その3
「よぉおっさん……どうした?」
「うん……ちょっとね」
昨夜の出来事から精神的に疲れがたまっているようだ。
「まあ、早めにメンバー集めを頼むぜ」
「わかってるよ」
そんなに、急かさないでくれって。
俺は今日も街をうろつくのであった。
そして一週間後。
「新しい仲間を連れてきたよみんな」
「俺は炎のエン」
「私は水のスイ」
「俺様は火のカ」
やはり俺は学校でうろつくしかなかった。
ぼっくんたちの学校では目立ちすぎてしまったので
わざわざ別の学校へ出向いたかいがあった。
たまたま、校門から出てきた三人に声をかけると
意外にも初対面とは思えないシンパシーを感じたので
二つ返事で仲間になってくれのだ。
「ヒューッ!。異世界町のケンカ最強四天王じゃないか!」
「すごいですよおっさん」
「やるな!おっさん!」
みんなが俺を褒めたたえる。
だからあと一人はどこにいるんだという
ツッコミは野暮なんだろうなクソが。
「これで七人か……、あと一息といったところか」
「そうだね……なんだか希望が見えてきたよ」
俺とぼっちゃんは感慨に浸っていた。
「ちなみにあの三人は野球経験が豊富らしいよ」
「そうか。ぼっくんと暮人は正直使いものにならねぇから安心したぜ」
タバコをふかしながら無慈悲にそう結論付けるぼっちゃん。
ハッキリ言い過ぎでは?。
ぼっちゃんには人の心がないのだろうな。
「とりあえずあと二人……頼むぜおっさん」
「やれやれ目立つのは大好きなんだって言ってるのに」
「不審者のビラが出回ってるから気を付けろよ」
「えっ」
俺は天を仰ぐしかなかった。
今日はどこでうろつこうか。
たまには公園でも行こうかな。
さっそく俺はそこへ赴くのであった。
「あれ?おっさんじゃないですか?」
「ん?ぼっくんか。どうしたのこんなところで」
公園にはなんとぼっくんがいた。
おかしいな平日のこんな朝っぱらから。
「なんていうか……参ったな」
「サボりかい?」
「えへ、そうなんですよ」
そう言ってぼっくんは拳を頭にコツンとする。
キモさここに極まれりか……。
しばらく俺たちは世間話に花を咲かせるのであった。
そんな時だった。
「ん、あれって……」
「どうしたのぼっくん?」
ぼっくんが何か気になったのか遠くを見つめている。
その視線の先にはどこかで見たような少女がいた。
そうだ。いつかヒットマンを無双していた
超能力少女じゃないか。
「あ、あの子のこと知ってるのぼっくん?」
「え?ああ、クラスメイトなんですよ。佐井きつかさんって言うんです」
「え、クラスメイト……?」
「はい。でもあんまりいい噂を聞かないんですよ。ヒットマン相手に無双したとか……」
広まっちゃってるよ。
「おっさんも危ないから近づいちゃだめですよ」
もう近づいっちゃってる……!。
でも、そうか。だったら学校付近をうろついたら出会っちゃうかもな。
気を付けないと。
「さてと、俺はそろそろ行くよ」
「あ、はい」
「ぼっくんも、あんまりサボっちゃいい大人になれないよ?」
「お前に言われたくねえよハゲ」
どうやら反抗期のようだ。
俺は傷心のまま家路につくのであった。




