第三十話初めての依頼2
「では、出発しようか」
ギルドでワイバーンの群れの討伐依頼を受け出発する
依頼の報酬は白金貨2枚となっている
Sランク冒険者の報酬はそれくらいが妥当らしい
「ハクト様、そこに着くまでのDPは残っているのですか?」
「それが前に領域にした村の近くらしいんだよね」
「なるほど……だからこの依頼を受けたのですね」
「その通り」
この依頼はここにくる前に領域にしていた村の近くだ。DPの収入が減るのを防ぎたいというものもあるが、せっかく友好的な関係を築けた村だからなるべく助けたいという気持ちももっている
「それに領域をこの都市でも増やせたからね」
まだ、1日しかロウジャにはいなかったが領域を増やせたため毎日入るDPが増えたというのも大きい
この都市は約百六十万人の人がいる
その内の三十万人がいる土地を領域になっている
そのため、六十万のDPが毎日入るようになっている
それに、『一心同体』で手に入るDPが十万
合計で七十万と二万ちょっととなっている
そのため新たに領域を702m、1日でつくることができる
門からでて、少し歩き誰もいないことを確認してから
「じゃあチコ、元の姿に戻ってくれ」
《にゃあ!》
チコは小さくなっていると猫のような鳴き声をしている
そしてチコが光だしたと思ったら巨体な獅子が姿を表した
《グルルルル!》
元の姿に戻って嬉しいのか、機嫌が良さそうな声だ
「では、チコこの場所に送ってくれ」
《グルル!》
チコが威勢のいい声で鳴く
一度行ったことのある村なのでチコも覚えているのだろう
迷いというものを感じさせないで歩いていく
(しっかし本当にチコの毛はモフモフだな)
改めてこの寝心地のよさそうな毛並みだなぁと思う
普通のモンスターならもっと毛がゴワゴワとしていて清潔な印象は受けないがこれもダンジョンマスターが召喚したからなのかな?と疑問に思うがまぁいいだろう
「お!そろそろ村が見えてきたからチコは小さくなってくれ」
《グルル!》
ーーーー村にて
「おお!これはハクト様」
「やぁ村長殿ここには依頼を受けて来たんだけど」
「そうなのです、ワイバーンの群れが近くの山に住み着いてしまっているのですが……倒せますか?」
「なにも心配はいらないよ。こう見えてもSランク冒険者だからね」
「その噂はこの村までとどいております、たった1日でSランクに上がったとか」
「その通りよく知っているね」
「ハクト様の実力ならなにも心配はいらないでしょう、よろしければワイバーンを討伐するまでにこの村で休まれてはいかがですか?」
「いや、早めに仕事は終わらせたいからこれからすぐに向かうつもりなんだ依頼が終わったらこの村で休ませてもらおうかな」
「承知いたしました気をつけてくださいね」
「あぁありがとう、では、行こうか!」
ーーーー山にて
村からおよそ五百メートルほど離れた山にワイバーンの群れはいた
「では、今回はまだケイル達では弱いからここは僕だけで依頼は終わらせるよ、あ!そうそう『一心同体』は発動するからね」
皆がうなずく
少し進むとワイバーン達も気づいたみたいで威嚇の唸り声をあげている
「では、会ってそうそうになるけど僕の糧になってくれ」
多数のワイバーン唸り声をあげてハクトめがけて襲ってくる
「まず、一体」
まず、最初にハクトの間合いに入ったワイバーンの首が切り飛ばされる
「二体、三体」
その呟きに呼応するように次に二体のワイバーンが首を切り飛ばされる
それをみたワイバーンの動きが悪くなる
当然だろう瞬く間に三体の同族が殺されたのだから
「戦いでは迷ったものから死んでいくんだよ!」
さらに三体が殺される
ここでようやくワイバーン達はこの人間には敵わないと悟る
そして、逃げ出した
だが、それを簡単に見逃すほどハクトは愚かではない
「逃がす訳がないだろう?『空間斬』!」
前面の空間を指定し空間を斬る!
それが防御を一切無効かした空間魔法と剣技の複合技だ
それによって翼を斬られたワイバーン達が地に落ちる
「後は、作業のようなものだね」
すでにワイバーン達には戦意というものを無くしてしまっているのだ
「とりあえず初めての依頼は達成だね!」
無事に依頼を達成できたことの喜びを胸に再び先ほどまでいた村に帰るのだった




