その5
「新メンバーの佐井きつかさんです」
「佐井きつかです。よろしくお願いします……」
グラウンドにやってきた俺はさっそく新メンバーを紹介する。
しかし、拍手喝采が飛んでくると思っていたが
みんな、呆然としていた。
あれ?おれやっちゃった?なんかやっちゃった?。
「お、おっさん……。流石にJKはまずいって犯罪……」
ぼっちゃんが珍しくうろたえている。
知ってた。
肩をゆさゆさと揺らされる。
「み、水のスイちゃんもJKだよ!?」
「あいつは四天王だから大丈夫だ」
何言ってんだこいつ。
(聞け!おっさん……!)
急に耳元で話しかけられる。
(なんだよぼっちゃん……)
くすぐったいよ。
(あいつは厄介の種になるぞ。やめとけって……)
どういうことだろうか。
ごく普通の超能力少女なのに。
(ごめん、俺の命がかかっているんだ……!)
(ええ……)
さすがのぼっちゃんも
俺の命の危険を察知したのかなんとか納得してくれた。
「おっさん、僕の話し忘れたんですか……?」
一難去ってまた一難。
今度はぼっくんに詰め寄られてしまう。
「うわさなんてデタラメさ。本当は人を思いやれるいい子だよ」
少なくともお前より思いやりあるわ。
などという内心はおくびにも出さない。
「ホントですか…?はあ」
何とか説得に成功する。
一同が困惑する中、一人だけ沈黙を貫いている人がいた。
「……」
「あれ?暮人くんは何も言わないの?」
てっきり、同じ学校だから似たような感想を
持ってると思ったけど。
「いや……ただ、普通の人間じゃあなさそうだと思ってな」
「やだなぁただ超能力を使えるってだけじゃないか」
「超能力……?」
「あっ……」
おっと口が滑ったぜ。
「ギロリ」
そして佐井ちゃんに睨まれたぜ!。
「ふん、まあ聞かなかったことにしてやる……」
「暮人くん……」
ごめんね。心の中で今までずっと
捻くれ太郎って呼んでごめんね……。
捻くれ太郎の優しさに涙を流しながら
俺たちは練習に励むのであった。
「佐井ちゃん、練習どうだった?」
練習後、後片付けをしながら俺は気を使って
佐井ちゃんに話しかける。
「ええ……まあ、体を動かすのは嫌いじゃないから」
普段、あまり表情が変わらないためか
感情が読み取れない。
「そ、そう。ならよかった」
なんとかそう言葉を絞り出す。
「まだ、信用したわけじゃないから……勘違いしないで」
ツンデレかな?。
「死ねハゲ」
心を読むとはおみそれいった。
こうして俺はチームメイトと友好を深めるのであった。
※きつかの好感度が上がった。
うゎちょっろ。




