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『ピクルスに躊躇いは要らない(11)』『極彩色の海辺(8)』

『ピクルスに躊躇いは要らない』


 私という人格を好いてくれるのは、どこかしら統制のとれていない、つまるところの人格破綻者でしかないのだろうと君は言う。

「何しろ、かく云う私自身が人格破綻者なんだからね」

 類は友を呼ぶ、などと説きたいわけではないが、実際問題として、結局社会一般的な常識から少なからず外れてしまった私を好いてくれる相手というのは極々限られていると思うんだ。同程度社会一般的な常識から外れてしまった阿呆か、救いようがないほどに頭のゆるいお人好しでしあり得ない。

 そう言ってケタケタと笑う君の横顔を見やりながら、僕はうっすら微笑みを浮かべた。

 まったく、失礼千万なことこの上ない。

 コートのポケットに突っ込んだ両手を握り締めて、大きくため息を吐き出した。もうもうとマフラーの隙間から立ち上った煙が、灰色の空に消えていく。今日は朝からずっと曇り空だった。雨が降りそうなくらいにぷくぷく太った雲が一面にみっちりと広がっている。そのくせ今の今までアスファルトは乾いたままだった。

 はっきりしない天気は好きじゃない。可能性に振り回されて、必要かどうかもわからない傘を持ち歩くなんてナンセンスだ。僕はついさっきコンビニで買ったばかりのビニール傘を忌々しく睨む。そう言えば、と先を歩いていた君はくるりと振り返って話しかけてきた。

「やっぱり傘、必要なかったねえ」

「……まだわからないよ」

 憮然としたまま答えると、くすくすと笑われてしまった。

「唇が尖がってるよ」

 突きつけられた人差し指が腹立たしかったけれど、何も言わないことに決めた。どう答えようとも、君には笑いの種になってしまうからだ。けらけらと笑う君は、傘のない両手を広げてくるくると回り始めている。

「ねえ、周りに人もいるんだし、やめた方がいいよ」

「大丈夫よ。みんな私を避けて歩いてるから」

 ちっとも邪魔じゃないよ。空を見上げて君は言う。本当にそうなのかどうか、僕は少しだけ判断しかねてしまう。行き交う人々は君が邪魔だから避けているのか、彼らが避けているから君が邪魔そうに見えるのか、鶏と卵の問題ような複雑な系として僕には思われてしまったのだ。

 ただ、そんなどん詰まりもすぐ解消されてしまった。何かが起きたわけでも、変わったわけでもない。ただぼんやりと道の真ん中で回り続ける君の様子を見ていただけだったけど、はっきりと明確に理解できたのだ。

 君は絶対的に誰の邪魔にもなっていない。

 もちろん、行き交う人々がどのように思っているかはわからない。迷惑に思っている人もいれば、煩わしく感じる人だっていることだろう。けれど、そう言った人々の感情や思いがあったところで、結果的に君は誰にも実害を与えていないのだった。ただ路上で回っているだけで、道幅は十分に確保されていたし、通行ができないというようなことにはなっていなかった。

 ただどれだけ君が邪魔になっていまいが、謂れなき迷惑者の烙印を押されてしまっていることもまた、紛れもない事実だった。なんと云っても、周りから向けられる視線が得物のように鋭いのだから。加えてその視線は、君だけでなく、すぐ側で立ち尽くしていた僕までも射貫いていた。お前の連れなんだろう、何とかしろよ。声なき声は、時として実在する刃物以上に、冷ややかに心臓を撫で上げるものだと思う。

「やめなって」

 思わず君の手を引いていた。焦りとか恥ずかしさとか、一瞬のうちにかっと沸き立った様々な感情に促されるままに、かなり強引に引き付けてしまった。

 ぐらりと傾いてバランスを崩してしまった君は、そのまま倒れ込むかのように僕に寄りかかってきた。そもそも軸足ひとつに体重を預けてぐるりぐるりと回っていたのだ、不意に引かれてしまえばどうなるかぐらい、誰が見てもわかることだった。

 君の顔と両手が僕の胸に寄りかかっている。じろりと、先程までとは一変した視線が集中し始めたような気がした。人通りの多い駅前の広場なのだ。くっつき合う男女ないし抱きつきあう男女という構図は、大多数の人にとって、恋人同士がいちゃついているようにしか見えないことだろう。

「き、如月さん。大丈夫?」

 ぼっと熱くなった体が変な挙動を起こさないうちに、君と離れなくてはならなかった。肩を起こして、覗き込むように君の顔を見る。

「びっくりした」

 目を大きく見開いて、ぽつりと返事が返ってきた。宇宙みたいに深い黒色の瞳孔が僕を捉えて、ぱっと眩しい笑顔が花開く。

「ほんとにびっくりしたよ。不意打ちなんてずるいぞ遠藤」

 そう言って再びけらけら笑い出した君は、僕から離れるとてくてくと数歩進んでから振り返った。

 にやり、という擬音が背後に透けて見えるかのような表情に、反射的に嫌な予感を覚えてしまった。絶対にこの後鋭い一言を向けられてしまう。

「な、何かな」

 どぎまぎしながらそう尋ねた。

「遠藤って案外大胆だよね」

 瞬間、全身の血が沸いたような恥ずかしさを覚えた。髪の毛は逆立ち、毛穴という毛穴が開いて、勢い良く蒸気が吹き出したような気がした。

「でもね、そんなんだとだめだよ。女の子はもっと丁寧に扱わなきゃ。やわいんだからさ」

 ま、私だったらどれだけ存在に扱っても問題ないけどね。そう言って何事もなかったかのように君は歩き始める。残された僕を、立ち止まったままの僕のことなんてちっとも気にしていない風に。両手で顔を覆って、どうにかこうにか情けない表情を読み取られないように虚勢を張っている僕を置き去りにして、どんどんどんどん先へと歩いて行ってしまう。

 少しずつ波立った心を落ち着かせながら、じっと靴の先を見下ろす。溶岩みたいな羞恥心が去った後、僕の心中に去来したのは、どうしようもないほどの虚無感であり、泣き出したくなるくらいの不安だった。繰り返し浮かんでくるのはたった四文字からなる言葉。どうして、どうして、どうしてで頭の中がいっぱいになると、途端にすんと悲しくなって様々な疑問文が顔を覗かせるようになった。

 そして最後にひとつだけ、根本的かつ重大な問いかけだけがクローズアップされた。

 一体全体、君にとって僕とは何者なんだろう。

 そりゃあ確かに、この関係が始まったのは偶然だったのかもしれない。同じ大学の同じ学部に入学して、最初のカリキュラムで席が隣り合っていたためにちょこっとだけ会話をし、そのときになんだか気が合うなと朧気ながら思ったりして、駄目もとで連絡先を尋ねたら気前よく教えてくれて、以後こうしてちょくちょくと外出を共にしているわけだけれども、そう言った関係が今日まで続いていること自体が、もしかしたら君にとっては迷い猫が部屋に住み着いてしまったくらい珍しいことでしかなくて、とりわけ気にするような事柄ではないばかりか、どんな些細なことがきっかけで崩壊するともわからない曖昧なものとして受け止められているのかもしれない。

 全然わからないのだ。僕になんてわかるはずがなかった。

 でも、と僕は逆説的に考える。確かに、僕には君の考えていることがわからない。想像することも苦手だ。何たって駅前で何の前触れもなく回り始めてしまうような人なのだから。感性の違う人の心中を慮ることはとても難しい。そうでなくても、人の心というものは曖昧模糊としていて捉えようのないものなのだから。僕は君のことがわからない。考えていることもきっとわからない。悔しいけど、悲しいけど、そこの所は認めようと思う。仕方のないことだから。僕は君じゃないのだから。

 でも、でもなんだ。僕は君の横顔が綺麗なことを知っている。笑うととても柔らかな雰囲気を纏うことも知ってるし、嘘をつくときに決まって手揉みをすることも知っている。ピクルスが嫌いで、ハンバーガーを頼むときはいつも抜いてもらうよう注文していることも、ボクシングは許せるけれど、総合格闘技は憎々しくて堪らないということも知っている。

 自ら率先して人格破綻者を名乗ることだけのことはあって、なかなか人付き合いが苦手で、気を許す方法を知らなくて、自然消滅的に一人また一人と付き合う人数が減っていき、何故か孤高の人のような扱いを受けるようになってしまってからも、僕だけはずっと君の側を離れなかった。

 離れられなかったから知っているのだ。

 君のたくさんのすてきなところを。僕の大切なこの想いのことも。

「ねえ、遠藤。どっかお店に寄ろうよ」

 離れた場所から声を大きくして僕を呼ぶ君に抱いているこの感情の名前を、本当にもう僕は嫌になるくらいに知っている。

 如月ゆいなさん。恥ずかしいけど、僕は君のことが好きなんだ。大好きなんだ。ねえ、君は気づいているかな。気づいてもらえているのかな。このどうしようもないぷちぷちと弾けているる感情のことを。

 駆け足で近づいた僕に、いやあお腹が空いちゃってさあ、と君は照れ笑いを浮かべる。

「ハンバーガーみたいなものでもいいかな」

「いいよいいよ。全然構わない。何でもいいからとにかく食べよう」

「ピクルスは抜きで?」

「ピクルスは抜きで」

 そう言って気持ちよく咲いた君の笑顔に、僕はまた愛おしさを覚えてしまうのだ。

「あ」 ふいに君は空を仰ぐ。眩しくもないのに手のひらをかさにして、そのままの姿で僕を見やる。

 不敵ににやけた得意げな表情がまっすぐに僕のことを見上げてくる。「やっぱり傘なんて必要なかったんだよ。ほら」 そう言って細長い人差し指が指し示した空の一画では、ひしめき合った雲の隙間から綺麗な青空が顔を覗かせていた。やれやれ降参です、完敗いたしました、と、両手を上げて僕は負けを認める。まったくもって何に負けたのかは不明なのだけれど。フフンと上機嫌な君を見ているだけで、まあいいかなと思えてしまうのだから不思議なものだった。

「さ、早く行こう。もうお腹ぺこぺこなんだよ」

 君の手のひらがぐいぐいと僕を引っ張っていく。苦笑しながらも仕方なく、むしろ喜び勇んで、先行する君の後を追っていく。


(おわり)


☆ ★ ☆


『極彩色の海辺』


 打ち寄せる波の音をざあざあ聞きながら、白い影になった気分で浜辺に突っ立っていた。長らく地上を照らしていた太陽も、もうそろそろ紺碧の海に沈もうとしている。真っ赤に焼けた球体からは放射状に光が打ち広がっていて、雲ひとつない高空に紅緋から紺青へとうつろう穏やかなグラデーションを作り上げている。

 東の空にはきらびやかな銀月がかかっていた。すぐそばで輝いている一番星はおそらく金星なのだろう。そろそろ夜が来る。音もなく染み広がって、世界を暗闇の奥底へと沈めてしまう黒々とした深く長い夜がやってくる。

 そうなる前に、この場所から立ち去らなければいけない。思いながら、かれこれ三十分近く波打ち際に立ち続けていた。ずっと同じ姿勢を保っていたせいで、脚が棒のようになっている気がする。うまく歩けるだろうか。走ることはできるのだろうか。不安ばかりが込み上げてくるけれど、どういうわけか座って休めようとは露とも思わなかった。

 もう少しだけ。もう少しだけこのまま落ち行く夕陽を眺めていたい。この目に焼き付けておくために。決して忘れてしまわぬように。

 わたしがこの世界に生きていたことを、今この瞬間、この砂浜にだけは確かに存在していたのだという証拠を、例えそれが私以外の誰の記憶に残らなかったとしても、ちゃんと刻んでおきたかった。私の脳髄に、ちっぽけな魂に。記憶しておきたかった。

 すでに半分ほど海面に浸った太陽は、その輝きを衰えさせながらも、燃えるような紅緋で一面に空を染めていた。次第に勢力を増していく紺青も、その猛々しい灯火にだけはは近づけないようだ。

 ざあざあと波が打ち寄せてきている。幾分か寄波が破れる音が大きくなっているような気がする。きっと満潮の時刻が迫ってきているのだろう。わたしの素足にも冷ややかな海水が触れるようになっていた。

 粉々に砕けた砂を巻き上げては、何事もなかったかのように海へと飲み込んでいく白波たち。

 最後の最後まで残っていた紅緋の灯火が見えなくなったとき、羽衣を広げたように天空を覆った紺青の夜の合間から、耳を塞ぎたくなる雄たけびがありとあらゆる方向に向かって響き渡った。

 大気が震え、海は怯え、砂地までもが恐れをなして気配を隠してしまう。ついさっきまで目の前にあった極彩色に染まった世界が、急によそよそしくなって色をなくしていく。

 アレが目覚めてしまったのだ。わたしを探すために。わたしを食らうために。

 ずっとずっと太古の昔からあり続けた混沌が、虚のような眼を見開いてごうごうと嘶いたのだ。

 だからもう、わたしは行かなければならない。全てを捨てるために。物ものを在るべき姿へと還すために。

 わたしはこの場所から立ち去らなければならない。

 村の者どもはきっとわたしのことを非難するだろう。わたしを食らうことのできなかったアレが怒り狂えば、間違い無く目を背けたくなるような凶事が村を襲うことになる。飢饉か災害か病魔か、あるいはそれら全てが一度に猛威を奮い、田畑は衰え家々は破壊され村人たちは辛苦にのたうち回った末に、わたしに対する激しい憎悪を抱きながら死んでいくことだろう。

 回避することも叶わぬ災禍に満ち満ちた最悪の未来のことを思うと、幾千幾万もの針で心の臓をつまされるかのような痛みが胸を突いた。見知った人々、優しくしてくれた友人たちの苦痛と怨恨とが怒涛の勢いで押し寄せてきた気がして眩暈がした。

 軽くふらついた両足で、力強く砂地を踏みしめる。口唇を噛み、両の拳を色がなくなるほどに握り締めながら、潰されそうになっていた罪悪感を遥か彼方へと放り投げた。憎むのなら憎めばいい。わたしは村の掟を破るのだ。村の人々の安定を犠牲にして、世界をあるべき形へと戻すのだ。呪詛を唱えたらいい。体の芯から殺してしまいたいと念じるがいい。

 それで気が済むのであれば安いくらいなのだから。わたしはわたしの身勝手な使命感から、長らく絶対的な拘束力を有していた規律を破り、この世界に確変を持ち込もうとしているのだ。

 まったくもってとんだ破壊者がいたものである。

 思い、自嘲の笑みを浮かべてしまった。薄情なものだ。氷のような人間だ。人の懇意をどぶに捨てて、あまつさえその人々さえも底なしのどぶへ突き落としてまで我侭を押し通そうとしているのだから。

 わたしは憎まれるべき存在だった。憎しみを向けられないことにはやっていられなかった。もし村の人々が、これからわたしの為すことを受け入れたり許してしまったとしたら、例えそれがたった一人だけであったとしても、途端にわたしは息ができなくなってしまうに違いない。地上に居ながら窒息してしまう。空気が吸えなくて、酸素を取り込めなくて、視界がチカチカして、そのまま気を失ってしまうことだろう。

 恨んでほしい。魂の芯から憎しみを滾らせて、その憎悪で以ていつの日かわたしを祟り殺してくれたらそれが一番好ましい。どうかお願いだから、史上類を見ないほど残虐で冒涜的な罪を犯してしまうわたしのことを、容赦なく徹底的に、完膚なきまでに罰してほしい。

 おこがましい願いであることは重々承知している。けれどもどうか、どうか――

 寄波が足首にまで掛かるようになっていた。もう本当に動き出さなければならない。全てを終わらせるために。全てを始めるために。わたしは気を抜けば木偶のようになってしまう全身に鞭打って、遠く遠く遥か彼方の土地まで逃げ延びなければならない。

 上空はすでに暗夜に覆われて、か細い星がちらちらと瞬き始めている。

 ぐずぐずしている暇はなかった。これ以上悠長に佇んでいては、アレに食われてしまう。

 踵を返し、ぎゅっぎゅっと砂を踏みしめながら、わたしは浜辺を後にした。高にあがりしばらく道なりに進んでから、もう二度と訪れることのない、大好きだった浜辺の姿を、最後にもう一度だけ振り返ることにした。

 白砂と打ち寄せては破れる波ばかりが続く浜を、銀月がしっとりと濡らしていた。ざあざあと鳴り響く潮騒の音色が、わたしの胸を締め上げ締め上げするので、思わず空気の塊を吐き出してしまった。

 もし、もしも許されるのならば、たった一言だけでいいから、口にさせてほしいとわたしは天に願った。ごめんなさいと、その一言だけ、声に出して風に乗せて、波間に忍ばせておこうと、そう思ってしまったのだ。

 けれども開いた口からは湿った空気しか漏れでない。この日が来る前に声を失ってしまったわたしの願いは、誰にも届くことなく、どこにも忍ばせることもできず、ただただわたしの中に降り積もって腐っていくばかりだった。

 じわりと目頭が熱に滲む。ぎゅっと唇を噛んで、わたしは再び道を進み始めた。これが与えられた罰であると言うのならば甘んじて享受しなくてはならぬ身であるのだ。

 誰もいない夜の道を、喘ぎ喘ぎ、人知れず走り逃げた。

 どこまでもどこまでも、アレの嘶きが聞こえなくなるまで、逃げに逃げて、逃げ続けた。

 ざあざあと打ち寄せる潮騒は、いつの間にか聞こえなくなってしまった。

 悲しくて苦しくて立ち止まってしまいたかったけれど、暗黒々たる墨のような帳を、どこまでもどこまでも、走り続けた。


(おわり)

久しぶりに

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