第五話ダンジョン4
「それでは、シルフィアのステータスを教えてもらえるかな?」
「了解しました。」
【シルフィア】
職業ホムンクルス
ランクD
固有スキル『一心同体』
レアスキル『家事の極み』
コモンスキル 『盗賊』
「シルフィアは直接戦闘向きではないんだね」
「その通りです。私はあくまでもハクト様の補佐をする役目でございます。なので戦闘では『一心同体』の合体以外ではお役にたてないと思います」
「なるほど確か合体するとランクが一個上がるんだったよね?」
「その通りですハクト様はBランクですのでAランクに上がることができます。ただ、これはダンジョンマスターとして致命的な弱点があります。この『一心同体』は強すぎるスキルですので制約があります。それは、自分より強いモンスターを召喚できないという弱点があります。」
「まぁ確かに強すぎるから制約があってもしょうがないか」
「ダンジョンマスターは基本的にダンジョンの最奥でモンスターの管理を行いますが当然ダンジョンマスターは強いモンスターを召喚したがります。しかし、DPの関係上新米のダンジョンマスターはそんなことができません。よって弱く数が揃えやすいモンスターを召喚する傾向があります。しかし、私たちは現在『一心同体』によってAランクまで強くなれますのでBランクのモンスターまで召喚できますが現在のDPを確認してみましょう。」
「どうやって確認するんだい?」
「DPを確認と言えば見れます」
「それではDP確認!」
現在【DP10000】
DP10000とはどのくらい多いのだろう?
「DP10000というのはどのくらい多いんだい?」
「それはダンジョンマスターの初期値ですね。ダンジョンの拡張、モンスターの召喚などを行っていくとすぐに無くなってしまうくらいの数ですね」
「そういえばDPはどうやって手に入れるんだい?」
「DPはモンスターや冒険者などがダンジョンに居たりダンジョンで死んだりするとその強さに応じて手に入ります。また、ダンジョンに居ることでDPは手に入りますが死んだときとは比べて少なくなっています」
まぁ当然か、ダンジョンに居るだけなのと死ぬことで差が出ることは仕方ないだろう
「また、ダンジョンマスターは基本ダンジョンから出ることができません。」
え?待って待って
「ちょっと待ってダンジョンマスターってダンジョンから出られないの!?」
「そうですよ、なにか問題でもありましたか?」
「だって僕は英雄になるために転移されてきたんだよね!?ダンジョンに引きこもってたら英雄なんかになれないよね!?」
「ご安心ください、そのために領域というものがございます。」
「領域?」
「はい!DPを使って外の空間をハクト様の領域にすることができます。ただ、歴代のダンジョンマスターは外に領域をつくるためにDPを使うよりかは自分のダンジョンの強化に使うために外に領域をつくるダンジョンマスターは少ないです」
「さらに領域をつくるにはダンジョンを拡張する以上のDPを使います。なのでハクト様は領域と、ダンジョンの強化をバランス良く行う必要があります。」
「なかなか難しそうだけどまぁ時間はまだまだあるから気楽にいこうかな。」
「ハクト様、ダンジョンの中なのでわからないかもしれませんが今は真夜中となりましたそろそろおやすみになられたらどうですか?」
「そうなのかい?では、寝床をつくらないといけないね。」
「それでしたらこちらから寝床を選んでください」
【寝床】
簡素な寝床10DP
普通な寝床50DP
高級な寝床100DP
「ふむ……どれが良いと思う?」
「私としては、ハクト様にはしっかりした睡眠をとってもらいたいので高級な寝床をおすすめします。それに100DP程度ならすぐに取り返すことができますから」
「では、そうしようかシルフィアの分もあるから200DPだね、」
「私はホムンクルスなので睡眠は必要ありませんが……」
「でも、寝ることはできるでしょ?」
「それはそうですが……」
「それにまだダンジョンの入り口は空いてないんだろう?敵はこないから大丈夫だから」
「それでは、高級な寝床ひとつでお願いします。一緒に寝るのはダメでしょうか?」
「シルフィアがそれでいいならそれでいいけど狭いかもよ?」
「大丈夫です」
その後二人仲良く高級な寝床で快適な睡眠をとることができとさ