第三十二話雷神2
「よろしくな新入り、俺はトゥーレ、『雷神』という異名をもっているSランク冒険者だ」
「ちなみにだがトゥーレはSランク冒険者の序列二位だ」
ガレフがそう補足する
序列?と疑問に思うが
「これはこれは……先輩にお会いできてうれしいです。」
「お前はガレフを倒したんだってな、こいつの『金剛』を破ったって聞いてるぞ」
「その通りだ、まさか俺の『金剛』を越えて傷をつけられるとは思わなかったぜ」
「でだ、そこで提案があるのだが……どうだ?」
「なんでしょう?」
「新入り、お前に序列闘争を申し込む!」
「序列闘争?」
「あぁ、ハクトはまだ知らないんだったな。Sランクになると序列というものがあるんだ。ハクトは昨日初めてSランク冒険者になったから序列六位となっている。そして、序列を上げるためには序列闘争をする必要があるんだ」
「序列が上の者から序列闘争を申し込むのは普通はないんだがな、どうだ?ハクト?俺と戦ってみないか?」
少し考えるが特にデメリットはないように思えた
「それはぜひ、よろしくお願いします」
「話が分かる奴だな新入りは。ただ、俺もここには仕事で来ていてな。それだから二週間後に序列闘争を行おうと思っている。それで問題はないか?」
「はい!なにも問題はありません」
「そうかそうか、それでは二週間後にまた会おう」
「了解しました。」
「では、またな」
そう言ってトゥーレは部屋を出ていった
「すごい気迫だったね」
「そうだろうそうだろう、俺みたいな老人よりも現役の方が気迫を感じるだろうな」
「ガレフも十分威圧的だよ」
「そうかそうか、ガハハハハハ」
ガレフが朗らかな笑い声をあげる
つられてハクト達も笑みを浮かべる
「しっかし見た目からは想像できない強さだね」
そうなのだ、トゥーレの身長は百六十センチメートルほどでガレフと並べると大人と子供みたいな感じがするほどだ
だが、内包する力強さを感じない者はここにはいない
「トゥーレの序列は二位だからなその強さは折り紙つきだと言えるだろうな」
「ガレフは現役の時は序列はいくつだったの?」
「俺は最高で序列三位だったな」
「なるほど……それだとガレフよりも強いって考えた方がいいのかな?それにガレフのようなパワーファイターではないみたいだしね」
「そうだな、あいつは力で押すタイプではないからな。俺とは戦術が違う」
「だとすると……異名が『雷神』ということはレアスキルの雷魔法だと考えていいのかな?」
「その通りだ、あいつは雷魔法の使い手だ」
「でも、あの人は魔法使いではない、あのからだの鍛え方は戦士のそれだった。剣を装備していないことを考えるとモンクという可能性が高いかな?」
「よく分かったなあいつはモンクだ、お前みたいな魔法戦士と呼ばれる奴だな」
「なるほどでは二週間後に向けて対策を考えておかないとだね」
「ハクト、お前は俺が見込んだ男だ。こんなところで負けるんじゃねぇぞ」
「ありがとうガレフ!僕は負けないから大丈夫だよ!」
「はは!そのいきだ!じゃあ二週間後を楽しみにしてるぜ」
「あ!そうそうガレフ討伐してきたワイバーンはどこに置けばいいのかな?」
「あぁギルドの倉庫があるからそこを使ってくれ」
「解体もお願いしたいんだけどどうかな?」
「それだと他の冒険者に依頼してみたらどうだ?安全に金を稼げるから引く手あまただろう」
「では、そうしようかな。それじゃあガレフこれで失礼するよ」
「あぁまたな!」




