントにあってるんですか? この資料」


「まぁ、千年も前の資料何で」


 どうやらあまりあてにしない方がよさそうだ。


 テキトーに壁を眺めていると、良く見ないとわからない感じに壁の一部が隆起していた。


「あそこにスイッチがありますよ」


「あ、それは……」


 ショーさんが何か言いかける前に私はそれを押した。


「わお」


 すると壁が変形して部屋が現れてエレベーターみたいな感じだった。


「……」


 ショーさんも少し驚いた表情をしていた。


「なんですかね? エレベーター?」


「とにかく、乗ってみましょう」


 私たちは壁の中の部屋に入る。


 すると、やはりというかスイッチがあったので押してみる。


 部屋の扉が閉じ、すこしの浮遊感がやってきた。


「どうやら当たりのようですね」


「そうですね」


 ショーさんも安心したのか少し笑みがこぼれた。


 それにしても私より年上っぽいのに敬語を使われるのはなんかかゆい。


「ショーさんって今何歳ですか?」


「え……ああ、数えたことなかったな」


 誕生日を祝ってもらえなかったのかな?

悪いことを聞いてしまった。


「そんな憐れむような顔しないでください。クリスマスプレゼントもカードももらいましたよ」


 しまった顔に出ていたか。


 あとそこまでは聞いていないのだが。


「言葉くだけてもらっていいですよ。変に気を使われるのも疲れます」


「ハッキリ言いますね。わかったよシスタ」


「はい」


 私がそういうとショーさんの堅かった態度が少し柔らかくなった気がした。





「そういえば……」


「ん?」


「ショーさんっておっさんと会って間もないんですよね? その、ぼっちゃんって人のためでもあるんでしょうけど、なんでおっさんのことをそんなに助けたいって思うんですか?」


「そうだな……仲間だから、かな」


「仲間?」


「そう。世界を越えてもきっとめぐり会う真の仲間……そんな感じだ」


 何言ってだこいつ。


 私に何回このセリフを言わせる気だ。

 

「シスタのその顔、おっさんもそんな顔をよくしますよ」


「は?」


 名誉棄損で訴えナス!!!


 そんな感じで雑談しているとエレベーターがガコンと揺れた。


 そして扉が開き、大きな通路が見えてきた。


「ここがオリジンタワーの地下……」


「さて、行こうか」


 ショーさんは懐から棒を取り出し、構えた。


 ボタンを押すと先端から光の剣が出現する。


「SFですね」


「切れ味は保障しますよ」


 地下にも魔物が存在するようで、何体かうろうろしていた。


 私もサポートできるように頑張らなきゃ……!







「シスタ! 援護を!」


「了解! マジェスティックプリズム!」


 ショーさんが周囲の魔物全ての注意を引き付けて戦っていた。


 私は傷ついた魔物に魔法の一撃をお見舞いしていく。


 だが、この人いったい何者なんだ。


 軽やかにステップで攻撃をかわし、体をひねらせながら別の魔物の攻撃をジャンプしてかわす。そして回転しながら斬り裂きすべての敵を翻弄していく。


 まるで歴戦の……いや、人間がたどりつける領域なのだろうか。

彼の力はどこか次元が違った。


 そしてあっという間にこのフロア内の魔物は沈黙した。


「ふぅ、戦闘終了」


「お疲れ様です」


 なのに彼は汗ひとつかかずダンジョンの探索に戻る。


 すごぉぃ……。


 楽ができて助かる。


「強いですねショーさん」


「まだまだよ。シスタの方こそ本当にヒーラーなの? さっきの魔法まるで本職の魔法使いみたいだ」


「いやぁここ最近めっきり強くなりまして」


 なんかやっちゃいました私?


「そう、か」


 しかし、なぜかショーさんはそれっきり考え込んでしまった





 それからかなりの時間歩いただろう。


 そうすると開けた空間が見えてきた。


 球場くらいあるんじゃないだろうか?


 そこは風化したオリジンタワーの頂上とは違い、綺麗すぎる床や壁が特徴的だった。


 天井や壁には青いラインが走っており、どこか時代の違いを感じセル。


 それはどこか時の神殿を思い出させた。


「何か感じる?」


「え……?」


 私に何を感じろと?


 出資者は無理難題をおっしゃる。


 だが、かすかに私の体にまとわりつく変な感じ。


 これのことを言っているのだろうか。


「確かに変な感じがしますね」


「具体的に」


「何かに触っているような……ざわつく感じ……」


「……そう」


 気になったことが解消したのかフロアの散策に戻るショーさん。


 一体何なんだコイツ。


 私は少し疑問を抱きながらもショーさんの後をついて行く。


 



 フロアを散策していると、台座のようなものを見つけた。


「これ怪しいですよね」


「あからさまだしな」


 丸いドーム型の上部が青白い光を放ちながら存在感を示している。


「シスタは下がっていてくれ。危険かもしれない」


「でも」


 やる気は見せておこう。


 そして下がろう。


 ショーさんが手のひらを台座に置く。


「ッ……」


 しかしなにもおこらなかった。


「うーん」


「もっとスイッチか何かあるんじゃ……」


 私も気になって色々まさぐってみる。


 ピコン。


「あれ?」


 今何か反応したような。


「シスタ! いったん下がって!」


「え」


 ショーさんが声を荒げる。


 台座に向けていた視線を上げると……。


「わっ!?」


 台座の空中にはホログラムのようなものが映し出されていた。


 不鮮明だった形はやがて人の顔のようになった。


『アルテマニアを起動しました。ご用件は何でしょうか』


 ホログラムがシャベッタァァァァ。


「アルテマニア……?」


「何なんですかこれ?」


 よくわからないことをおっしゃられている。

困った。


「あなたは何者なんですか?」


『私は世界のあらゆる知識を内蔵した図書館端末、それこそがアルテマニアです』


 つまり……電子書籍?


「ならば聞きたい。預言書の管理者は一体誰なんだ?」


 私に代わり質問をするショーさん。


『検索……最新のバージョンではオーエス・ウィンドゥ・ビスタが管理者、および神子に該当します』


「オーエス……?」


 なんだろう。

どこかで聞いたことがある気がした。


「……最後に情報が更新されたのはいつだ?」


『最終アップデートは異世界歴1006年です』


「今何年でしたっけ?」


「1022年だ」


 じゃあ16年も前に更新が止まっているのか。


「そのオーエスって人は何者なんですか?」


『オーエス・ウィンドゥとは神子に与えられる名。世界を管理し操作するという意味です。』


 神子……?

ワードが多い。


「その神子ってのはな……」


 なんですか? そう尋ねようとした時だった。


『ガガッガ……』


「あれ?」


 ホログラムの顔がブレ始める。


 何か様子がおかしい。


『預言書に、背く、行為が、確認され、ました』


「……! まずい!」


「ちょ、ちょっと!」


 ウィーンウィーンと警報音らしきものが鳴り響く。


 ホログラムの顔はやがて赤く点滅していく。


『これより、改稿を行います』


 何が何だか分からないが

とにかくやばい。


 そう思った瞬間、虚空から何かが現れた。


『ガガガガガピー……』


 それはまるでショーさんの《エターナル》のような鋼鉄の巨人だった。


「《エターナル!》」


 驚いて動きが止まった私をかばうようにショーさんが《エターナル》を召喚する。


「シスタは下がっているんだ!」


「ショーさん!」


 《エターナル》に乗り込むショーさん。


 私はとりあえず壁際に逃げる。


 振り返ると二機のロボットがファイトしていた。


『修正……修正ガヒツヨウダ』


 カォンカォンと背部の大砲から轟音を出しながらビームを連射してくる敵機。


 ショーさんは何とか避けていた。


『掌底!!!』


『ガガガ!』


 そして一瞬で距離を詰めて格闘技をヒットさせた。


 ズザザザと重そうな音を出しながら後ろへ下がる。


『修正……』


『くっ、思ったよりダメージが通ってないのか?」


 だが、すぐに態勢を整え、ショーさんの《エターナル》に向かって走り始めた。


『なら……サイコソードなら!』


 《エターナル》の手に光が集まり、輝く剣が現れる。


 なんか強そうだ。


『もらった!』


 ビームが飛び交う中、それをすり抜け接近する。


 そして踏み込み、剣を振るった。


 だが―――。


 敵機の手からも剣が現れていた。

ショーさんの一撃はそれで弾かれてしまう。


『な……』


 《エターナル》の強大なエネルギーで出来た剣を弾くほどの剣。

そしてここにいる私にも伝わるあの威圧感。


「《永遠剣》……?」


 そう、おっさんが使っていたチート兵器に感覚が似ているのだ。


『時の力……だって……!?』


NAナロー・アカウント《イレイザー》 対象ヲ修正スル』


 静寂に包まれていたフロアに戦闘音が流れ出す。


 鋼鉄の巨人が火花を散らす戦いが続くのであった。  

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