第四話 インターミッション
自らに課した三日に一回投稿という掟を破ることになった。
反省……反省が必要だ……デデデストローイ
そしてブラッドボーンをクリア(ヤーナムの夜明け)したのですが、エンドが3つあるらしいので周回という悪夢からは逃れられないようです。
「時にサイよ」
「……なに?」
コホンと、一息ついてから焔のホームラがキツカに尋ねる。
キツカは窓際で椅子にもたれかけ、ずっと空を眺めていた。
「生身での戦闘の心得はあるか?」
「それは……今必要な質問?」
焔のホームラの質問にそのままの姿勢で答えるキツカ。
そんなことに関心など持っていないという様子だった。
「必要だ。NBのパーツが残り少ない。新型の開発のこともある……遺跡へ調達に行くことが決定した」
「遺跡……」
だが、遺跡と言うワードに若干の興味を示す。
「チッカーク帝国にある遺跡の一つ、アリエヘン遺跡だ。騎士団も魔物との戦闘経験はある。だが、それらをNB抜きで打ち倒せるかは違ってくるのだ」
それを聞いたキツカはなぜNBが使えないのか、それを質問しようとするが、焔のホームラはそれがわかっていたかのように首を振る。
「遺跡内部はNBが稼働できるほど広くは無い」
話はわかった。
だが、キツカにとってはもっと気になることが脳裏にちらつくのだ。
迷っている様子で顔を下向ける。
「あやつが目を覚ますまで、出来る限りのことはやっておきたいのだ」
「……わかった」
しかし、焔のホームラの言葉に押されて、しぶしぶといった様子でそれを了承したキツカであった。
「ここが……遺跡」
キツカはそれらを目の前にして少し好奇心が沸いていた。
見慣れない材質の壁、天井にきょろきょろと目線が行ったり来たりする。
アリエヘン遺跡へとやってきたキツカと焔のホームラ他騎士団員。
非常時のためにNBを一機つけてきたが、遺跡の外で警備をするだけだ。
キツカと焔のホームラは遺跡へと入っていく。
「火のカは置いてきた。この先の戦いにはついてこれそうにないからな」
「そんな弱かったんあいつ?」
「ああ見えて趣味はインドアだ」
「ええ……」
他愛のない雑談をしながら薄暗い通路を歩いていく。
ツルツルとした床、ところどころ崩れている天井、散らばった瓦礫。
それらに注意しながら歩いていく。
だが、焔のホームラが足を止めた。
その理由はキツカにもわかっていた。
「ぬっ、魔物の気配か」
「2、3……4体いる」
キツカには特殊な力があった。
生物の気配、それらが放つエネルギーのようなものを感じ取る力だ。
「正確な索敵だ」
焔のホームラも似たようなことができるのか、少し笑みを浮かべながらキツカを称賛する。
互いに戦闘態勢を作り上げる。
そして……。
「真正面」
「右斜め上だ!」
掛け声と同時に走り出す。
キツカは正面の敵へ、焔のホームラは天井裏に隠れた敵へ。
「サイキックファイア!」
「フィンガービーム!」
「ぎゃー」
「ぎゃー」
あっと言う間に戦闘は終わった。
2人は日常的だと言わんばかりに息も切らさず立っている。
「やるな」
「普通でしょ」
キツカはパンパンと少し被ったほこりを払いながら何でも無さそうにそう答えた。
「心強いな……先はまだ長い。気を緩めるな」
焔のホームラの注意に小さくうなずくキツカ。
今、この時だけは目の前のことに全神経を集中していた。
「うーむ」
「どうしたの?」
「いや、やけに魔物の数が少ないと思ってな」
あれから数時間が経ち、結構奥まで来たキツカと焔のホームラ。
ホームラは首をかしげて何やら考え込んでいる様子だった。
「結構倒したと思うんだけど」
「前に来た時は100体はくだらなかったのだが……」
「ふーん」
あまり興味なさげにキツカは相槌を打つ。
「ん……なんか開けた場所が見えてきた」
2人の目の前には広いスペースが広がっていた。
少し駆け足でキツカがそれを確かめに行く。
「ここって……ガラクタの山?」
キツカの目に映ったのは、鉄くずの山だった。
「古代のNB関係の生産施設だったらしい」
ほへーとキツカは驚く。
古代人が高度な文明を持っていたことは知識として知っていたが、それを生で見ると衝撃が違った様子だった。
「外の部隊を呼びに行く。あらかた魔物は狩りつくしたようだからな」
焔のホームラが振り返り、来た道を引き返そうとする。
「うん……!?」
それに倣ってキツカも引き返そうとするが、大きな気配を感じて顔色を変えた。
「なんだ?」
緊張感が2人の間に走る。
鉄くずの山から飛び出してきたのは大きな影だった。
「ゴリィ!」
「なっ」
「きゃあ!」
姿を現したのは太い腕を持った謎の獣。
「ゴルルルゥ……!」
「なんだ……この獣は」
「ぬしって感じ?」
うなり声を上げながら2人を威嚇している。
「なるほど……魔物の減少はこいつが原因か」
焔のホームラは表情一つ変えずに拳を構えた。
「手ごわそう……」
一方でめんどくさそうにキツカが超能力を発動させようと、集中するが。
「イクゾイクゾ!」
「ゴアアアアア!?」
「ええ……」
こうして、突如ホームラによるバスケが始まったので、魔物が息絶えるまでキツカは暇になるのであった。
「オーライ! オーライ!」
「丁寧に運べ!」
騎士団により遺跡から運び出される機械の数々。
離れたところからそれらを観察していた。
「私必要だった?」
「非常に危ないところだった」
屈強な魔物を一人でころころした焔のホームラを見れば、自分がいた意味はあったのかとキツカは疑問に思う。
だが、なんとなく焔のホームラの真意を感じ取っていた。
「……ありがと」
「……なんのことだ」
キツカは思う。
彼は気持ちの沈んだ自分を見かねて、気をつかってくれたのだと。
外に出て、少しは気分がまぎれたことをキツカは感じていた。
「でも、もうちょっといい場所はなかったの?」
「……すまぬ」
ただ、上司の不器用な優しさが気になったキツカ。
スリリングな気分転換を完走した感想は胸の内に秘めておくと決めたのであった。




