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俺が異世界で魔王になって勇者に討伐されるまで  作者: 幽霊配達員
第2章 建築!!魔王城『タカハシ』
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200 ダンスパーティナイト

 みんなでコンテストに出場するって決めてからー、マイルームでアイドルアニメの観賞(かんしょう)を始めたんだー。

 とにかく歌って踊れるようにならなきゃ始まらないからー、簡単そうなで明るい曲を選んだのー。

 ヴァリーちゃんは毎晩のように踊っているからー、振りつけは完璧だよー。

 けど他のみんなは全然だねー。特にグラスとフォーレがもんだーい。

 グラスは動きがガチガチでー、フォーレはゆっくりすぎて遅れるんだー。

 シェイも笑顔が硬いのが問題かなー。いっつもムスッとしてるんだもーん。人生で何回笑ったことあるんだろーって感じー。

 エアとアクアとデッドも問題あるんだけど、まだマシかなー。曲も用意しなきゃいけないしー、コンポみたいな魔道具の制作をお願いしたんだー。

 きっと完成させてくれるよねー。

 シャインはー、ツッコミどころがあるけど気にしたら負けかなー。

 パパは急ピッチで全員分の衣装を作ってくれてるんだー。今から二日しかないけどー、きっとかわいいのを作ってくれのー。楽しみー。

 悲鳴が聞こえてくるみたいだけどー、そこはヴァリーちゃんのかわいさを見せればお礼になるよねー。

 コンサートを絶対に成功させなくっちゃー。気合が入っちゃうよー。

 練習するには広い場所も必要だからー、場所を借りなくっちゃねー。マイルームは狭いもーん。

 あー、テレビと録画器具の魔道具も作らなくっちゃだねー。見本がないとツラいしー、ヴァリーちゃんたちのダンスも撮って反省会の材料にしなくっちゃー。

 ハード・ウォールに検問がなかったら地下鉄まで引き返すんだけどなー。いちいち通るのに手続きが必要だから()んなっちゃうねー。

 公園とか外から見える場所はとりあえずアウトー。手の内は隠しとかなくっちゃー。

 やることが多くて大変だよー。

 とりあえず初日はー、踊る曲を繰り返し観賞してー、手の振りつけだけでも覚えなくっちゃー。それと魔道具の開発かなー。

 魔道具は一日でどうにか完成したよー。やったねー。

 ご飯とお風呂とおやすみの時間以外はー、コンテストに時間を費やしたのー。

 宿のご飯はよくも悪くも普通だったなー。お風呂はマイルームのユニットバスだよー。狭いから二人ずつしか入れないんだー。

 アクアはフォーレとー、シェイはエアと入ったんだよー。シャインは一人で寂しく入ったみたいだけどねー。チェルちゃんも一人だったなー。

 グラスはパパと入ったみたーい。ちょっと羨ましいなー。

 でー、ヴァリーちゃんはデッドと入ってあげたんだー。身体の成長的には兄妹(きょうだい)でもギリギリかなー。でもヴァリーちゃんたちには関係ないかもー。

 おやすみもマイルームのお布団を使ったんだー。

 美少女とはいえベッド二つじゃ狭いからねー。宿のお部屋に四人残してー、ヴァリーちゃんはアクアと一緒に寝たんだー。

 お布団にはパパの香りが残っていたのー。鼻をスンスンすると落ち着くんだー。

 寝心地も夢見もすごーくよかったんだー。

 目覚めは最高だったねー。

 二日目はみんなをテレビの前で釘づけにしておいてー、チェルちゃんと二人で出かけたのー。

 目的は二つだねー。コンテストの飛び入り参加とー、ダンスを練習する場所の確保ー。

 両方ともお金に物を言わせるんだー。

 ホントはパパと一緒に金銭事をやろうと思ったんだけどー、衣装作りが忙しいのー。目を血走らせてまさに修羅場(しゅらば)だったねー。

 参加自由だけあってー、エントリーはお金で簡単にできたんだー。ヴァリーちゃんは一番手に踊りたかったからー、賄賂(わいろ)を握らせて順番操作してもらったのー。

 バレたら反則負けってー? この程度なら大丈夫でしょー。

 別に得点に色をつけてって要求したわけじゃないからねー。

 問題は練習場所の方だねー。条件を満たす所に心当たりがなさすぎたんだよねー。

 みんなが待っている宿に帰って相談したらー、シャインが意見を出したんだー。グラスがスキルで簡易地下ホールを掘るのはどうかってー。

 シャインってば普段は面倒だけどー、いざってときは役に立つんだからー。調子に乗るからー、ほどほどに褒める程度にしないとー。

 どうやって見つからないように掘るかだねー。人目のつかない場所でー、シェイの闇を使うことにしたんだー。

 影が薄くなる魔法を得意なだけあってー、バレずに地下ホールを作れたよー。

 作っていた張本人はハラハラだったみたいだけどねー。

 まー、ヴァリーちゃんに貢献(こうけん)してくれたんだしー、褒めてあげてもいいかなー。

 防音(ぼうおん)もバッチリだしー、暴れまわっても大丈夫なように作ってくれたのー。

 入口はもちろんフェイクしたしー、心置きなく練習できるねー。

 チェルちゃんにビデオカメラの魔道具を回してもらってー、何度も何度も練習したのー。

 ダンスをチェックしては反省会をしてー、みんなで踊り明かしたんだー。

 一日にしてはかなり完成したと思うなー。ヴァリーちゃんたちは元々(すじ)がよくて成長が早い方だと思うんだけどー、改めて早いって思ったねー。

 さー、コンテストも当日だー。パパは雰囲気をグッタリさせながらー、かわいくてかっこいい衣装を完成させてくれたんだー。

 もー、完璧だよー。大好きのチューをホッペにしてあげたんだー。

 情けなくも嬉しそうにサムズアップしてくれたのー。けどー、これだけじゃお礼は終わらないんだからー。

 大舞台でヴァリーちゃんたちのダンスを届けるんだー。

 キャハ。

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