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箱には猫

作者: 浮魚塩

短いものを書きたかった。

それと、以前似たようなタイトルのお話を投稿しましたが、一切関係ありません。

 箱には猫が居た。

 傘をさしながら僕はその横を通り過ぎた。

 箱には猫が居た。

 閉じた傘を片手に僕はその横を通り過ぎた。




 箱には猫が居た。

 千切ってきた朝食のパンを与えてやった。

 箱には猫が居た。

 給食のパンを半分くらい置いて帰った。




 箱には猫が居た。

 またパンを与えてやった。

 箱には猫が居た。

 パンと少しの牛乳を置いて帰った。




 箱には猫が居た。

 昨日のパンも牛乳も残っていた。

 箱には猫が居た。

 朝与えたパンも残っていた。




 箱には猫が居た。

 清潔にしてない猫は臭かった。

 箱には猫が居た。

 与えてやったパンもカビてしまった。




 箱には猫が居た。

 昨日より臭くなっていた。

 箱には猫が居た。

 以前より毛並みが悪くなっていた。




 箱には猫が居た。

 雨が降っていたから傘を立ててやった。

 箱には猫が居た。

 痩せ細っていた。




 箱に猫は居なかった。

 腐った食べ物だけが残っていた。

 箱に猫は居なかった。

 箱も無くなっていた。

作中の僕の行動に、猫はどんな感情を抱いたのでしょうか。

空箱を見た僕は何を思ったのでしょうか。

…もしかすると、彼は最初からこの結末が分かっていたのかもしれません。




小さい頃、私と友人とで捨てられていた子猫の貰い手を探して歩いた事がありました。

まぁ、捨て猫の引き取り手が簡単に見つかるはずもなく、結局、近所のお婆さんが山に捨てに行くことになってしまいました。


子猫にとっては二度も捨てられたことになります。私達は酷いことをしてしまったのではないか。要らぬ優しさだったのではないか。と、思うことも。

今となっては記憶も曖昧ですが、それでも何かしてあげたかったという気持ちに嘘はなかったはずです。


言ってしまえば綺麗事です。…けれど、「なにもしない」という選択も正しくはない気がするのです。




っと、このままでは本文より後書きの方が長くなってしまう(笑)

まぁ、思い出に残るシコリの様なものを、お話にしたという話なのです。

相変わらずまとめきれていませんが…(泣)

それでは失礼しました。


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