甘酸っぱいサイダーに溶けてしまいたい
今日はとても暑い日だった。
暑くて、溶けてしまいそうな程に。
──喉が渇いた。
ふと、そんなことを思った僕は、コンビニへ急いだ。
(…今日は少し炭酸の気分だな)
そんなことをふと思った僕は、甘酸っぱいと
話題になっていたサイダーを手に取った。
「これが話題のサイダーか。本当に甘酸っぱいのか?」
そんなことをふと呟いてしまった。
その後、家に帰り実際に飲んでみることにした。
───その味にビックリしてしまった。
とても甘酸っぱくて。そして少し爽やかで。とにかく、今まで飲んだことの無いような味だった。
どこか薬をやっているかのように。頭が
とてもじゃないが溶けてしまいそうだ。
そこからというもの。僕はほぼ毎日のようにその
サイダーを飲んでしまっていた。
飲む度に溶けていくような感覚がする。
きっとこれが依存というものなのだろうか?
… 溶 け て し ま い た い 。
気 付 い た ら 僕 は サ イ ダ ー に 、
溶 け て し ま っ て い た 。
僕が溶けきってしまったサイダーはとても
甘酸っぱくて、依存感があり、
───溶けてしまいたくなる。
「甘酸っぱいサイダーに溶けてしまいたい。」
終わり