表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺が異世界で魔王になって勇者に討伐されるまで  作者: 幽霊配達員
第8章 色欲のシャイン
489/738

488 シャイン・タカハシ

 常に思っている。女性ほど素晴らしい生き物はいないと。

 幼女時代のあどけなくもまっすぐな愛情は優しさに(あふ)れていて、同時にかわいくありたいと自身を高める事に常に全力だ。

 抑えきれないわがままでさえ、周りを癒やす力を持っている。

 世の母親達がマイエンジェルと称するのも大袈裟ではないだろう。

 成長するにつれ個人差はあるが美しさを兼ね備えるようになってくる。世のアホウ共を勘違いさせ、女性同士でも惚れてしまうような魅力を(かも)し出すようになってくる。

 自制も効くようになり、優しさと気遣いでイキイキとした輝きを放ち出す。

 丸っこいプニっとした身体は、徐々に細さとしなやかさを兼ね備えだす。未成熟と言う名の旬が、矛盾した完成品が確かにその瞬間にある。

 世界の理不尽に勘づきつつも力強くか細い両足で地面を踏みしめ、互いに褒め合いながら元気に日々を生きる。

 コレが案外成長していくにつれ、女性でなければ難しい生き方なんだと解らされる。

 やがて初潮を迎えた女性は新たな、女性を誕生させる母体へと成長を遂げる。

 体付きは勿論の事、精神も魅惑的になってゆく。

 魅惑の種類は千差万別。ひとつひとつ語っていたら時間がいくらでも溶けてしまう事だろう。

 素晴らしく美しい身体(しんたい)と、そしてタフさを兼ね備える。もはや生命の神秘と言っても過言ではない。

 娘を産んだ女性は、娘と共に母親としての成長を始める。その包容力で娘を抱く姿は絵画にして残しておくに(あたい)する。

 そうだ。ミー専用の美術館を建てて飾れば足を踏み入れるだけで癒やされる空間が出来上がる。我ながら名案ではないか。(のち)に、母性(ぼせい)()で聞くミュージックは格別だとセリフを吐きたいぐらいだ。

 おっと、話が逸れたね。

 母親はやがて熟女となり、老婆へと衰えを始める。調えていた容姿は少しずつ崩れてゆき、身体は軋みだし、記憶力も壊れてゆく。

 だが女性としての経験は積み重なっている。半生以上過ぎた思い出は創作物よりもおもしろい物語となり、娘や孫を喜ばせながら次代の成長を促し続ける。

 終わり時の眠るような安らかな顔は、残す女性達を涙させるだろう。だがその涙の多さこそが女性が一生を歩み終えた証であり、生命の美しさを実感させる。

 女性とは(せい)であり、(せい)であり、(せい)なのだ。

 だからミーは、そんな女性達の味方に常になり続けなければならない。

 そしてミーの世界に、ヤローが存在してる事は許されないのだ。ヤローほど自分勝手で欲に(まみ)れた生物はいないのだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ