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俺が異世界で魔王になって勇者に討伐されるまで  作者: 幽霊配達員
第5章 毒牙のデッド
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334 デッド・タカハシ

 この世には三種類の人間がいる。

 気に入ってるヤツと、そうじゃねぇヤツと、どうでもいいヤツ。

 気に入ってるヤツは(つる)むと楽しいし、気にくわねぇヤツは視界に入るだけで反吐が出る。

 生きてる上で心ってヤツが左右されんのはこの二種類で、どうでもいいヤツは生き地獄を味わってようが死んでようが知ったこっちゃねぇ。

 なんせ視界に入んねぇかんな。

 とはいえ人生の九割はどうでもいいヤツでできてるんだと思う。どうでもいいやつは僕という個人のふるいにかけられて初めて、気に入るか気に食わないかが決まる。

 確かに気に入るヤツもいるかも知れねぇけど、どうでもいいヤツが多すぎてふるいにかける気も起きねぇぜ。

 見えないヤツらの事をあれこれ考えて心を痛めるとかバカらしくてしょうがねぇし、想ったところで繋がらなければ妄想の域もでねぇ。

 他人の為なんてのは結局、自己満足に過ぎねぇ。

 貴族とか政治ってのはまどろっこしくて仕方ねぇ。視界に入らねぇどうでもいいヤツの為に周りからの重圧に耐え、苦言を浴びせられ、ストレスを溜め込んじまう。

 支持とかの為に周りの視線を気遣いながら生きていくなんて正気の沙汰じゃねぇ。

 心身すり減らしててっぺん取るだなんて窮屈過ぎるぜ。

 僕には気に入ったヤツらだけでコロニー作って、てっぺんでバカやる方が性に合ってんな。

 世間のルールが邪魔なら僕らのルールで押し通す。

 悪だからこそ出来る手段を、どうして我慢なんてする必要があんだか。

 視野に入らねぇ有象無象なんて気にせずに、僕は僕のやりたいようにやる。

 余所の生活の為に、僕らが我慢するなんてバカげてらぁ。

 まぁ気に入ったヤツなら例え役立たずでも助けてやっていいがな。

 思い遣りってやつは、視野に入ってるヤツに使わねぇと意味がねぇしよぉ。

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