四話 ステータスと持ち物
魔王が憎い・・・なんて思うときもあったが、1人で叫びながら「ステータスオープン!」、とかいってなんもならなかったときの恥ずかしさでそんなもんはぶっ飛んでいった。その後、『悪ふざけが過ぎた〜』と笑いながら、ちゃんと説明してくれた神のおかげでステータスやその他諸々のことは理解できた。まぁ、その他諸々については要所要所で少しずつ言ってくと思う。
・・・ていうか、最初っからちゃんと説明してくれよ!と言いたいところだが、あの神が怖くて泣き寝入りしている。
それはともかく、俺のステータスを確認しておく。
これは余談だが、この世界ではステータスオープン!、と言ってでるもんではなく、よくわからん不思議な鉱石に魔力を流すことで、知ることができるらしい。俺はそんな便利なものは渡されてないので、スキルで調べるらしいが・・・
ステータス
名前 シンク Lv.1
種族 異世界人
クラス 無し
クラススキル 無し
HP 100/100
MP 10/10
体力 1
筋力 5
敏捷 5
耐久 30
知能 100
魔攻 1
魔防 1
スキル 投擲Lv.7
固有スキル 交換Lv.1 真眼Lv.1
・・・ハ?え!?、なにこれ。皆、こんなにステータス低いの?でも、普通どんなに使えない勇者でも、2桁はあるよね、ね!うっわー、どうすんだよ、これ。知能が高くても、戦闘じゃ使えねーよ!投擲なんかに関しては毎日川に石投げて遊んでただけだぞ、俺。
とりあえず、スキルの説明を見とくか。
投擲Lv.7 〔動いている物に対しての命中率が70%upする。威力は、投げている物の耐久値×筋力×投擲スキルのLv〕
交換Lv.1 〔触れている生物とステータスの数値を1つ交換できる。なお、交換相手に植物は含まれず、また、交換するステータスの数値の差が大きいとMPを消費する。差に対するMPの消費量は±10に対して、0MP。±20に対して10MP。±30に対して20MPといったように増えていく〕
真眼Lv.1 〔物や生物に対しての状態やステータスの開示などをする。スキルにも使用可能。ただし、偽造Lv.3や隠蔽Lv.3を見破ることはできない。〕
まぁ、使えなくはないんだが・・・もうちょっとすごいチートスキルはなかったんですかね〜。ていうか、交換するぐらいなら奪う系のスキルが良かったよ。
他に見ておくべきものは、っと。う〜ん、種族と持ち物ぐらいか?
異世界人 〔スキル取得スピード及びスキル上達スピードがup。また、この世界の言語を全て理解し、使うことができる。〕
これ、一番使えるやつって種族なんじゃ・・・悩んでても仕方ないか。次、行こう!
神界のショルダーポーチ 〔生物以外どんなものでも、入れることができるショルダーポーチ。容量無限〕
神界の制服 〔どんなに破れてもたちまちなおる制服。汚れもとれる。〕
神界の手帳 〔異世界の知識を全て詰め込んだ手帳。ページ数無限。普通のメモ帳としても使える〕
スゲェなぁ〜。俺の持ち物全部神界産になっちまってるよ。もうどこをどうツッコメばいいかわかんねぇよ。でもさ、できればこういう便利アイテムじゃなくて・・・武器が欲しいなぁ〜と思うんですけど。そこんところどうなんですかね、神様。
すいません。今回の話が説明で終わってしまいました。多分、次で魔物と闘うと思います。
どうしても、彼には知能と投擲スキルが必要だったので、書き直させてもらいました。