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月影森の長い夜(1)

これから月影森編の収束に向かって、建てられたフラグの数々を回収していきます。

なお、月影森編以降で回収されるフラグもあるので、全部回収するわけじゃありません。



今回、主人公が一行たりとも登場しません。




■登場人物

『ザボック・グリンエッド』

帝国騎士団に所属する人間種の男。

恵まれた体格に加え、抜群の集団戦闘センスとタフネス、戦場で人々を纏め上げる力強い指揮力を持つ。


『ポーラ・トラキア』

帝国騎士団に所属する人間種の女。

自分の中で爆発した快感は、快楽以上にその心にとてつもない恐怖を植え付け、いまだに"衰弱"し疲弊し続けている。


『フラルダ・オールマン』

帝国騎士団に所属する謎の多い女。

浅黒い肌と透き通るような長い銀髪を持つ十四~十五歳ほどの幼女にしか見えない、理知的だが剽軽な性格。

・・・・・・・・・・


 …う…うぅん…


 …からだが…ふわふわする…


 …わたし…なにをしていたんだっけ…


 …あれ…なんだか…おもいだしたくないような…


『 …キア… 』


 …なんだろう…こえが…きこえる…


『 …トラキア、目を覚ま… 』


 …とらきあ…わたしの…なまえを…だれかが…


『 …ふむ、あれからずっと何かにうなされているようだな… 』


 …あれ、から…あれってなんだろう…あれ…あ、れ………あれっ!?




「…っいやあああああああああああ!!!!」


「うおおっ」


「やめ、やめ、やめてぇええええ!! わた、わた、わた、わたたたたたたたた」


「トラキア…ポーラ・トラキア!!」


「ひゃっ、ひゃいぃっ!?」


「トラキア、大丈夫か?」


「えっ、へっ、はっ…い…?

 …あ、あれ、ここ…?」


「トラキア、私がわかるか?

 ゆっくりでいいから答えてほしい、今のキミの状況や、キミの参加していた班のことなど…どの程度把握できている?」


「はっ、えっと…フラルダ・オールマン技術長、私は…私は、月影森の環境調査任務に就いておりました。

 現地で、原住民と思われる亜人…推定コボルトと遭遇し、そのまま交戦状態になり…あれ…えっと、民間人…私の行動していた班が、推定ヒューマンと、遭遇して…保護を行おう、と…あれ、保護…?

 あれっ、私、森の中、で……こ、ここは…?」


「…ふむ、混乱しているようだね。

 ここは私達のベースキャンプだ、そしてトラキア…キミは気を失っていたところを、他の隊員がここまで連れてきてくれたんだ。

 …と言っても、この状況ではキミが帰還できたことは運が良かったとしか言えないだろうな。

 出動した隊員の七割…六割も帰ってきていれば良い方か、まさかこんなところで壊滅寸前にまで追い込まれてしまうとはな…」


「か…壊滅………って、ああああああっ!?

 そうだっ、そうです!! あのっ、み、民間人が、私達と交戦状態にっ……い、いやぁあああああっ!?」


「トラキア! しっかりしろトラキア!!

 落ち着け、そう、落ち着け…無理に話そうとしなくていい、とにかくここに、その民間人とやらは居ない、キミはもうしばらくここで休んでおくといい、時間を置いてもう一度…辛い経験だったかもしれないが、キミの見たことについての話を聞こうと思う。

 とにかく、今はゆっくり休んでおくんだ、いいね」


「うっ……ふぐぅぅうぅぅぅぅっ……ぐじゅ、ふぐぇぇぇぇ……ひぃぃぃぃぃん……」


「…うむ、この部屋には私を除けば、今はキミだけだ。

 私もすぐに退席するので、今は思う存分気を静めると良い…次に来るときには、暖かい飲み物も用意しておく。

 では、失礼する」


「ふぐっ、へぐぅぅっ…ぉ、おぉるまんぎじゅつぢょお…」


「…なにかな、トラキア」


「…わだじの、ぎがえっ、で…」


「………………治療を行うためにも特に清潔にする必要があると判断したため、すぐに女性隊員の手を借りて、私も協力して清潔な物と取り替えた、男性隊員はキミの状態についてはよくわかっていなかった…と思われる。

 それから、キミを連れ帰ってくれたのもそのときの女性隊員だ、今は帰還を果たした他の隊員の治療に手を回してくれている。

 そのため、すぐにその女性隊員をキミに手配することも難しい状況だが、ことが落ち着いてから礼を述べるといいだろう。

 …今のキミには酷なことを伝えるが、正直に言えばすぐにでもキミにも治療を手伝ってほしいほどに手が足りていない…落ち着くまでの時間は与えるので、なるべく平常を取り戻せるように努めるように頼む。

 キミも治療に加われるようになったと判断できたなら、すぐにでも治療の任に務めてほしい」


「うっ、ふぐぅうぅぅぅ…」


「…では、私も他の者の治療に移る。

 明日の朝一番に改めて尋ねる…では、本日はこのままゆっくり休むように、失礼する」


「…ふぐっ、ぅぅぅぅぅぅ…うぇええええええええん……」


・・・・・・・・・・


「……はぁぁぁーーーー……」


 深い、深い溜息が口から漏れ出す。

 俺は今、この隊の隊長として…意識を取り戻してから、今もまだおぼつかない思考ではあるが、どれから対処しようものかと頭を抱えていた。

 同時に色々なことが起こりすぎて、しかもそのどれもがどう構えようとも大問題ときている…「どれから」など、もはや考えたところでほとんど意味はない、そりゃあ胃にもドッとクるものだってあるだろうよ…。


 何をどう捉えようと、俺がどれだけ胃を痛めようとも、事実は何も変わらない。

 まず、まだ軽度だと言える問題と言えば、俺達の隊は実質壊滅状態に陥ったということ。

 隊長である俺が沈んだ時点で全滅と見るべきだったのだろうが、なんとか生き長らえることができた…件の推定ヒューマンとは、どういった理由で敵対となってしまったのかは他の者達の意見も聞かなければわからない、その件については保留だ。

 …しかし、こうして生還できたことを喜んで良いのか、それともそのせいで俺はこうして胃を痛めているのか…いや、素直に喜ぶことにしよう、一つくらい良いことだと捉えておかなければ、他の問題があまりにも重すぎる…。

 とにかく、一度は壊滅状態に陥ったが、すぐに立て直すことは可能かもしれない。

 …被害状況のデータを見てみるまで油断はできないだろうが、それでも部隊として機能しないということはないだろう。


 大きな問題の一つ目、この森には俺達の隊を壊滅…下手したら、全滅させることが可能なほどの個が存在するということ。

 しかも、そいつは推定ヒューマン…魔獣や悪魔、獣や亜人などの類であったなら対処のしようもあったのだが、あれはどう見てもヒューマンにしか見えない…ここは帝国領内ではない、今の俺達の隊では無闇に手を出していい存在ではない可能性が高い。

 つまり、情報不足なども加味した上で現状では戦力的にも対処が困難であり、それ以上に帝国領外のヒューマンであるため対処してはならないというおまけ付き。

 もう一度遭遇するようなことがあったら…そのときもまだ敵対だと判断できるようなら、出会った時点で無抵抗で逃げる以外の選択肢が無いという最悪の存在がいるということが判明してしまった…。


 あの服装は見たことがなかったが、様式としては格式高い者が着るような物に感じた…無辜の民に手を上げることもマズイが、相手が帝国領外の貴族や捜索願の出ている大物である可能性は十分にあると言えるだろう…現に俺達も、ここには帝国の行方不明者の捜索も兼ねて来ている。

 現場の判断ということで一時的に取り押さえるという選択肢を取ることもやぶさかではないが、あのヒューマン…よりにもよって隊を壊滅させるなんて、どんなバケモノだと言うんだ…本当にヒューマンなのかすら怪しいが、他の者の回復を待って、意見交換ができねばなんともな…。


 とにかく、このままでは環境調査や行方不明者の捜索どころではない。

 どうやっても手を出せる相手ではないと判断できるのだから、どうにかして敵対状態を友好状態に…いや、これも俺一人で考えたところで、情報不足が過ぎるために偏った方向でしか考えられない可能性がある。

 やはりあの推定ヒューマンの件については、遭遇者の意識が回復し次第、早急に意見交換と対策のための会議を行いたいところだ。


 さて…二つ目の大きな問題…もはやこちらについては何も考えたくない…。

 よりによって、第三軍副官…ガーネット様が『行方不明』だ…。

 しかもガーネット様の引き起こした問題はご自身が行方不明になったことだけではない…第二班、第三班、第四班、さらにはガーネット様に近衛として貸し与えていた俺の直属の部下、それらが行方不明…または、圧死した状態で見つかったということだ。

 推定ヒューマンは、俺達に攻撃を仕掛けたようだが、それによって何らかの外傷を受けていたものはゼロだ。

 状況証拠的に…隊の二割近い人命を屠ったのは、ガーネット様その人に他ならない…。

 せめてガーネット様が無茶な行動を取っていた際に俺の意識が保たれていたならば…指揮系統を失ってしまったことで回避行動が遅れ、そのまま命を落とした仲間も居たことだろう…俺が指揮を取れてさえいれば……クソッ…。

 幸い、命を落としてしまった隊員を除けば、外傷という意味では負傷者はほとんどゼロに近い。

 せいぜいコボルトとの遭遇戦となってしまったときに、いくらかの隊員が少し深い傷を負った程度だ。


 …いや、幸いも何もないな。

 結局の所、この問題の根幹にあるのは「第三軍の副官である人物が、自分の参加した任務で隊の人命を二割も失った(しかも、意図せずとも味方を殺した形でだ)」というものだ、ガーネット様は厳しく責任を追求されることだろう…………生きて発見できたなら、の話だがな。


 そう、ガーネット様が推定行方不明…実際、生きているのかどうかも怪しい状況だが、そのような状況である以上…この隊にいるもので、その責任を一身に背負うのは、隊長であるこの俺ということになる。

 名誉の戦死…正義の旗をかざす戦いの場で、そのような責任を追求されるというのならば、たとえそれが濡れ衣であろうとも帝国の勝利のためにこそ、ただちにすべての非を認めることもできよう…だが、こんな…こんな、あまりにも不名誉どころではない、勝利も何もない「環境調査」という名目の任務で、それほど責任を背負わされるなど…。

 クソッ…ガーネット様には悪いが必ず生きて連れて帰らなければ、文字通りに俺の首が飛ぶだけならばまだいい、俺達の所属している第三軍は貴族たちからの風当たりがあまりにも悪い、この機会を逃すことなどあるはずがない。

 第三軍という存在を一気に私物化するための策を走らせても、あの貴族たちであればなんら不思議ではない…。


 ガーネット様の絡んだ問題の結論としては、第三軍が今後も民衆の味方であるためにこそ、ガーネット様にはご自身の行為のすべての責任を負ってもらわなければならない…そのためには生きている状態のガーネット様を発見し、その責任についてをすべて認めてもらう他ない…。

 あのワガママ貴族娘が今回の件ですべての責任を認めるなどとは到底思えないが、これほどの被害を出しておきながら知らん顔を通すのはもはや不可能だろう、回復した隊員からもガーネット様の行動についての情報を集め、シラを切ろうとしたときには軍法会議に持ち込めるように固めておかなければな。


 そして三つ目の大きな問題、おそらくこれが今回もっとも重い…そして、どうにかできるのかもわからんというのに、解決しなければならないという最悪の問題だ。

 この森の生態系を破壊している推定魔獣の存在の発見、可能ならば捕獲、不可能と判断できる場合にはその場で殺害または殲滅…。

 環境調査も佳境に入って、これ以上無いほど確実と言えるほどにわかったことがある。

 そんなもの、存在しない。


 探し足りないだとか、調査不足であるとか、そういったことも一切ない。

 この森の生態系を破壊している推定魔獣の存在など、塵ほどもありはしないのだ。

 しかし、この森の生態系が破壊されていることだけは揺るぎない真実だった。

 推定魔獣の存在はない、だが生態系は破壊されていた…だが、実はこの二つのことには何の矛盾もない。

 簡単なことだ…この森の生態系を破壊してしまっていたのは、この地域に拠点を構えた貴族御用達の商人ギルドの一派…つまりは他のなにものでもない、人の手によって破壊されていたということだ。

 奴らが月影雷鳥を捕獲しやすいようにするという、ただそれだけのために、再生不可能なほどにこの森の生態系を尽く破壊してしまっていたのだ。


 今の状態まで調査が進んでしまえば、この任務の真意などもはや考える必要がないほど明白だ。

 「生態系を破壊している魔獣がいるというていで、商人ギルドたちにとって邪魔となっているようなこの森の生き物を駆除してこい」…というようなものだろう、貴族たちにとっては商人ギルドは金儲けの良い手駒だ、その商人ギルドに儲けやすい環境を提供すれば、そのまま貴族たちの懐はより暖かくなるという簡単な図式…。

 相変わらず、貴族たちの手練手管には反吐が出る…調査を始める前にはその真意など露程も汲み取れはしなかった、巧妙に情報が隠蔽され、巧みに俺達の任務として回されてきたわけだ…。


 達成できませんでしたではもう通じない段階だ、だが達成のためにはどのような手段であってもこの森に生息している存在で、かつ推定敵性である存在の駆除を行わなければならない…。

 これ以上は生態系に大きく影響を与えないことが推測できる存在としてあのコボルトたちは最適だった、だからこそ多少の強行であってもあの場ではコボルトとの交戦の許可を出したというのに………その結果がこれだというのが、本当に………。


「………っはぁぁぁぁーーーーーーーーーっ………」


「…随分と大きな溜息だな、グリンエッド隊長」


「…オールマン技術長か。

 ふっ…流石にこれほどまでになれば、俺とて溜息くらい出るさ」


「キミほどの人でも持て余すとなると、こと帝国において対処できる者など、もはや片手の指で数えられるほどだろうね」


「さて…実のところ、処理という意味での解決だけならできるのだがな。

 最善を目指すというのは、やはり苦しみを伴うものなのだと痛感していたところだよ」


「最善か、それは何にとっての?」


「俺にとっての。

 …ひいては帝国にとっての、そして多くの人々にとっての最善だ。

 極一握りの者だけが懐を暖め、それは地位の低いものから搾取されたようなものであってはならない…そのようなことが起こらないように努めたい、そう思うのだが…流石に今回のは、重いな」


「んふふふ…キミの重苦しそうな顔は見飽きたものだと思っていたが、そこまでクシャクシャに顔を歪ませると流石にまだ面白いな」


「こんな状況でからかうのはよせ…ふふっ、だが、少し気が楽になった。

 オールマン技術長の余裕ある笑みは、いつも俺に『まだ大丈夫だ』という自信をもたせてくれる、ありがとう」


「元気が出たようで何よりだ。

 キミたちの精神面のケアも、一応だが私の役目として含まれているからね」


「そうだな、その点においてはキミに任せておけば大丈夫だろう。

 …それで、被害状況の確認はできたのか」


「ああ、簡単にだが資料にまとめた、目を通してもらえるかな」


 そう言ってオールマン技術長は、ほんの数枚程度の薄い紙束を手渡してきた。

 たった数枚…ここに、今回の一件で受けてしまった甚大な被害についての報告が載っているのだろう。

 このデータを今後の行動方針のために、これまでの環境調査で得たデータなどと照らし合わせて、明日の明朝…朝一番の朝礼の直後に開催されるであろう、現状で浮かび上がっている問題に対しての対策会議が始まる…その時までに、なんとかして考えをまとめておかなければならないだろう。

 …正直、俺自身もいまだにかなりの倦怠感と疲労感が残っているため、今すぐにでも何もかも忘れて眠りについてしまいたいところではあるが…。


「おや、また神妙な顔だ」


「…なに、夜は長いな、と思ってな」


「そうだね、今日の夜は特別に長くなるだろう。

 そんなキミのために、今回は特別に私がコーヒーを淹れてあげよう、感謝したまえよ」


「…ハハハッ!

 オールマン技術長の淹れるコーヒーが飲めるというのなら、こんなにも長い夜というのも悪くないものだ…。

 いつも、私が淹れるものよりずっといい香りがすると思っていたんだがな、飲めるというなら嬉しい限りだ」


「私は自分で豆を挽くからな、味も香りも別格だ、楽しみにしていたまえ。

 では、またあとでな」


「あぁ、またあとで」


 今日の夜は、今までになく長いものになるのだろう。

 これから俺は朝まで彼女の淹れたコーヒーを側に置き、すべての最善を目指して思考を巡らし続ける。

 一口含めば目減りしていくカップの中身を憂いながら、その後は空となったカップの底を見るたびに、夜は長いと感じるのだろう。


「……はぁぁぁーーーーっ……」


 夜の長さを思い浮かべ、もう一度だけ大きな溜息を漏らす。

 月影森の長い夜は、まだ始まったばかりだ。


・・・・・・・・・・




◆キャラクター紹介

『ザボック・グリンエッド』

種族は人間、肉体には張りや艶などの若さを見せているが、実年齢は結構いい歳。

帝国騎士団第三軍は魔獣討伐部隊の隊長を務める重騎士で、並外れたタフネスと状況打破のための指揮力を併せ持ち、同部隊に所属しているものであれば誰もが認める「理想の上司」。

帝国騎士団第三軍の軍団長を務める聖騎士「アストライア=アルバ・アーレイア」が直々に推薦し、第三軍に加わったという珍しい経緯を持つ。

というのも、各軍団への人員の振り分けは、本来はその長所や特徴をよく吟味された上で適正な場所に配属される。

ザボックは本来ならばその適正から第一軍の精鋭部隊に所属が決まっていたのだが、ザボック自身からの強い希望と、帝国でも最強に近い位置にいる超人アストライアの推薦が為されたということから、特別に適正を無視して第三軍に配属されることとなった。

といっても、ザボックには第三軍に所属するための適正がなかったというわけではない、ザボックの持つ敵対対象への挑発の特技[冷ややかな挑発]は訓練して得られるようなものではなく、言うなれば本人の資質によって獲得していた特別な技術。

さらに、その挑発能力は極めて優秀で、多少なりとも知性を持つものが相手ならばほぼ確実に誘引できるということが度重なる実験から判明している。

魔獣討伐戦では相手の行動をコントロールできるというのはとてつもないアドバンテージとなるし、不慮の事故や想定外の行動による負傷者の数を減らすことにも繋がる。

ザボック本人のタフネスもあり、ザボックが隊長として就任してからは文字通り常勝、負傷者の数も激減し、死傷者に至ってはこれまでゼロを記録し続けてきた。

自らが盾となり、どのような状況でも抜群の指揮を取り、部隊の皆へ進むべき道を力強く示してくれるその姿に憧れる者は多い。

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