LOST ~ 冒険者たちの儚き夢
掲載日:2026/07/19
正しいジャンルは詩なのかも。
雨が降る。
風が吹く。
リコリスの花の続く道。
空は曇天。
気は暗澹。
鐘が鳴り響く先は教会。
扉を開く。
室内は薄暗い。
それでもここだけが希望の光だ。
出迎えた司祭に用件を告げる。
仲間をそっと寝台へと横たえる。
轟く雷光が彼の色無き顔を照らす。
修道女へとそっと寄附を渡す。
地獄の沙汰も金次第。
今ある全所持金の半額だ。
司祭が肯く。
そして儀式が始まる。
神への信仰が成否を決めるというが、果たして──。
囁き。
祈り。
詠唱。
──自主規制。
著作権が関わるため暈すのは必然。
「**○○○○!**」
司祭が神の名を叫ぶ。
仲間が深紅の光に包まれる。
それは燃え盛る紅蓮の如く。
光が収まる。
黒い塊が崩れ灰となる。
儀式は失敗したらしい。
懐を漁る。
司祭が肯く。
これが残された最後の機会。
囁き。
祈り。
詠唱。
──自主規制。
再び神の名を司祭が叫ぶ。
過ぎた嵐の中教会を背にする。
懐は空。
心も空。
あるのは明日をも知れぬ我が身。
死して屍残ること無し。
それでも冒険は続く。
なぜならばそれが冒険者。
他に生きる道を知らないのだから。
いろいろと大丈夫か、著作権。




