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これは蛇足

「それにしても、凄いです」


「なにが?」


「クロさんは、僕と同じくらいの歳なのにしっかりしてます」


その瞬間に空気が固まった。

なんだろう。おかしなことを言っただろうか。

抱きついていたニナさんがゆっくりと離れていく。


「同い年?私が?」


「ええと、そんな風に見えていたんですが…………」


何やら、彼女の回りの空気が揺らめいている。

魔法だろうか。


「シロ」


「はい」


「おいで」


クロさんに呼ばれるがまま、近づいた。

凄い寒気がする。

しかし、抗えない。

なんだこれは。


「あなたは、私が7、8歳に見えるのね?」


ああ、そうだ。

僕は今、それくらいだ。

彼女も、それくらいに見える。

間違っていない。


「私はクロガネ」


さっき、聞きました。


「18歳」


驚きました。


なぜ、彼女は鈍器を構えているんだろう?


凄いスピードで振っているように見えます。


ガードは間に合わない。


この体は丈夫だ。


だけど、顎にくらったら流石に脳が揺れるらしい。


あたりが真っ黒になる。


最後にニナさんが笑ってたのが見えた気がする。

クロさんは、ご満悦の様子。


うん。


すいません、やっぱり不安です。


僕の意識がすっぱりと消えて、これからの旅に上下関係が刻まれた。


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