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おっさんが異世界でチートする話だったのに  作者: 陰キャきっず
新世界1 ポケプロクンパワット
40/122

その10

 今日はどこへうろつこうか。


 そうだな。たまには練習するか。

俺はグラウンドに向かうのであった。


 素振りを何回やっただろうか。

結構時間がたっていた。


 でも、もっと頑張らないと……。


 モチベがある時にやらないと

いつやるかわかったもんじゃないからね。


「あっ、おっさんですわ」


「珍しいぜ」


「ふむ、そうだな」


「あっ四天王ズ」


 気が付けば学校帰りであろう

水のスイちゃん。火のカくん。炎のエンくんたちが

やってきていた。


 もうそんな時間か。


「ちょうどよかったよ。守備練習したいからみんな手伝ってくれない?」


 そう頼みを口にした途端、彼らは

何故か、持ってた荷物を落としたり、

膨らませたガムを割って顔中ガムまみれに

なったりしていた。

 

「あのおっさんが……」


「自主的に練習だと……」


「どういうことですわ……?」


 なんてひどい言い草だ。

俺とみんなでこんなにも意識の差があるとは

思わなかった……!。


 こんなんじゃあ俺、野球を

やりたくなくなっちまうよ……。


「よし、じゃあ俺様がノックするぜ」


「じゃあ私は塁に立ちますわ」


「俺もその辺に立とう」


 俺の個人的なお願いにもこころよく

協力してくれる四天王ズ。


 なんと心の優しい子たちなのだろう。

こんなおっさんに素直に手を貸してくれるなんて。


 まさに清濁併せ呑むとはこのことだった。


 泣きたくなる気持ちを抑えながら

地獄の守備練習に汗を流す俺たちだった。


 





 ※四天王ズがパワーアップした。






 ゆゆゆYU-JOパワー!。


 






 

 さて、今日はどこでうろつこうかな。


 そういえば今日は休日だった。

なんとなく佐井ちゃんに電話してみよう。


『もしもし?何か用?』


「もしもし?いやあちょっと暇してない?遊びに行こうよ」


『まあ、いいけど』


 いいんかい。

おどれは女子高校生じゃないんかい。


 俺はそそくさと出かける準備をするのであった。


 




「ごめん待った?」


「今来たとこ」


 俺たちはデートのような挨拶を交わす。


「今のやり取りデートみたい」


 どうやら佐井ちゃんも同じことを思ったようだ。


 勘違い甚だしいぞ小童。

我が修羅道に女は不要ぞ。


「じゃあ適当にぶらぶらしようか」


「うん」


 などとはおくびにも出さずに

JKと歩き出す。


 おっさんと歩いているせいか

周りの注目を浴びてしまう。


 やれやれ、目立つのは好き好き

大好きなんだろ?そうなんだろ?。


 中には携帯を取り出す人もいたが

なに、気にすることはない。


「なんか私たち見られてない?」


「きっと佐井ちゃんがかわいいからだよ」


「なっ……!」


 俺の戯言をそのまま受け取る佐井ちゃん。

どこか顔が赤く見える。


 お前なにチョロインみたいな反応してんだよ。

死ぬ気か?。

そんなんじゃこの先生きのこれないぜ。






 その後、俺たちはゲーセンにいったり

ボウリングにいったりひとしきり遊んだ。


 あたりはもう夕方だった。


「こんなに遊んだの久しぶりかも」


「そうなんだ?」


「うん。最近はヒットマンがしつこくて」


 およそ女子高校生っぽくない会話に

おかしさを感じてしまう。


「その点、おっさんとなら襲われていいかなって」


 俺の命はどうでもいいのか。

知ってた。


「……どうしてヒットマンに狙われてるの?」


 踏み込むなら今だと思った。

前々からの疑問を聞いてみる。


「……私、本当の年齢は7歳っていったら信じる?」


 ずいぶんと発育のいい7歳児だな。

しかし、話の腰を折るわけにはいかないので

黙っている。


「信じるさ……超能力があるんだ。何が起こっても不思議じゃない」


 とりあえずそう言っておこう。


「ありがとう……」


 彼女が初めて明確に笑顔になった。


「私が生まれたのは透明なポッドの中だった」


「超能力者を生み出すために人工的に造られたのが私」


 なんとも胃もたれしそうな重い過去だった。


「結局私は失敗作で、処分されそうになったところを運よく逃げ出せたの」


「勝手に生み出しておいて勝手に殺そうとするなんて……何様のつもりなんだろうね」


 つらい過去を思い出しているのだろう。

彼女の表情が曇っていく。


「そんな感じで、今も私を狙って組織が追手を放ってきてるの」


「そう、だったんだ……」


 かなり予想外な生い立ちに俺までつらくなってくる。


「私を造ったのはじっちゃんと言う博士だった。もし会ったら気を付けてねおっさん」


「うん……わかったよ」


 そんなこと言われると強制的に関わっちまうだろ

やめてくれよ。死にたくねえよ。


「ねぇおっさん……」


「なに……佐井ちゃん」


 彼女は何かを言い出そうとしてためらっている感じだった。


「ごめん、何でもない……野球がんばろうね!」


「え、うん」


 結局なんだったんだろうか。

けれど今日一日で彼女との仲はだいぶ縮まったようだ。


 これからも頼れる仲間であることは間違いなさそうだった。







 ※きつかの好感度が上がった!。

 ※きつかがパワーアップした!。






 ゆう……じょう?パワーなのだろうか。





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