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第十話ドラゴニュート

???視点

「はぁ……はぁ……」


森のなかを子供が走っている

ただ彼は人間に似ているが人間にはない特徴をもっている

まず、額に角が一本はえている。また、尻尾がはえている。さらに、小さいが翼のようなものもはえている


そう、彼はドラゴニュートという種族だ


ただ、彼は普通のドラゴニュートとは違った特徴をもっている。それは、角は普通のドラゴニュートは頭の側頭部に二本はえているものなのだが彼は額に一本しかはえていない。さらに彼は全身が黒い。これは、この世界では黒は勇者が黒髪だったため黒は珍しいが吉兆の色だとなっている


ただ、それは人族に限っての話だ


魔族や獣人族になるとその意味合いは大分違ってくる

端的に言うと忌み子ということになる

災いを呼び寄せるとして、すぐに排除してしまうほうがいいとされている


それなのにこの子供はなぜこの年まで生きられているのか?

それは、母親が幻術をかけ他人からは普通の色に見えるようにしていたのだ。

ただ、残念なことにこの子の幻術がある日解けてしまったため皆の前でその黒色が見つかってしまった

それに気づいた母親共々殺されないために森の中を駆けていったが追い付かれてしまったため母親とわかれて森の中を走っている


「見つけたか!?こっちは、見つかっていない!」


「早く忌み子を捕まえよ!そして殺せ!」


遠くでそんな声が聞こえてきた


(お母さん……)


わかれたお母さんが心配だが今は逃げるしかない


森の中を進んでいると開けた場所にでた


「こっちだ!こっちに忌み子の気配がする!」


(まずい……)


ひらけた場所にでたため隠れるところがない。どうしようかと考えていると洞窟の入り口を見つけた


(よし!ここに隠れよう!)


鬼が出るか蛇が出るか

今はとりあえず隠れるしかない


(絶対に生き残ってやる!)

決意を胸に少し怖いが洞窟に入ってみた


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ハクト視点


「とうとうこの日がきたー!!」


なんの日かって?それはダンジョンの入り口が開通した日だ!


「おめでとうございます!ハクト様!」


「ありがとう!シルフィア!」


「さ~て一番初めは誰が入ってくるかな?」


冒険者かな?兵士かな?誰が入ってくるか楽しみだ!


少し経って……


お?この気配は


「誰かがこのダンジョンに入ってきたみたいだね」


「そうみたいですね。しかし本当にこんなことするんですか?」


「まぁまぁいいじゃないか。記念だよ記念」


なにをするかって?

それは、初めに入ってきた人を最奥に招待しようと思っている

最終目的は英雄になることだから友好的にできればそうするしできないなら殺すしかない。ひどいようだがそれも生存競争だから諦めてもらおう

よほど強い人じゃないとこのダンジョンは踏破できないはずだからね


「さて、誰が入ってきたかな?」


最奥の入口に光が灯る


そして、人が急に現れた


「うわっ!?」

よほどびっくりしたのかしりもちをついている


「あれ?子供?」


「そのようですねそれに、これは……ドラゴニュートでしょうか?」


「ドラゴニュート?」


「はい、獣人の一種で竜に近いと言われている種族です。しかし、竜と人を合わせたような種族のことを言います」


「なるほどね、しかし深い傷はないみたいだけど傷だらけじゃあないか何があったんだい?」


「えっと……ここは洞窟じゃあないの?ここは花畑みたいだし太陽もあるみたいだし、もしかしてここってダンジョン?」


「そうだよ!正解!よくわかったね」


「お母さんに聞いたことがあるから……でもダンジョンにこんなところあるなんて聞いたことないし、モンスターがでてくるダンジョンって危ないところだって聞いたよ!」


「あぁそれは心配しないで大丈夫だよ。モンスターはここにはいないからね」


「そうなの?それとお兄さんとお姉さんは人族でいいの?」


「いやそれは違うね、僕はここのダンジョンマスターでシルフィアはホムンクルスだから人族ではないよ」


「ダンジョンマスターとホムンクルスってなに?」


「ダンジョンマスターはここのダンジョンの管理者のことさそしてホムンクルスは人造人間ってことだよ」


「管理者?人造人間?」


「あらら、まだ子供には難しかったか……まぁ僕はここのダンジョンのボスでシルフィアは人族に近い存在だと思ってくれればいいよ。それよりも何があったんだい?」


「僕はみんなに忌み子だってばれちゃって殺されないために逃げてきたんだ」


「忌み子ってなんだい?」


「忌み子とは黒色の髪や体で生まれてくる子供のことを言います。主に魔族や獣人族で言われる言葉ですね」


「なるほどねそれは大変だったね……そうだ!君をこのダンジョンで匿ってあげよう!」


「え?いいの?多分追ってがくるよ?お兄さんに迷惑かけちゃうよ」


「それでも死にたくないだろう?それに黒いからって忌み子だから殺そうなんてそんなバカな話しはあるかってんだ。僕にとっては色なんか関係ないからね。お兄さんに任しときなさい!」


「ありがとう!お兄さん!」


「それでは名前を教えてくれるかい?」


「うん!僕の名前はケイルって言うんだ!」


新しいキャラクターはドラゴニュートです!

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