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第六十四話 侵入者?2

「僕の名前はハクト。君たちはここへ、何をしに来たのかな?そんなに傷ついているから襲撃に来たようには見えないけど」


「こ、ここはあんたの住処なのか?」


「まぁ、住処といえば住処だね。というかここはダンジョンだよ?」


『ダンジョン!?』


「おや、気づいてなかったのかな?」


「ということは、あんたは・・・」


「僕はダンジョンマスターだよ。さて、質問に答えてくれないかな?君たちは何をしに来たのかな?」


「俺たちは襲撃をしに来たわけじゃない。あんたと敵対するつもりはない。だが、折り入って頼みがある。一晩をここで明かせてはくれねぇか?持ち合わせのものは少ないがそちらが欲しいものを差し出すか


「まぁ、襲撃しに来たわけでないなら別に構わないけど、君たちがあることを守ってくれるなら治療と食事を提供してもいいよ?どうする?」


「あ、あることってなんだ?」


「簡単に言えば、このダンジョンに悪影響のあることはしないこと。敵対しないこと。僕と仲間たちにとって不利益なことをしないこと、とかかな。」


「そ、そんなことでいいのか?正直、おいしい話過ぎてその・・」


「ん?信用できないかい?なら、君たちから報酬として、武器とか防具とか作ってもらおうかな。ドワーフなら鍛冶仕事が得意な種族って聞いているからね。あ!金属はこちらが提供するから」


「・・・・わかった。少し、皆と話し合ってもいいか?」


「あぁ、かまわないよ」


「感謝する」


そういうとドワーフたちは大人たちを中心に話し合っている。

ここで、ドワーフという種族の特徴について話しておこう。

身長は大人でさえ、1m20cm~30cm程と小さいが決して心細い印象を与えないほどその体は太い。

だが、太っているというよりかは筋肉がみっちり詰まっているという印象をうける。

ドワーフというと筋骨隆々なイメージをもつ者が多いだろうが正に当てはまっている。

男性のドワーフと比べたら女性の方は細い印象を受けるがそれでもヒトの女性と比べたら十分筋肉が盛り上がっておりで、太い印象を受ける。

そして、ドワーフを象徴するものとして髭が挙げられるが、ここに男女の違いがある。

男性は髭を豊かに蓄えているが、その反面女性にはない。

これは、種族的に生えないのかというとそうではなく、女性は髭を剃るのが習わしらしい。

また、ドワーフの男性も無造作に髭を蓄えることはせずに、しっかり整えることが重要でドワーフの女性へのアピールポイントとなるらしい。

ドワーフの寿命は200年ほどと長く、成人とされるのは主に50歳前後とされる。

老化が始まるのは130~150歳ほどでそこからは緩やかに老いていくみたいだ。

さて、ドワーフといえば鍛冶仕事に精通しているイメージがあるがそれはこのユグドラシルでも変わらない。

しかし、なにも鍛冶仕事にだけに限った話ではなく、ドワーフはモノづくりというものに才能を男女問わず持っている。

例えば、アイテムボックスといった魔道具と呼ばれるものや、建築物などその内容は多岐にわたる。

そのため、ヒトと共存をしているドワーフも数多くいて、名工として名をはせた者の多くはドワーフだ。

だが、そういったドワーフの性格は非常に気難しい者たちだったと言われている。

まず、ドワーフは金銭というものに左程興味がないものが多い。

そのため、どれだけの金を積もうと相応しくないと一回でも判断してしまったら、もう交渉の余地はない。

だからこそ、名工として名をはせたドワーフが作ったとされる武器も市場に出回ることは驚くほど少なく、あったとしても偽物だったというケースがいくつもあった。

ドワーフにとって大事なのは金ではなく、その完成した作品を使い手が使いこなしてもらうことこそが重要だった。

作るに値すると判断された者の多くは、大抵は世に名を広めたもの達だ。

そのため、ドワーフ製の武器又は防具などを所持していることは一種のステータスとなっており、より、ドワーフの重要性が高まっていっている。


そんなドワーフだが鍛冶仕事といったモノづくりと同じような情熱を注ぐものがある。

それは”酒”だ。

ドワーフにとって酒は正に命の水に等しい。

ドワーフは総じて酒に強く、ちょっとやそっとじゃ酔わない。

基本的にヒトが普段飲む酒はドワーフにとっては満足いくものではない。

そのためわざわざ一から酒をつくるような者も一定数いるくらいだ。でも、そうした酒は世に出ることはなく、自分で消費してしまうのだが・・・

それくらいに酒はドワーフにとって大好物なのである。


さて、そろそろ、話し合いも終わってきたみたいだ。


「お、結論がでたかな?」


「ダンジョンマスター、俺たちはあんたを信用する。受け入れてはくれねぇか?」


「うん!わかったよ。じゃあ、ちょっとじっとしてってね。【ダンジョン内転移】」


ハクトが転移を発動すると今まで武骨な岩肌の洞窟から一気に風景が変わる。


『ワァーー!』


ドワーフの子供たちから歓声が上がった。


「こ、ここは・・」


「ここは僕のダンジョンの居住区だね。さて、ユリィ!」


「はーい!」


「僕と一緒に彼らを回復させてくれるかい?」


「うん!わかった!」


「それとシルフィアとハイブラウニーは食事を作ってくれるかい?量を優先させたいから、簡単なものでいいよ」


『はい!』


「ダリオンはDPをつかって食材を召喚することを許可するから、シルフィア達と相談してくれ。」


「はっ!我が主君、ドライアドがいくつかポーションを作っていたのでそれを使ってみてはいかがでしょうか?」


「それはありがたい。それじゃあ、ケイルとエニファ、エメラはドライアドからポーションをもらってきてくれ。」


『はい!(うん!)(は…い)』


「よし、それじゃあ、おもてなし大作戦だ!」



明日も投稿するのでこれからもこの作品をよろしくお願いします!

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