No.4
キーんコーンカーンコーン
学校に着いて思うこと。
だるい。ねむい。今すぐ帰りてえ。
友達と馬鹿な話をするのは好きなんだけど、いつも盛り上がって、笑いすぎて、話をやめたとき疲れと共に寂しさが体に残る。
(まあ、今日も適当に過ごすか)
「ああ---」
力を抜きながら肩を落ろし、やっぱりいつもの家路に着く。
今日は2番目に仲のいいやつと一緒に帰っている。
「お前よ、なんだよ、どうしたよ。」
どんだけ語尾に「よ」をつけたいの?
「今日の英語まじだるかった」
「それな~。俺、英語死んだ」
正論いうならそもそも英語は生きもんじゃねーよ
なんて心の中で突っ込みを入れてる間に、家についた。
「じゃ、またな」
「おう」
つれない返事。僕にとってはこれが、心を許している証でもある。
「まじ、あつ」
ドアを開け、一人寂しい家に入る。
…入ろうと思ったんだよ。うん。でも、気になっちゃったんだよ。ポストにささってるもんが。
「またかよ…」
僕はどれだけ嫌われてるんだろう…とか、ごちゃごちゃかんがえているうちに、それを手に取り、いつの間にかクーラーのリモコンを手に取っていた。
(やっぱり開けなきゃだめか…)
しぶしぶ昨日の分の封筒を開けた。
中には灰色のビニール袋。その中には、
「な、なんだよ!?」
封筒とそれを投げ捨て、自分の部屋に行った。
「あほか!ばっかじゃねーの」
中身は「空」だった。