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首都への道

翌朝、まだ日が昇りきらないうちに、レオハルトたちの小部隊は出発の準備を整えていた。モントゥリエ伯爵の城の中庭では、厳選された二十人の護衛騎士たちが馬の最終点検を行い、水筒に水を満たし、携行食料を鞍袋に詰めていた。

レオハルトは旅装束に身を包み、腰には銀の剣を下げていた。彼は正装ではなく、目立たない服装を選んでいた。首都に忍び込むためには、王子の姿は隠す必要があったからだ。


「準備はできましたか?」

振り返ると、セリーヌが近づいてきた。彼女も同様に、質素な旅行者の装いをしていた。金色の髪は後ろで一つに結び、シンプルな乗馬用の服を着ていた。傍から見れば、彼女が侯爵の娘だとは思えないほどだった。


「ああ」レオハルトは頷いた。「夜明けとともに出発する」

彼らは城壁の上に上がり、東の空を見つめた。地平線は薄紅色に染まり始め、新しい一日の訪れを告げていた。


「前回よりも少ない人数ね」セリーヌは静かに言った。「大丈夫かしら」

「少人数の方が速く移動できる」レオハルトは彼女の不安を和らげようと言った。「そして目立たない。我々の目的は戦うことではなく、首都に到達することだ」

「それでも危険は増すわ」

「だからこそ」レオハルトは真剣な表情になった。「君は主力部隊と共に行くべきだと思う。まだ考え直せる」

セリーヌは彼をじっと見つめ、きっぱりと首を振った。「もう決めたことよ。あなたと一緒に行く」

レオハルトはため息をついた。彼女の決意が固いことはわかっていた。「わかった。だが、常に私の側にいてくれ」

「約束するわ」


中庭では、マーカスが最後の指示を出していた。彼は完全には回復していなかったが、旅を続けられるほどには良くなっていた。傷ついた腕は包帯で固定され、動きは少し制限されていたが、頭脳は冴えていた。

「王子様」モントゥリエ伯爵が近づいてきた。「これを」

伯爵が差し出したのは、巻物のような地図だった。

「首都の最新の状況が記されています」伯爵は説明した。「街の入り口、見張りの配置、そして支援者たちの居場所も」

「ありがとう」レオハルトは感謝の意を示した。「これは大いに役立つだろう」

「さらに」伯爵は小さな袋を差し出した。「私の紋章入りの印章です。首都の南門の警備隊長はかつて私の部下でした。これを見せれば、協力してくれるでしょう」

レオハルトは袋を受け取り、大切に内ポケットにしまった。「恩に着る」


城の正門が開かれ、早朝の光が中庭に差し込んだ。時が来たのだ。

「行こう」レオハルトは言った。

彼らは馬に跨り、静かに城を出発した。アルベール侯爵が城門まで見送りに来ていた。

「気をつけて行くんだぞ」侯爵はセリーヌに言った。「無理はするな」

「わかってるわ、父上」セリーヌは微笑みながら答えた。


「レオハルト」侯爵は彼に向き直った。「娘を頼む」

「命に代えても守ります」レオハルトは深く頭を下げた。

「我々は一日後に出発する」侯爵は言った。「途中でボーモント侯爵の軍と合流し、三日後には首都近郊に到着するだろう」

「では、首都でお会いしましょう」レオハルトは手を挙げて別れを告げた。

小部隊は東の道を進み、朝日に向かって進んでいった。彼らの影が長く地面に伸び、朝霧の中に溶けていった。


彼らは国道を避け、脇道や森の小道を選んで進んだ。目立たないこと、そして素早く移動することが最優先だった。地図によれば、この道を行けば二日で首都に到達するはずだった。

「想像以上に進んでいますね」マーカスが言った。馬上の彼らは、小高い丘を越えたところだった。遠くには、丘陵地帯が連なり、その向こうに首都があるはずだった。

「ああ」レオハルトは頷いた。「このまま順調なら、明日の夕方には首都に到着できるだろう」


彼らは正午頃、小さな小川のほとりで休憩をとった。馬に水を飲ませ、簡素な食事をとりながら、これからの計画を話し合った。

「首都に入る際の計画は?」セリーヌが尋ねた。

「伯爵の言う南門を使う」レオハルトは地図を広げながら答えた。「そこから旧市街に入り、支援者の家に潜む。彼らが民衆との接触を手配してくれるはずだ」


「民衆の支持は確実ですか?」護衛の一人が不安そうに尋ねた。

「確実とは言えない」レオハルトは正直に答えた。「しかし、大司教とグラディーン家の統治に不満を持つ者は多い。彼らは希望を求めている」

「そして、あなたがその希望になるのね」セリーヌが優しく言った。

「そう願いたい」レオハルトは静かに言った。


休憩の後、彼らは再び出発した。午後の陽光が彼らの行く手を照らし、影は短くなっていた。彼らは森と野原が交互に続く地帯を通り抜け、次第に人家も増えてきた。小さな村々を通過する際は、注意深く振る舞い、不必要な注目を集めないようにした。

「この先に宿場町があります」マーカスが言った。「通過すべきか、それとも一泊するか」

レオハルトは考えた。「日が沈む前に通過しよう。町の中で夜を過ごすのは危険が大きい。野営の方が安全だ」

彼らは予定通り、宿場町を通過した。町の人々は彼らに少し好奇の目を向けたが、特に疑問を抱くこともなかったようだった。彼らはただの旅人のグループに見えたのだろう。


町を出て数マイル進んだところで、彼らは夜の野営地を探し始めた。やがて、小さな林の中に適当な場所を見つけた。清流が近くを流れ、木々が風を遮り、燃え盛る焚き火が遠くからは見えないように配慮された場所だった。

「ここで夜を明かすとしよう」レオハルトは決断した。

護衛の騎士たちが手際よくテントを張り、焚き火を起こした。二人が見張りに立ち、残りは休息をとることになった。セリーヌとリリスは女性用の小さなテントを与えられ、レオハルトとマーカスは別のテントを共有した。


夕食は質素なものだったが、温かい食事と焚き火の暖かさは彼らの疲れを癒した。人数が少ないため、全員が焚き火を囲んで座ることができた。その光景は、王位を取り戻す軍というよりも、冒険者の一団のように見えた。

「明日の夕方には首都に着くでしょう」マーカスが言った。「そこからが本当の挑戦の始まりです」

「ああ」レオハルトは頷いた。「グラディーン家はすでに警戒を強化しているだろう。イオルフも大司教に働きかけているはずだ」


「イオルフ・グラディーン」セリーヌが顔をしかめた。「彼は私に求婚しようとしていたわ」

「彼は野心家だ」マーカスが言った。「あなたとの結婚は、彼の家にとって大きな政治的利益をもたらす」

「もっとも」レオハルトが少し皮肉を込めて言った。「今や我々は反逆者とされているだろうから、その計画も水泡に帰したはずだ」

「彼は諦めないわ」セリーヌは静かに言った。「彼の目に見た執着は異常だった」


夜が更け、皆がテントに引き上げた後も、レオハルトは一人で焚き火の前に残っていた。明日から始まる挑戦に思いを巡らせながら、彼は星空を見上げた。

静かな足音がして、セリーヌが彼の隣に座った。

「眠れないの?」彼女が優しく尋ねた。

「ああ」レオハルトは微かに微笑んだ。「考えることが多くて」

「不安?」

「正直に言えば、ある」彼は認めた。「民衆が私を受け入れてくれるかどうか。内戦を避けられるかどうか。良い王になれるかどうか」


セリーヌは彼の手を取った。「あなたは既に良い王の資質を示しているわ。渓谷の戦いであなたが見せた慈悲と知恵。それこそが真の王の姿よ」

「ありがとう」レオハルトは彼女の手を握り返した。「君がいてくれて本当に感謝している」

「覚えてる?」セリーヌは星を見上げた。「子供の頃、修道院の中庭で過ごした日々を」

「少しずつ思い出してきているよ」レオハルトは懐かしそうに言った。「赤いバラの咲く中庭。君は金色の髪をなびかせて走り回っていた」

「あなたはいつも本を読んでいたわね」セリーヌは微笑んだ。「真面目な王子様だった」


「そして君は、いつも私を冒険に誘い出していた」レオハルトも笑った。「修道院の塔に登ったり、禁じられた地下室を探検したり」

「私たちは約束したわね」セリーヌの声は柔らかかった。「いつか再会すると」

「星に誓って」レオハルトは彼女の言葉を完成させた。

二人は静かに夜空を見上げた。北極星が明るく輝いていた。王の星、旅人を導く星。

「さあ、休もう」レオハルトは立ち上がり、彼女の手を引いた。「明日は長い一日になる」


セリーヌは頷き、自分のテントへと向かった。レオハルトも自分のテントに戻ったが、彼の心はまだ落ち着かなかった。明日から始まる挑戦は、これまでよりも遥かに困難なものになるだろう。しかし、彼はもはや一人ではなかった。セリーヌがいて、仲間たちがいる。そして、正統な王位継承者としての使命があった。


翌朝、彼らは夜明けとともに出発した。東の空が明るくなり始め、鳥たちがさえずり始めた頃、一行は既に野営地を片付け、馬に跨っていた。

「今日の夕方には首都に到着するでしょう」マーカスが確認した。「しかし、首都近くは警戒が厳しくなっているはずです。偵察が必要です」

「賛成だ」レオハルトは頷いた。「近づいたら、二人の斥候を先行させよう」

彼らは予定通り進み、正午頃には首都の外周にある丘陵地帯に到達した。ここからは首都の外壁が見えた。ロザリアは壮大な都市で、高い白い壁に囲まれ、中央には王宮と大聖堂の尖塔が天に向かって伸びていた。その周りを取り囲むように、無数の建物が広がっていた。


「美しい」セリーヌは息をのんだ。

「ああ」レオハルトも同意した。「しかし、今は危険な美しさだ」

彼らは丘の上の森の中に隠れ、二人の斥候を首都の状況確認のために送り出した。その間、残りの者たちは休息をとり、夕方の侵入に備えた。

「私が最後に首都を訪れたのは、十年以上前だ」レオハルトは遠くの都市を眺めながら言った。「その時はまだ子供で、父と兄と共に来た」


「覚えていますか?」マーカスが静かに尋ねた。

「断片的にね」レオハルトは答えた。「父が民衆に手を振る姿。大聖堂での祈り。王宮での宴会。しかし、それらは遠い記憶のようだ」

二時間後、斥候が戻ってきた。彼らの報告は厳しいものだった。


「全ての門で警備が強化されています」一人目の斥候が息を切らせながら言った。「通常の二倍の兵が配置され、全ての入城者が厳しく検査されています」

「南門は?」レオハルトが尋ねた。

「モントゥリエ伯爵の言った通り、警備隊長はマーティン大尉です」二人目の斥候が答えた。「しかし、彼の上に新たな指揮官が置かれています。グラディーン家の士官です」


「イオルフの仕業か」マーカスが眉をひそめた。「彼らは我々の動きを予測している」

「さらに」一人目の斥候が続けた。「町中に掲示が出されています。『偽王子に注意せよ』という内容です。レオハルト様の似顔絵付きで」

「似ているのか?」レオハルトが冗談めかして尋ねた。

「いいえ」斥候は少し笑みを浮かべた。「全く似ていません。レオン・ラグランの頃の服装で描かれています」

それでも状況は深刻だった。首都への侵入は予想以上に困難になっていた。


「どうしますか?」セリーヌが心配そうに尋ねた。

レオハルトは地図を広げ、首都の周囲を注意深く見た。「南門は難しくなった。他の選択肢は?」

「西門はさらに警備が厳しいです」斥候が言った。「北門は物資の出入りが多く、やや混雑していますが、そこも警戒は厳重です」


「では、門ではなく…」レオハルトはある地点を指さした。「ここはどうだ?古い水路の入り口だ」

マーカスが身を乗り出して見た。「確かに。かつて非常時の水の供給路として使われていた。しかし、今でも通れるのでしょうか?」

「確かめる価値はある」レオハルトは決断した。「少人数なら、気づかれずに通れるかもしれない」

彼らは計画を練り直した。日没後、全員で水路に向かう。そこから少人数—レオハルト、セリーヌ、マーカス、リリス、そして二人の護衛—が水路を通って首都に侵入する。残りは外で待機し、必要があれば援護する。


「危険は増すが」レオハルトは言った。「他に選択肢はないようだ」

夕暮れ時、彼らは首都の西側にある古い水路に接近した。それは石造りのトンネルで、かつては緊急時の水の供給路として使われていたものだった。今はほとんど使われておらず、入り口は茂みに隠れていた。

「ここからですね」マーカスが古い格子を指さした。


格子は錆びていたが、まだしっかりと固定されていた。二人の護衛が工具を使って、静かに格子を取り外した。中は暗く、湿った空気が流れ出してきた。

「私が先に行く」レオハルトは言った。「危険がないか確認する」

「一人では駄目よ」セリーヌが反対した。

「一緒に行こう」マーカスが提案した。「少人数で」

結局、レオハルト、マーカス、そして一人の護衛が先に進むことになった。彼らは松明を灯し、慎重に水路に入っていった。

トンネルの中は湿気が多く、壁には苔が生え、足元には浅い水が流れていた。天井は低く、時折り頭を屈めなければならなかった。彼らは静かに進み、松明の光が壁に不気味な影を作り出していた。


「昔はもっと広かったはずだ」マーカスが小声で言った。「年月で土砂が堆積したのだろう」

彼らは十分ほど進んだ後、トンネルが二つに分岐するところに到達した。

「どちらだ?」レオハルトが迷った。

「地図では…」マーカスが頭の中で記憶を辿った。「右だったはずです」

彼らは右の通路を選び、さらに進んだ。トンネルは次第に広くなり、天井も高くなっていった。そして、ついに彼らは金属の梯子に到達した。それは上方の天井に取り付けられていた。


「ここから上か」レオハルトは梯子を見上げた。

「市内のどこに出るのでしょう」マーカスが心配そうに言った。

「確かめよう」

レオハルトは梯子を登り始めた。錆びた金属が軋む音を立てたが、まだしっかりと固定されていた。頂上に達すると、そこには丸い金属の蓋があった。彼は慎重に蓋を押し上げ、わずかに開いた隙間から外を覗いた。

そこは石畳の小さな広場だった。周囲には古い建物が立ち並び、人通りは少なかった。夜の闇が辺りを包んでおり、松明の光だけが道を照らしていた。

「大丈夫そうだ」レオハルトは下に向かって小声で言った。


彼は蓋を完全に開け、素早く地上に出た。周囲を警戒しながら、他の二人も上がってくるのを手伝った。三人が地上に出ると、彼らは急いで蓋を元に戻した。

「旧市街のようですね」マーカスが周囲を見回した。「王宮からは離れていますが、まだ城壁の内側です」

「残りの仲間を呼びに戻ろう」レオハルトは言った。

彼らは同じ道を戻り、水路の入り口でセリーヌたちを待たせていた仲間に合流した。そして、全員で再び水路を通り、首都の中へと潜入した。


全員が無事に市内に入ると、彼らは二つのグループに分かれた。残りの護衛たちは別の場所に身を隠し、レオハルト、セリーヌ、マーカス、リリス、そして二人の護衛だけが支援者の家を目指した。

「モントゥリエ伯爵の地図によれば」マーカスが小声で言った。「支援者の家はここから北に三ブロックのところにあるはずです」

彼らは人目を避けるように、路地を通って進んだ。夜の街は比較的静かだったが、時折り警備隊のパトロールが通り過ぎるのが見えた。そのたびに彼らは物陰に隠れ、息を潜めた。


ようやく目的の家に到着した。それは石造りの三階建ての建物で、窓には厚いカーテンがかけられていた。マーカスが特定のリズムでドアをノックすると、小さな覗き窓が開いた。

「誰だ?」中からの声。

「月の下の誓い」マーカスが合言葉を口にした。

覗き窓が閉じ、すぐに重いドアが開いた。彼らは急いで中に入った。


家の中は質素ながらも清潔で、暖炉の火が部屋を暖かく照らしていた。彼らを迎えたのは、五十代ほどの男性だった。彼は深く頭を下げた。

「レオハルト王子、ようこそ」男性は敬意を込めて言った。「私はルベック・ブラウンと申します。この家はあなたが必要な間、自由にお使いください」

「ありがとう、ルベック」レオハルトは感謝した。「君の勇気に感謝する」

「王家に忠誠を誓う者は、まだ多くいます」ルベックは静かに言った。「特に民衆の間には」


彼らは二階の部屋に案内された。そこには食事が用意され、疲れた旅人たちを迎える準備が整っていた。

「首都の状況は?」レオハルトが尋ねた。

「緊迫しています」ルベックは眉をひそめた。「グラディーン家のイオルフが大司教に強く働きかけ、王子様を偽物として断罪するよう求めています。明日、大聖堂で公式声明が発表される予定です」


「明日?」セリーヌが驚いた。「そんなに早く?」

「彼らは急いでいるのです」ルベックは言った。「民衆の間で王子の帰還の噂が広まることを恐れています」

「既に遅いわ」リリスが言った。「市場では噂が飛び交っています。私が水を買いに行った時、商人たちが王子の話をしていました」

「それは朗報だ」レオハルトは言った。「民衆が真実を知ることが、我々の最大の味方になる」

「では、明日の声明の前に行動すべきでしょうか」マーカスが尋ねた。


「いや」レオハルトは少し考えた後、言った。「明日の声明を待とう。大司教が私を公然と否定すれば、私はそれに答える必要がある。大聖堂の前で、民衆の前で」

「危険すぎる!」セリーヌが反対した。「警備は厳重よ」

「だからこそ効果がある」レオハルトは静かに言った。「民衆が見守る中で、私は自分の正当性を示さなければならない」

議論は夜遅くまで続いた。最終的に、彼らは大胆な計画を立てた。明日の大司教の声明の際、レオハルトは大聖堂の前に姿を現し、民衆に直接語りかける。それは危険な賭けだったが、最も効果的な方法でもあった。


「では、そのように」レオハルトは決断した。「今夜はゆっくり休もう。明日は重要な一日になる」

彼らは各自に割り当てられた部屋に引き上げた。セリーヌとリリスは一つの部屋を共有し、レオハルトとマーカスは別の部屋に案内された。

レオハルトは窓辺に立ち、夜の首都を見下ろした。灯りが点々と灯り、遠くには王宮と大聖堂のシルエットが見えた。

《明日、全てが決まる》

彼は深い息を吸い込んだ。明日の挑戦は、これまでのどの戦いよりも重要だった。それは剣ではなく、言葉と真実による戦いになるだろう。

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