その6
「あと一人だ。もうここまで来たら贅沢は言わねぇ。
引きこもり系陰キャでもJKでもかまわねぇからよ」
「任せてよぼっちゃん。俺の勧誘力を見せてやるぜ」
「SNSにおっさんの画像が出回ってるぞ」
「えっ」
俺は両手で天を仰ぐしかなかった。
ぼっちゃんに挨拶してから俺は今日も今日とて
街の中をうろつくのであった。
今日は、商店街の方へ行こうかな。
さっそく俺は異世界町の商店街へと向かうのであった。
いろいろな人に声をかけてみるが
あまり相手にされなかった。
やれやれ、またビラの枚数が増えちまうな。
「……ん?おっさんじゃないか」
そんなふうにしてたら
偶然、暮人くんにばったり会った。
「あ、暮人くん。学校帰りかい?」
「ああ。家がこの近くなんだ」
「へぇ」
暮人くんの家はこの辺だったのか。
そうだ。疲れたしちょっと家に上がらせてもらおうかな。
「ねぇねぇ、暮人くんの家に行ってもいい?」
「嫌に決まってんだろハゲ」
ハゲハゲばっかうっせーな最近の若者は。
「それよりもあんた全然練習来ないじゃないか。普段何してんだ?」
痛いとこばかりをついてくる。
大人のやることに疑いを持つとは
つくづく度し難いな小僧。
「メンバー集めだよ。中々見つからなくてね」
「ふぅん?まぁいいけど」
なんか釈然としないが良しとしよう。
とでも言いたげだなおい。
「しょうがない、ちょっとだけ上がっていいぞおっさん」
やれやれ的な雰囲気を出しながらも家に上がる許しを
くれた暮人くん。
「さすが!じゃあゲームしようか」
「ククッ、負けませんよ」
この後俺たちは年齢の枠を超えて
友達のように夜まで遊び明かしたのだ。
月を見るたび思い出しそうなくらい楽しい日だった。
※暮人がパワーアップした!。
ゆゆ友情パワー!。
さて今日もうろつこう。
でも、手あたり次第に声をかけても効率が悪いことに
俺は気づいてしまった。
そこで誰かに相談してみようか……。
佐井ちゃんに後で聞いてみよう。
「おつかれ、今日はもう終わりにしようか」
「はーい」
40代にはきつい練習が終わった。
痛む体を押しながら俺は佐井ちゃんに声をかける。
「ねぇ佐井ちゃん。どうやってメンバー探したらいいかな」
すると、少し考え込む佐井ちゃん。
「ん……バッティングセンターとかスポーツに関係あるところで探したら?」
まさに自明の理とはこのことであった。
そんなこと考えもしなかったよ。
「すごいな……流石超能力少女だ……」
美少女なうえに頭脳明晰とは頭が上がらなかった。
「超能力は関係ないと思う……」
普通のツッコミが返ってくる。
やばい、この人まともな人だ……。
今までヤバい人としか関わってこなかった
俺は戦慄するしかなかった。
※きつかの好感度が上がった!。
すごいなこの子。




