第三十三話雷神3
「それでは、まずは倉庫に行こうか」
倉庫は一階の広間にあった
さすが倉庫と呼ばれるものだ
中は広くて解体場とされているのだろう討伐されたモンスターの骸と冒険者達がところどころにいた
「これはこれはハクト様ここにはどういった用件でこちらへ?」
「あぁ依頼で討伐したモンスターの解体をしたいんだけどそれを冒険者に依頼をしたいと思ってね最初にここを使ってもいいか許可をもらおうと思ってね」
「どれ程のスペースを使いますか?」
「全部でワイバーン二十体ほどだね。ただ、僕は空間魔法の使い手だからいつでも異空間から外に出せるから一度に三体ほどのスペースがあればいいかな」
「それでしたらこちらはなにも問題はございません」
「そうかい?それなら今から依頼を出してくるよ」
「はい。行ってらっしゃいませ」
ーーーーー受付にて
「ハクト様今回はなにか依頼をうけますか?」
「いや、今回はこちらが依頼を出そうかと思ってね」
「どういった内容でしょうか?」
「あぁワイバーンの解体の依頼なんだ」
「かしこまりました。それでは、手続きをいたします」
「報酬はどのくらいだしたらいいのかな?」
「一人当たり銀貨三枚ほどでよろしいかと思います」
「了解したよ。それでワイバーン二十体の解体にはどれくらいな人数がいると思う?」
「それは1日でということでしょうか?」
「いや、三、四日かかっても大丈夫だよ」
「それでしたら二十人ほどでよろしいかと思います」
「そうかい?では、そうしようかな。それと、依頼を受ける人の選別はギルドに任せても大丈夫かい?」
「それはなにも問題はありません。ギルドが責任をもって行いますのでなにも心配はいりませんよ」
「了解だよ、では、今から依頼を出してもらえるかい?」
「かしこまりました。それでは手続きをさせていただきます」
「頼んだよ」
ギルドの依頼をだすときに払う手数料と報酬を渡し、書類にサインすることで手続きは終わりだ
「これで手続きは終了です。ハクト様、なにか依頼をうけますか?」
「いや、今日から一週間後に序列闘争を行うから、その日に向けて訓練しようかと思っていてね」
「それは先ほどいらっしゃった『雷神』のトゥーレ様のことでしょうか?」
「その通りだよ」
「序列二位のトゥーレ様と闘うのですか……私個人としてはハクト様に勝ってほしいので陰ながら応援しています」
「それはうれしいね、せっかく期待されているから情けない真似はしないことを誓うよ」
「はい、頑張ってください!」
「ありがとう」
微笑みをうかべたハクトの姿は非常に絵になっていた
(私は面食いではなかったと思っていたけどなぁ)
受付嬢が思わず頬を赤らめてしまう
「それでは失礼するよ」
「え?あ!はい!お気をつけて!」
受付嬢は思わずハクトの顔を見いってしまったため返事が少し変になってしまっている
(あぁなにやってるのよ私!)
意識を切り替えてまた仕事に戻る様はさすが受付嬢といえるだろう
ーーーハクト視点
「それでは、領域を増やしていこうか」
現在は領域内に約三十一万人がいる
そのため1日に六十二万ポイントが手に入る
さらにスキル『一心同体』で十万ポイントが加算されるため
合計で七十二万ポイントが1日に手に入るのだ
ワイバーンの依頼を受けたときに約五十万ポイントを使ったが全部使い終わったわけではない
そんな積み重ねが大事なのだ
さらに、村で1日を過ごしたためなにも使っていない七十二万ポイントもある
今日は約一キロの距離を領域にできる
このロウジャの都市は百六十万人の人が住んでいるため一キロでも住宅街を狙えば一気に領域内の人口が増えるだろう
「二週間後になるべく多くの領域を増やしたいね、それに訓練もしたいしね」
訓練はギルドでできるのでなにも心配はいらない
それにダンジョンマスターの強さはDPに依存していて、DPでの取引以外ではスキルを得ることはできない
そのためDPの入手が一番の重要事項なのだ
そして、トゥーレとの約束の日が近づいてきた……




