その9
うたわれもスパロボDDも目当てのキャラが当たりません。
ココポとSSRスレイプニールの武装よ当たれえええ!!!
「ハッ」
「気が付いた?」
俺が目を覚ますと白い天井が目に移った。
声をかけてきたのはケイさんだった。
「俺は……」
「まだ無理に動いちゃだめよ。四天王との戦いでボロボロになっていたのよ」
「四天王……そうだ、シスタは!」
俺はシーツをはねのけ、シスタの姿を探そうとする。
「……非常に危険な状態よ」
「……!」
ケイさんが重い雰囲気でそう話した。
「助からないんですか……?」
「……レジスタンスの医療班が全力で治療に当たっているわ。あとは……本人次第というしか……」
「そんな……」
俺は深い後悔の念に苛まれる。
あの時、もっと早く力を使いこなしていればこんなことにはならなかったのだ。
「あまり自分を責めてはダメよ。あなたはよくやったわ」
「……シスタは俺を守って……それなのに俺は仲間に何もできないんです」
「おっさん……」
「放っておいてくれ!!!」
「甘ったれないで!!!」
グシャァと俺の顔面にパンチがめり込んだ。
俺は驚きの表情でケイさんを見る。
「さらにもう一発!!!」
なんか余分にパンチがやってきた。
超いたい。
「あなたは仲間によって生かされた。それは何もおっさんを想ってのことだけじゃない」
ケイさんがそれっぽいことを言い始めた。
「あなたが勇者だから……世界を救えるのはあなたしかいないからよ」
俺はハッとする。
シスタは覚悟をして俺の旅に同行したのだ。
いまさら勇者として使命の重さに気付く。
「シスタはその使命を命を懸けて果たした。おっさんがそんなだとシスタが回復した時にがっかりされるわよ」
「ケイさん……」
彼女は俺を奮起させるため、喝をいれてくれたのだ。
「すみません。俺も覚悟を決めます」
「それでこそおっさんよ」
ケイさんは笑顔で手を差し伸べてくれた。
その手を取り、俺は新たに意思を固くする。
たとえ俺一人になっても絶対に魔王を倒すと。
あれから一週間が経った。
シスタは今もアジトで治療を受けている。
俺は万全とはいえないが、戦えるくらいには回復していた。
「私ができるのはここまで……武運を祈っているわ」
「ええ。任せてください」
俺はケイさんに魔王城前まで送ってもらった。
四天王がいなくなったダンジョンは俺の敵ではなかった。
じゃあ、と手を振って去っていくケイさん。
俺も魔王城へと歩みを進めた。
さて……ついに最終決戦となったが、きっと今までのようにはいかないだろう。
俺を支えてくれたシスタはいない。
孤独な戦いだ。
魔王城へ足を踏み入れる。
意外にも門は開かれていた。
セキュリティがガバガバだった。
「勇者が来たぞ!!!」
「ちっ、気づかれた!」
まあ堂々と正面から入ったらばれるわな。
「エターナルバースト!!!」
「うぎゃあああああ!?」
俺は《永遠剣》を振るい、謎ビームを撃ちだす。
これで目につく魔物はすべて倒した。
今の俺に敵うザコモンスはいない。
そしてダンジョンを駆け抜けていく。
しばらく疾走し、ついに玉座の間にたどり着いた!!!
「へいらっしゃい!」
「え」
えらく愛想のいい出迎えだった。
「クックック……よく来たな、人類最後の勇者よ」
「お前が魔王か!!!」
「そ―――」
ビシャーン! ゴロゴロ!
「なんだって?」
「―――だ!!!」
念願の魔王と対峙する。
玉座の間の外からは雷が絶えず落ちており、よく声が聞こえない。
お前たちの魔王城ってうるさくないか?
「魔王様、どうぞマイクです」
「お、わりいな」
魔王の側近らしき人物がマイクを持ってきた。
『あーあー……俺が魔王のぼっちゃんだ。以後よろしくなおっさん』
スピーカーから魔王の声が部屋中に響き渡る。
「勇者として、仲間のため、お前を倒す!!!」
俺は剣を握る力を強める。
ここまで出会った人たちのためにも絶対に負けられない戦いがここにはある。
『いいだろう……こい!』
そして戦闘へと移行する。
「はっ―――」
俺は先手を取るために時の力(以降これで決定)を使い一気に距離を詰める。
だが―――。
『出でよ! 魔剣クワスカリバー!!!』
「なに!?」
虚空から禍々しい剣が飛び出してきた。
とっさに俺は体を反らしてそれをよける。
ぎっくり腰になりそうだ。
そしてくるくる回りながら魔王の手に帰ってきた。
『《永遠剣》に対抗するにはそれなりの剣でないといけなくてな』
「くっ」
魔王が見せつけるように剣を前に伸ばした。
《永遠剣》とは違った力をあれから感じる。
『さぁ、かかってこい!』
「うおおおおお!!!」
そして殺し合いは白熱していく。
俺は今まで鍛え上げてきた技をすべて戦いに投入していく。
だが、さすがは魔王。
その全てに拮抗する技を持っていた。
しかし、何故だろうか……。
「どうした? おっさんの力はそんなもんだったか!」
「なにおう!」
こうして幾多にわたり剣の打ち合いが続いたが、殺気を感じたことは一度もなかった。
そしてわからないことに、俺はこの戦いを楽しく感じていた。
胸に熱いものがこみ上げてくる。
『火炎切り!!!』
「紅蓮斬!!!」
お互いの技が火花を散らし、そのたびに俺は魔王を他人とは思えなくなる。
『やるなおっさん』
「そういうぼっちゃんもね」
まるで長年背中を共にした仲間と一緒にいるような安心感が俺を包んでいた。
世界をかけた戦いだと言うのに俺はどうしてしまったんだ。
こんなにも笑みがこぼれてしまう。
『もっと派手にいくか!』
「!」
魔王が指を鳴らすと、虚空から新たに黒い山羊が飛び出してきた。
それも一匹や二匹ではない……数え切れないくらい怒涛の山羊が俺に迫る。
「エターナルスロウ!!!」
それに対抗するため、俺も無限にシスタの得意技ピコハンマーを投げ続ける。
時の力を使えばそんなことは造作もなかった。
二つの技がぶつかり続ける。
その先頭の余波で玉座の間はボロボロになっていった。
やがてお互いの弾はつきていき、お互い余裕が感じられない。
「次で決着でもつけるか?」
もはやスピーカーもぶっ壊れたのでマイクをポイ―する魔王。
「そうだね……そうしよう」
40のおっさんにしては頑張った方ではないだろうか。
お互い最後の攻撃に力を溜める。
時の力と闇の力。
二つの途方もないエネルギーが空間さえも歪めていく。
「おお……これは……!」
側近らしき男がなにか呟いているが関係ない。
「くらえ!」
「必殺!」
「オメガスラッシュ!!!」
「時空斬!!」
お互い謎ビームをぶつけ合う。
衝撃の余波で魔王城が砕け散っていく。
「う」
「お」
「お」
「お」
「!」
「!」
雄たけび響き、ビームが視界を埋める。
全力をぶつけ合い、俺たちの間には奇妙な絆が生まれていた。
やがて二つの力は大爆発を起こした。
そして始まるのだ。
果てしなく遠い、新たなる戦いの旅が。
『世界再生プログラム……起動』
『世界N4を改稿します』
デデン!!!




