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第五十五話 色彩属性

ハクト達がもとのダンジョンの空間に戻ってきたときが丁度ダンジョン内の光がおさまったときだった


「お!帰ってきたみたいだね、シルフィア、白夜」


「そうですね…」


「あ、主様、あの光はいったい?」


「ああ、エニファ。神様に会ってきたんだ」


『神様に!?』


その言葉に皆が驚く


「そういえば、長いこと神様と話していたけど…どれくらい時間が経っているのかな?」


「パパ達がダンジョンコアに触れて光ってから数秒程度だよ」


「え?数秒?ふむ…」


「ハクト様、恐らくあの空間は時間が停止、もしくは、極端に緩やかに時間が流れていて、こちらの世界では数秒しか経っていないのかと思います。」


「流石、神様だね。それは、魔法なのかな?」


「それは…わかりません。ですが、超常の力であることは確かかと思います。」


「いつか、つかってみたいね…それがあれば訓練の効率が飛躍的に上がるからね」


「ぱ、パパ。本当に神様に会ってきたの?」


「そうだよ。僕をダンジョンマスターとして召還したね」


「女神テュリエッテ様、もしくは、男神ゼリエーテ様にに会ってきたのですか!?」


「テュリエッテ…?ゼリエーテ…?」


「ハクト様、両者はこの世界の神の名前にございます。」


「名前を知られている神ということは、あの女神様ではないね」


「その通りです。」


「なるほどね。エニファ、僕が会ったのはどちらでもないよ。女神様は記録が抹消されたっていってたからみんな知らないんだろうね」


「え!?そんな神様が!?」


「みんなが生まれる百年以上も前の話だからね。知らないのもしょうがないね。」


「な、なるほど」


みんな、スケールの規模に驚いている


「ご主人様、この子は誰?」


ユリィが光がおさまったあとに増えている一人の女の子を指差す


「ああ、この子は…」


「はじめまして!私は白夜!お兄ちゃんの剣です!」


「け、剣?」


「エニファとケイルは僕の剣をみたことがあるよね?」


「あ、ありますが…なぜ人の姿に?それに、自我もあるみたいですけど…」


「白夜はインテリジェンスウェポンっていう意識のある剣だったんだ。そして、名付けをしたらこのように人化したんだよ。その証拠に、白夜、剣になってくれるかい?」


「うん!わかった!」


そう、白夜が元気よく言うとからだが光を帯び、姿が変化していき、ハクトの方へ伸びていく

そして、光が集まるとそれが剣の形となり、ハクトの両手に収まる


「見てわかってもらえたかな?これが僕の神剣改め、白夜だよ。それじゃあ、人になってね」


『はーい!』


白夜の元気な声が聞こえる。どうやらこの声はハクトにしか聞こえないみたいで念話に近い状態のようだ


「さて…しかし、僕の家族も子供たちでいっぱいだねぇ。それも健康でかわいい子達だ。こんな素晴らしい家族に恵まれて幸せだよ」


「は、ハクト様は、これ以上子供は欲しくありませんか?」


「そんなことないよ。家族は多い方がいいからね。」


「そ、そうですか。(良かった…)」


「ん?どうしたのシルフィア?」


「い、いえ、なにも。あ!ハクト様新たに得られたスキルの説明は致しますか?」


「うん、よろしくお願いするよ」


「では、はじめます。まず、この【カリスマ】はレアスキルです。これは常時発動するスキルで、相手にただならない雰囲気やどこか惹き付けるような力をもちます。これにはレベルはありませんが、自分の実力と共に発揮する力が上昇します。この実力というのは戦闘力だけではなく、統率力や魅力といったものでも上昇します。まさに、英雄になるにふさわしいスキルといえます。似たようなスキルとして【威圧】というスキルがありますがこれは相手に恐怖を与えるものなので根本的に違います。そして、このスキルは意識するとより効果を発揮するようです。」


「なるほどね。意識か…」


ハクトがスキルを発動するときのように【カリスマ】を意識すると…


「僕なにか雰囲気とか変わったかな?」


「前より、格好よく見えるよ、ご主人様!」


「か…格好…いい…です。」


どうやら変わったようだ。


「ありがとう、ユリィにエメラ。ん?どうしたのエニファ?」


エニファがぽ~と顔を赤らめている


「本当に…格好…いい」


「エニファ?」


「っ!い、いえ、大丈夫です。ただ…」


「ハクト様に見とれていたのですね。気持ちはわかりますよエニファ。さて、スキル【カリスマ】の説明は以上です。次に、【白銀色】の説明をいたします。これは、エニファにも関係のある話なのでよく聞いてくださいね」


「よろしく頼むよ」


「はい、このスキル【白銀色】は色彩属性と呼ばれるものになります。色彩属性は通常レアスキルなのですが、ハクト様の場合はより希少な固有スキルに属する上位色と呼ばれるものです。」


「上位色?」


「はい、上位色というのはハクト様の【白銀色】のように二つの色があらわれているもの、もしくは、混ざったもののことや基本色と呼ばれる色彩属性の基本的なものが進化したものになります」


「基本色?」


「赤色、青色、黄色、緑色、茶色、白色、黒色、金色、銀色になります。この基本色から進化したものも上位色になります。例えば、赤色から上位色に進化したものだと【紅色】というものを所持してる人がいました。」


「色に相性はあるのかな?」


「所持者次第ですね。基本的に色彩属性はその色ごとの性質や個性が如実にあらわれます。そうですね…赤といったらなんの属性を想像しますか?」


「火や炎かな?」


「その通りです。【赤色】は火や炎の性質になることがほとんどです。ですが、この色彩属性は【火魔法】や【炎魔法】の単純な強化だけでは終わりません。基本四属性の相性はご存知ですよね?」


「火は風に強くて、風は土に強く、土は水に強く、水は火に強いだったね。だけどこれは魔力量とかスキルレベルが同質の場合で、あくまで目安でしかないって聞いたことがあるけど?」


「その通りです。この相性はあくまで目安です。ですが、この例えば、色彩属性のあるなしで魔力量やスキルレベルが同質でもこの相性はかなり違ってきます。」


「相性を覆す力になるってことかな?」


「その通りです。もし、魔力量やスキルレベルに差がついていても覆す可能性がでてくる程に強力なものになります。ですが、この色彩属性の真価は単純な属性の強化だけではありません。この色彩属性の能力は主に三つあります。ひとつ目は今説明した【属性の強化】です。これは色によって強化する属性は決まっておりますが基本的にこの色彩属性が強化する属性は所持者の最も才能があるものになります。なので、自分の不得意な属性になることはありません。二つ目は【耐性の強化】です。」


「耐性?」


「はい、ハクト様はもっていませんが、【属性耐性】というのはご存知ですか?」


「冒険者で持っている人がいたね。」


「冒険者であれば、このスキルをもっている人は何人にかいますね。このスキルはレアスキルに分類されていますがレアスキルの中でも所持者が多いスキルになります。というのも、この属性耐性は属性の数だけ種類があります。基本四属性の耐性スキルは多くの所持者がいますよ。さらに、この【耐性スキル】は他にも【状態異常耐性スキル】というものがあります。想像がつきやすいものだと【毒耐性】や【病気耐性】でしょうか。この【属性耐性スキル】や【状態異常耐性スキル】は先天的もしくは後天的に所持することができるスキルですがこの【耐性スキル】のより上位の効果を発揮するのがこの色彩属性になります」


「全ての色彩属性が耐性スキルをもっているのかい?」


「耐性スキル自体は全ての色彩属性が所持しています。ですが、属性耐性は色彩属性ごとに効果が違ってきます。例えば、赤は火属性や炎属性に対して高い耐性をもちます。青であったら水属性関連ですね。」


「なるほど、色が表す属性により強い耐性をもつんだね」


「はい、その通りです。もちろん、他の属性にも耐性をもっていますよ。それと、状態異常耐性には一律、どの色彩属性には優劣はありません。」


「なるほどね、それで最後の三つ目は?」


「それは、【具現化】になります」


お待たせしました!

それと、ブックマーク登録者数50人ありがとうございます!

これからもこの作品をよろしくお願いします!


※『雷神』の話のところでハクトとトゥーレの戦うまでの日数が一週間のところを二週間に変更しました

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