表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/14

七話 赤スライムのステータス

なかなか、主人公無双まで進みません。

わい・・・、どうしよか?ほんま、どうしよか?目の前の少女なんかおかしな奴なんやねんけど、どうしよか?いきなり、テンション上がったと思ったらなんや知らんけど一つの草採ってこいゆうし・・・、その後そんまんま草食い始めて気絶するしで、ちょっとひくわ〜。わい、助ける女の子間違えたんやろか?でも、そんな悪い奴には見えへんし・・・、とりあえずここら辺の見張りだけでもしとこうか。ん・・・、さっききいとった呼吸よりもずいぶんと楽になっとるで。これ、どういうこと。うん?なんか本人が起きるみたいやし、後でどういうことやったんかきいてみよ!



俺はまた目を覚ます。ていうか俺、ここ最近気絶すること多くない?気のせい?そう、気のせいですか。もういいや。とりあえず、スライムさんは案の定俺を守ってくれてたので、礼を言うか。

「すいません、見張りまでしていただいたみたいで本当に助かりました。」

「まあ、それは良かったんやけど・・・、ひとつ、きいてもよかろうか?」

「ええ、良いですけどなんでしょうか?」

「お嬢さん、怪我はどないしたん?」

「治りましたよ」

「ん?ああ〜ちゃうちゃう、どないして治したかきいとるんや。」

「薬草ですが?」

「お嬢さん薬草見分けられるんか〜すごいなぁ〜。」

「ああ、違いますよ。鑑定みたいなスキルで調べただけですよ。」

「お嬢さん、それほんまかいなッ!」

「うぇッ!」

スライムさんが手?で揺らしながらきいてきた。なんかまずいことでも言ってしまっただろうか?心当たりがないため俺は素直にきくことにした。

「何かまずいことでもあったんでしょうか?」

「ん?別にまずいことやないでぇ〜。ただすごいなと思っただけで。」

そんなに鑑定そのスキルは希少なんだろうか?

これは知っておいたほうが良いかもな。場合によっちゃ、鑑定ができるって言っただけで目立つ可能性がある。ルールを守る為にも・・・。

「ん?急に押し黙ってどないしたん?」

「いえ、ただ鑑定できるって珍しいことなのかな〜と思いまして・・・。」

「そら、結構珍しいでぇ〜。だって、珍しくなかったら、ステータスプレートなんてそんな売れへんやろ〜」

確かにそれは一理あるな。それをかんがみると旅をするなかでステータスプレートは必要ないが・・・、持っておいたほうが良いかもな。持ってないほうが不自然な可能性があるし・・・。

「なあ、お嬢さんやぁ?わい、頼みがあるんやけど一つきいてくれへんか?」

俺はスライムさんの声で思考を一旦中止して、会話に専念する。っと、その前にひとつだけ気になっていたことをきいておこう。

「できる範囲でならば良いですが・・・。その前にこちらからひとつ質問しても良いですか?」

「ん?良いで!なんやなんやなんでもこたえたる。ただし知ってることしか言えへんけど〜」

と、豪快に笑う?スライムさんを見ながら、俺はついに聞きたかったことをきいた。

「なんで俺のことお嬢さんって呼ぶんですか?」

「それはもちろんあんたが女の子やからやろ」

やっぱりか、と俺は深い溜め息を吐く。

昔からこうなんだよな〜。なんでか知らないけどことあるごとにみんな俺を女の子間違える。だから俺、かっこ良くして欲しかったんだが・・・。せめて男に見えるような容姿にしてくれれば良いのに髪と目の色変えたら終わりって・・・、もうちょっと特典つけてくれても良いんじゃない?、と心のなかで神に愚痴ってそろそろ本題に入ろうとスライムさんに意識を戻した。

「俺、こう見えても一応男なんですよ。」

「ええ?どうっからどう見ても女の子やないかい?だって声も容姿も体型も普通の女の子変わらへんで?」

んッ!これは予想以上に精神的ダメージ。泣けてきた。

「そななかんでやぁ。そないな姿で泣かれたらわい、罪悪感で死んでまうわ!」

と言うことなので一応泣き止む。そうだな、男なんだからめそめそしてたらみっともないもんな。

「それよりもあんた・・・、ってその前にお互いの自己紹介からした方が良いんやないやろか?」

それもそうだな、と頷きを返す。

「そうそう、ついでで悪いんやけど、わいのステータスが見たいんや。これがわいからのお願いや」

ふーんと俺は了承した。そんな楽なことならお願いするまでもないんじゃ、と思っていたが、どうやらスライムさんからすれば結構重要なことらしい。なんでも、人間が使っているステータスプレートがなかなか手に入らず、自分のステータスが今まで見れなかったらしい。そんなときに俺が鑑定ができる、と言ったもんだから興奮してあんなに俺を揺らしていたらしい。まあ、今までの恩が返せるならなんでも良いが・・・。とりあえず、俺が鑑定した結果は地面に書いて伝えることにした。



ステータス

名前 アキラ トウドウ Lv.22

種族名 迷宮ダンジョンスライム変異種

HP 17000/17000

MP 200/200

体力 ∞

筋力 380

敏捷 1000

知能 75

耐久 780

魔攻 220

魔防 850


スキル ボクシングLv.8 火魔法Lv.3 気配遮断Lv.5 暗視Lv.4


種族・固有スキル 融解Lv.3 吸収Lv.3



え!?、なにこれなにこれ・・・、もうスライムさん余裕で主役はれるよね。俺は精神的ショックを受けて気絶・・・、しなかった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ