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休戦の三日間

評議会から一日が経過した。首都ロザリアは不安定な平穏に包まれていた。街の至る所に配置された兵士たちは、両陣営の緊張関係を物語っていたが、少なくとも公然とした戦闘は止まっていた。市民たちも徐々に通常の生活を取り戻し始め、市場や商店も開店するようになっていた。

北区の広場に設営されたレオハルトの陣営では、早朝から活発な動きがあった。テントの中では、レオハルトがアルベール侯爵、マーカス、そして支援者たちと共に会議を開いていた。


「モントゥリエ伯爵とボーモント侯爵の軍が到着しました」マーカスが報告した。「我々の兵力は合計で四千を超えました」

「グラディーン家の兵力は?」レオハルトが尋ねた。

「約三千」アルベール侯爵が答えた。「彼らは市内各所に分散配置している。しかし、大司教の親衛隊もいるので、全体では我々とほぼ互角だ」

「市民の反応は?」

「概ね好意的です」マーカスが言った。「特に下町の人々は、王子の帰還を歓迎しています。大司教とグラディーン家の高圧的な統治に不満を持っていたようです」


レオハルトは地図を見つめながら、深く考え込んだ。三日後の評議会で最終決定が下される。それまでの間、彼らは何をすべきか。

「軍事的優位だけでは十分ではない」彼はゆっくりと言った。「我々は民衆の支持を固め、より多くの貴族たちの賛同を得なければならない」

「どのように?」ルドルフ学院長が尋ねた。

「私が直接、民衆と接触する」レオハルトは決断した。「街に出て、人々と話し、彼らの声を聞く。彼らが何を望んでいるのかを理解する必要がある」

「危険です」マーカスが懸念を示した。「グラディーン家は休戦状態にあるとはいえ、暗殺者を送ってくるかもしれません」

「その危険は承知している」レオハルトは静かに言った。「しかし、塔に閉じこもる王では、民衆の信頼は得られない。私は彼らの中に出て行かねばならない」


アルベール侯爵は少し考えた後、頷いた。「理解できる。しかし、十分な護衛を付けるべきだ」

「それと」レオハルトは付け加えた。「貴族たちとの個別会談も必要だ。特に、まだ立場を明確にしていない中立派の説得が重要だ」

「それなら私が助力しましょう」セリーヌが前に出た。彼女は朝からずっと会議に参加していた。「父上の人脈を通じて、主要な貴族たちとの会談を手配できます」

「助かる」レオハルトは彼女に感謝の笑顔を向けた。


彼らは今後三日間の計画を立てた。レオハルトは護衛と共に市内の各区域を訪問し、民衆と交流する。同時に、セリーヌとアルベール侯爵は貴族たちとの会談を手配し、立憲君主制への支持を取り付ける努力をする。ルドルフ学院長は学者たちと協力して、王位継承の歴史的根拠をさらに固める研究を進める。

会議が終わると、レオハルトはテントを出て、広場に集まった支援者たちに挨拶した。彼の姿を見た民衆は歓声を上げ、彼に近づこうとした。護衛たちが彼らを押しとどめようとしたが、レオハルトは構わず、彼らの中に入っていった。

「皆さん、ありがとう」彼は声を張り上げた。「私を支持してくれて心から感謝します」


民衆の一人、年老いた靴職人が前に出てきた。「王子様、私たちは長年、あなたの帰還を望んでいました。エドガー王の時代は平和で繁栄していました。あなたにも同じことを期待しています」

「私は父の遺志を継ぎ、この国を再び統一し、平和をもたらすつもりです」レオハルトは真摯に答えた。「しかし、父の時代とは違う時代です。新しい統治の形が必要だと考えています」

「立憲君主制ですね」若い商人が言った。「市場ではその噂が広まっています」

「その通りだ」レオハルトは頷いた。「王一人の力ではなく、貴族たちとの協力、そして民の声を反映させる統治を目指します」

彼の言葉に、民衆からさらに熱狂的な歓声が上がった。


セリーヌはその光景を少し離れた場所から見ていた。レオハルトが民衆と自然に交流する姿に、彼女は改めて感銘を受けた。彼はレオン・ラグランとして育った経験から、平民の気持ちを理解していた。それは生まれながらの王子にはない貴重な視点だった。

「彼は素晴らしい王になるわ」彼女は小声で言った。

「その通りだ」彼女の隣に立っていたアルベール侯爵が同意した。「彼は力だけでなく、心で統治しようとしている」


二人は立憲君主制への支持を取り付けるため、貴族たちとの会談の準備に取り掛かった。首都に滞在中の主要な貴族たちにメッセージを送り、個別の会談を手配する。それは容易な任務ではなかったが、アルベール侯爵の名声と人脈が役立った。

「カーディナル伯爵が会談に応じてくれました」リリスが報告した。「彼は中立派の中でも特に影響力があります」

「素晴らしい」セリーヌは喜んだ。「他には?」

「ダンヴィル男爵とフォンテーヌ子爵も」リリスが答えた。「どちらも態度を明確にしていませんが、説得の余地はあるでしょう」


午後、レオハルトは護衛と共に下町を訪れた。そこは首都の中でも最も貧しい地区で、多くの労働者や職人たちが暮らしていた。彼の訪問は事前に告知されていなかったにもかかわらず、噂はすぐに広がり、多くの人々が彼を一目見ようと集まってきた。

「王子様が下町にいらっしゃるなんて!」年老いた女性が驚きの声を上げた。「大司教様もグラディーン様も、一度も来られませんでしたのに」

「私は全ての民の王になりたい」レオハルトは優しく答えた。「貴族だけではなく、全ての民のために」

彼は下町の市場を歩き、商人たちと話し、彼らの悩みや願いを聞いた。高い税金、不公平な法律、官吏の腐敗—多くの不満が語られた。レオハルトは全てを丁寧に聞き、可能な限り具体的な改善策を提案した。


「王家の帰還が、どれほど私たちに希望をもたらすか」一人のパン屋が感動して言った。「エドガー王の息子が帰ってきたと知ったとき、妻は喜びのあまり泣きました」

レオハルトはそのパン屋の肩に手を置いた。「あなたたちの信頼に応えられるよう、全力を尽くします」

夕方、セリーヌはカーディナル伯爵との会談に臨んでいた。伯爵の邸宅で行われた会談では、立憲君主制の詳細について熱心な議論が交わされた。

「王の権限と貴族評議会の権限のバランスが重要だ」伯爵は言った。「どちらかに偏れば、再び混乱を招くだろう」

「レオハルト王子も同じことを考えています」セリーヌは答えた。「彼は絶対的な権力を求めてはいません。むしろ、適切な抑制と均衡のある統治を望んでいます」

「それを証明するものはあるのか?」伯爵が疑問を呈した。


「これをご覧ください」セリーヌは文書を広げた。「これは王子が起草した統治構想です。各地方の自治権、貴族評議会の立法権、そして王の執行権—全てが明確に定義されています」

伯爵は文書を慎重に読み、時折頷いていた。「これは…期待以上だ」彼は最終的に言った。「これが実現すれば、私も支持を表明しよう」

セリーヌは安堵のため息をついた。カーディナル伯爵の支持は大きな一歩だった。

その日の夜、レオハルトと仲間たちは北区の広場のテントに集まり、一日の成果を報告し合った。


「下町での反応は予想以上に良かった」レオハルトは報告した。「民衆は変化を求めている。大司教とグラディーン家の統治に不満を持つ者が多い」

「カーディナル伯爵が支持を表明してくれました」セリーヌも嬉しそうに言った。「他の中立派の貴族たちにも好影響を与えるでしょう」

「王位継承の歴史的根拠も固まりつつあります」ルドルフ学院長が言った。「古文書の中に、『星の印を持つ王の血筋』についての預言のような記述も見つかりました」

全体として、一日目は成功だった。しかし、彼らは油断していなかった。グラディーン家も黙ってはいないだろう。

「敵の動きは?」レオハルトがマーカスに尋ねた。

「グラディーン家もまた貴族たちに働きかけています」マーカスが答えた。「特に、保守派の古い貴族たちに対して。また、アザゼルが頻繁に大聖堂を訪れているようです」


「大司教へ圧力をかけているのだろう」アルベール侯爵が眉をひそめた。「彼らは評議会での決定に影響を与えようとしている」

「我々も手を緩めるわけにはいかない」レオハルトは言った。「明日も活動を続ける」

夜が更けると、皆は休息のために各自のテントに引き上げた。レオハルトは一人、広場の端に立ち、星空を見上げていた。

「まだ起きているの?」

振り返ると、セリーヌが近づいてきた。彼女は白いショールを肩に掛け、月明かりに照らされて美しく見えた。

「ああ」レオハルトは微かに微笑んだ。「今日のことを振り返っていた」

「成功だったわ」セリーヌは彼の隣に立った。「あなたが下町の人々と交流する姿を見て、多くの貴族たちが感銘を受けたわ。カーディナル伯爵も『民を理解する王は稀だ』と言っていたわ」


「レオン・ラグランとしての経験が役立っている」レオハルトは静かに言った。「従者として様々な人々と接してきたからこそ、彼らの気持ちがわかる」

「それがあなたの強みよ」セリーヌは優しく言った。「生まれながらの王子ではなく、民の中で育った王子。両方の世界を知っているからこそ、両者を橋渡しできる」

レオハルトは彼女の言葉に心を打たれた。確かに、彼の特殊な経験は、この分断された国を再び統一するために必要なものだったのかもしれない。

「カーディナル伯爵との会談、ありがとう」彼は話題を変えた。「君の外交手腕には感心するよ」

「父の娘ですもの」セリーヌは少し照れたように笑った。「政治的駆け引きは、小さい頃から見て育ったわ」

彼らは星空の下、しばらく静かに並んで立っていた。二人の間には言葉にならない絆があり、それはこの騒乱の中でも強まっていくようだった。


「セリーヌ」レオハルトが静かに言った。「この争いが終わったら…」

「うん?」彼女は彼の目を見つめた。

「正式に求婚したい」彼は真剣な表情で言った。「侯爵令嬢として、そして個人として、君の価値は計り知れない。私が王になれば、君以外に王妃となる人は考えられない」

セリーヌの頬が赤く染まった。「そんな堅苦しい理由じゃなくていいのよ」彼女は少し拗ねたように言った。「ただ、私を愛してるって言ってくれれば」

レオハルトは笑った。「もちろん、それが一番の理由だ。私は君を愛している、セリーヌ。レオン・ラグランとしても、レオハルト・オルシニとしても」

彼女は彼の腕に手を置いた。「私もあなたを愛してる。レオンとしても、レオハルトとしても」


彼らは互いを見つめ、ゆっくりと顔を近づけた。月明かりの下、二人の唇が触れ合った。それは優しく、純粋なキスだった。

「おやすみなさい、王子様」セリーヌは微笑みながら言った。

「おやすみ、セリーヌ」レオハルトも柔らかく応じた。

彼女がテントに戻った後も、レオハルトはしばらく星空を見上げていた。明日からも困難な戦いが続くだろうが、彼の心には新たな決意が宿っていた。この国と、愛する人のために。


二日目の朝、レオハルトはより上流の地区を訪れた。そこは主に裕福な商人や下級貴族たちが住む地域だった。彼らは下町の住民たちとは異なり、より慎重で保守的だった。

「彼らはグラディーン家との関係が深い」マーカスが説明した。「商取引や税制面で優遇されてきた人々だ」

「理解している」レオハルトは頷いた。「だからこそ、彼らの懸念を聞く必要がある」

彼は地区の商工会館で会合を開いた。そこには主要な商人たちや工房の親方たちが集まっていた。彼らはレオハルトを尊重はしていたが、その目には警戒心も見えた。

「王子様」年配の織物商が言った。「あなたの帰還は喜ばしいことです。しかし、私たちは変化を恐れています。この十年間、問題がないとは言わないが、商業は安定し繁栄してきました」

「私が目指すのは混乱ではなく、より良い安定です」レオハルトは穏やかに答えた。「現在の制度の良い部分は残し、改善すべき部分だけを変えたい」


「具体的には?」宝石商が尋ねた。

レオハルトは商業法や税制、貿易規制などについて具体的な方針を説明した。彼の計画は商業を活性化させつつも、公正さも確保するものだった。

「これは…予想以上に具体的ですね」織物商が感心したように言った。「あなたは経済についてよく理解されている」

「レオン・ラグランとして、様々な商家に仕えた経験があります」レオハルトは率直に言った。「また、学院でも経済学を学びました」

会合は予想以上に好意的な雰囲気で進み、最終的に多くの商人たちがレオハルトの計画に興味を示した。彼らはまだ完全に支持を表明したわけではなかったが、少なくとも対話の余地はあった。


一方、セリーヌとアルベール侯爵は貴族たちとの会談を続けていた。昨日のカーディナル伯爵の支持表明が好影響を与え、より多くの貴族たちが彼らとの対話に応じるようになっていた。

「フォンテーヌ子爵が支持を表明しました」セリーヌが報告した。「彼の家系は古く、保守派にも影響力があります」

「素晴らしい」アルベール侯爵は満足げに言った。「明日の評議会前に、できるだけ多くの支持者を集めたい」

昼頃、予想外の出来事が起こった。大司教からの使者がレオハルトのもとを訪れたのだ。

「大司教ウルバンが、非公式に王子様とお会いしたいとのことです」使者は丁寧に言った。「本日夕方、大聖堂の私室にて」


レオハルトとマーカス、ルドルフは顔を見合わせた。これは予想外の展開だった。

「罠かもしれません」マーカスが警戒した。

「しかし、大きなチャンスでもある」ルドルフが言った。「大司教が個人的に会いたいというのは、彼が独自の判断を下そうとしている証拠かもしれない」

レオハルトは少し考えた後、決断した。「会おう。ただし、最小限の護衛を連れて」

夕方、レオハルトは少数の護衛と共に大聖堂を訪れた。彼らは脇門から入り、大聖堂の裏手にある大司教の私室へと案内された。そこには大司教ウルバンだけがいた。彼は書物に囲まれた質素な部屋で、レオハルトを待っていた。


「王子殿下」大司教は静かに頭を下げた。「来てくださり感謝します」

「このような機会を設けていただき、こちらこそ感謝します」レオハルトも礼儀正しく返した。

大司教はレオハルトをテーブルに招き、二人だけの対話が始まった。

「率直に話そう」大司教は静かに言った。「私はあなたが本物の王子であると確信している。証拠は明白だ」

「ありがとうございます」レオハルトは応じた。

「しかし」大司教は続けた。「王位の問題は複雑だ。十年間、この国は貴族評議会と私の指導の下で運営されてきた。急激な変化は混乱を招く」

「その懸念は理解しています」レオハルトは真摯に答えた。「だからこそ、私は立憲君主制を提案しました。大司教と貴族評議会の役割を尊重しつつ、新たな統治形態を築きたいのです」


大司教はしばらくレオハルトを観察していた。彼の目には疑問と、わずかな希望が見えた。

「あなたの父、エドガー王は賢明な統治者だった」大司教はやがて言った。「しかし、時に頑固で、貴族たちとの対立も多かった」

「私は父から多くを学びましたが」レオハルトは静かに言った。「全てを踏襲するつもりはありません。時代は変わりました。新しい統治の形が必要です」

「そして、グラディーン家については?」

「彼らも新しい体制の一部となるべきです」レオハルトは答えた。「報復や追放は考えていません。国の分断を深めるだけです」

大司教はレオハルトの言葉に感心したように頷いた。「あなたは父よりも柔軟かもしれない」

「レオン・ラグランとしての経験が教えてくれました」レオハルトは微かに微笑んだ。「時に譲ることも、統治の知恵です」


彼らは長く話し合った。国の歴史、現状の問題点、そして未来の可能性について。会談が終わる頃には、大司教の態度は明らかに柔らかくなっていた。

「明日の評議会で、あなたの提案を詳しく聞きたい」大司教は別れ際に言った。「私は公平な判断を下すつもりだ」

「それ以上は望みません」レオハルトは頭を下げた。

大聖堂を後にしたレオハルトは、北区の広場に戻った。そこでは、セリーヌとアルベール侯爵、マーカスが彼の帰りを心配そうに待っていた。

「どうだった?」セリーヌが急いで尋ねた。

「予想以上に良かった」レオハルトは少し安堵の表情を見せた。「大司教は私の立場を理解し始めているようだ」

「それは朗報だ」アルベール侯爵も喜んだ。「大司教の支持があれば、他の貴族たちも従うだろう」


「しかし、グラディーン家は簡単に引き下がらないでしょう」マーカスが警告した。「彼らは最後まで抵抗するはずです」

「その通りだ」レオハルトは真剣な表情になった。「明日が最大の試練となる」

夜になると、レオハルトたちの陣営に驚くべき訪問者があった。グラディーン家の一部の騎士たちだった。彼らは武器を持たず、白い旗を掲げていた。

「何の用だ?」警戒するマーカスが尋ねた。

「我々はグラディーン家の騎士団長、ヨハン・クラウスだ」先頭の男が言った。「王子と私的に話したい」

レオハルトは護衛たちの反対を押し切り、彼らと会うことにした。ただし、マーカスと数人の護衛が同席することを条件とした。

「何の用件だ?」レオハルトが尋ねた。

「率直に申し上げます」クラウスは緊張した面持ちで言った。「グラディーン家の騎士たちの中には、あなたが本物の王子であると確信し、もはや伯爵への忠誠に疑問を持つ者が増えています」

「そして、あなたは?」


「私も含めて」クラウスは静かに答えた。「我々は王家に忠誠を誓った騎士です。もしあなたが真の王子なら、我々の忠誠はあなたにあるべきです」

これは予想外の展開だった。グラディーン家の内部分裂は、力関係を大きく変える可能性があった。

「明日、最終的な決断をします」クラウスは続けた。「もし評議会があなたを正統な王と認めれば、我々は公然とあなたに忠誠を誓うでしょう」

「それは大きな決断だ」レオハルトは敬意を込めて言った。「あなたたちの勇気に感謝する」

クラウスたちが去った後、レオハルトの陣営は興奮に包まれた。


「これは予想外の援軍だ」アルベール侯爵が言った。「グラディーン家の騎士たちが離反すれば、彼らの立場は一層弱まる」

「全てが明日決まる」レオハルトは静かに言った。「我々にできることは、全て準備した。あとは評議会での決断を待つだけだ」

その夜、レオハルトとセリーヌは再び広場の端で星空を見上げていた。明日の重大な日を前に、二人は静かに寄り添っていた。

「怖くない?」セリーヌが静かに尋ねた。

「ああ、少しは」レオハルトは正直に答えた。「しかし、恐れるよりも期待の方が大きい。国を再び統一し、平和をもたらす機会なのだから」

「あなたなら大丈夫よ」セリーヌは彼の手を握った。「これまでの道のりを見れば、明らかよ」


彼らは星空の下で静かに立っていた。明日、全てが決まる。新しい時代の幕開けとなるか、それとも新たな戦いの始まりとなるか。結果がどうあれ、二人は共に立ち向かう決意を固めていた。

「星に誓って」レオハルトは静かに言った。「何があっても、私は君を守る」

「星に誓って」セリーヌも応じた。「私もあなたの側にいる」

夜空の星々が、二人の誓いを見守っていた。

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