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丸投げ良くないと思う今日この頃 5

色々と想像してると楽しかった記憶

 全く話の進展がない事が最近の悩み━━等とよく分からない事が頭に浮かんだ紅蓮です。


 あれから全く話が進まずぐだぐだ、だらだらとしておりました。説明が長いんだよね。うん。



 あのギルドでの騒動に白の王が謝罪の手紙と領地に関する資料を寄越した。撤回するきはないそうです。だよねぇ。



 だらだらと資料見た結果


 村及び人の住める場所なし。領地の全てが森。村予定地までの道なし。未開の地のため領民は自分で確保。その為働き手も自分で確保。もう何があるのよ。


 森は全て開拓者(つまり私に)所有権がある。国は全ての権利を破棄する代わりに私の自由に出来る。


 そして領民が居ない限り税金はなし。



 良いところってどの辺だと思う?藍苺さんや



「開拓者の自由に開拓できること?あと、税金はいまのところ気にしなくていいとか?」

「後は国が全ての権利を破棄しているってところだね」



 つまり白の国ではあるけど治外法権?ってやつなんでしょうか?それよりは自治区?うーん、確認しないとね。



 もう頭痛い。解んない。分かんないよー!!!




「一度王様〆るってのはどうよ?」

「藍苺それねきっっと王妃様が実行中だよ。それよりも開拓とか領民とか働き手をどうするか考えようよ?」

「━━━でもおまえ|(。_。)≪こんな顔≫してるけど大丈夫か?」


 こんな顔ってどんなだよ。え、(。_。)な顔してた?



 マシダワ。




 相変わらず私の顔が(゜ー゜)や(。_。)だったのでみかねた藍苺さんが私の母親に手紙で報告。そして速やかに返事が来て要約してくれた書類が届きました。御母様マジ有能です。二人には本当に感謝しかない。


 漸く落ち着いて資料の内容を頭に入れられる。



 国が求めるもの


 黒の国との国境に一応の拠点。規模は大きくなくてもよし。


 国が求めないもの(あってもうれしい)


 一般的な領地規模の利益(税金や物流等の利益)。


 最重要点


 国は成功しても私から領地も利益も全ての権利を取り上げなる事は出来ない。しかし失敗しても負債は私の責任。どの様な法の改訂があろうと覆らない。権利は私の指定。ない場合は配偶者に譲渡される。権利の譲渡は必ずしも血縁でなければいけない訳ではなく、領主の一存で決められる。税金は僻地のため他と比べると半額。他の領主が直接介入することは禁止。ただし、金銭や人員以外の援助は可。



 以上。


 つまり1から村を作ったら私のもの。領民が住んでいなければ税金が発生しない(これ前に言ってたよね)。国は金はびた一文出さない。でも領民が居たら出してねってことね。しかも半額でも税金取るってことは、国は痛くも痒くもないが成功すれば甘い汁吸えるねって事でOK?


「かなり穿った考えだけど多分それでOKなんじゃない?」

「うぇ~、私には負担しかないよねやっぱり」



 普通なら無理でしょ。何か刑罰の類いな仕打ちではないか?



「うーん━━でもこの手紙には『他の領主の援助』ってのは裏をかけるって言ってるぞ?」

「あー、それね」



 資料以外に入っていた母さんの手紙には『災難だったわね━━から始まり━━━ギルド方は私達が〆━━━だから安心して休みなさい』で一枚目は締め括っていた。あの二人とギルドの方は誰の事かは深く考えないようにしようと心に誓った。〆られる方々の方角に向かって合掌しておいた。


 そして二枚目は領地開拓に協力する事、この無茶ぶりな嫌がらせを乗り切るアドバイス等が書かれていた。さすが先輩領主。やってみないと分からない事の対処法が書かれていて助かる。


 母さんああ見えてやり手の領主で伯爵だもんね。白の王から今の領地ブン取った武勇伝持ってるもんね。経験者は語るってやつ。



 よし。考えも粗方固まってきたし、明日は領地に行ってみよう。本来なら何日も掛かるけれど、私達ならぱっと行ってさっと帰ってこれるしね!


 なんか楽しく考えたらやる気も出てきそう!




 よーし頑張ろう!




 今日の昼御飯


 手抜き気味炒飯(卵とネギのみ)、中華風スープ(鶏ガラ)、番茶


 今日の晩御飯


 玄米入りご飯、納豆、ほうれん草のお浸し、豚のしょうが焼き(玉ねぎ入り)、ワカメと豆腐の味噌汁、番茶、デザートに実家から貰った苺







 そして次の、日



 愛馬のネロ(暴君並の暴れ馬、でも良い子)に手綱と鞍を付けて準備万端。荷物は腰に下げた便利な四次元巾着に予め入れてあるので問題なし。


 朝御飯は簡単にご飯と味噌汁と焼き魚(アジの開き)で済ませて番茶で一息ついてから戸締まりを確認する。店の方は八雲に任せてあるので戸締まりはせずに。何時もの時間になったら閉めるような指示をしておく。しなくても閉めてくれてるけどね。


 早く帰るとは思うけど遅くなっても良いように私達二人分のご飯のは要らないと言っておいた。二日辺り空けても良いようにも手配しておいた。



 正直少しワクワクしている。


 愛馬のネロは白の国の出身ではない。黒の国から迷い混んだ様で色々とさ迷っていた所を捕まったらしい。

 つまり今から行く場所はネロの故郷の近くってこと。前から聞いてはいたけれど、その場所に行くことになるとは思わなかった。




「よし行こうかレン。道順は任せる」

「任せるもなにも藍苺は道を知らないでしょ」

「あははは、旅なんてしないからな俺」


 自信満々に言う事ではない。


 私も道は地図を確認しただけなので自信はない。が、迷ったら飛べば良いし。



 人が二人乗っても余裕がある巨大馬のネロはなんと空も飛べる。羽は無いけど飛べるなんて流石ファンタジーな世界。



 この世界にも普通の馬は勿論もいる。いるけど普通の馬よりも頑丈・速い・賢い・力強い・特殊能力あり、などの利点が多く王都等の大きな街では普通の馬よりも多い。ただ、馬車は馬車自体が耐えきれずに壊れるので普通の馬も需要はある。



 ネロの手綱を引いて転移門の前にいる藍苺と合流する。


 実は今居るのは店舗兼自宅ではなく、前に紹介した貴族街にある邸だ。この邸でかいので厩も完備しているので基本ネロや他の馬はこっちに預けてある。そして庭も広いので色んな物を置いている。


 その一つが転移門だ。



 邸と自宅を繋ぐ扉があるように大きなものを運ぶための大きな転移門が必要になると少し前に母さんが置いていった。先見の明でもあるの母さん?


 なので扉は無理なネロは転移門から王都の外に出ることになった。普通に王都から出ても良いんどけど、貴族街って王都の真ん中に有るから出るにしても距離がかなりある。時間短縮に王都の外の森の中の人気がない場所に転移して行こうと藍苺に提案されたので採用することに。


 とても便利な転移門だがそれなりの準備も必要で、入り口があっても出口が設定されてないと意味がない。だから出口に一度は行かないと行けないのだ。まぁ、それさえ用意すれば後は簡単だし便利な術だよね。前にも何回か使ってるしね。



「この転移門の起動する時って毎回緊張しないか?」

「違う出口に出ないかって?」

「いや、もっと最悪な事にならないかって心配のほう」

「━━━フラグって知ってるよね?言わないでよ怖いじゃん」

「ゴメン」



 転移門での最悪な事と言うのはきちんと“全部”移動できるかって事ね。


 大昔の事故で“全部”が転移出来なかった事があったんだよ。


 “全部”ってなんだ?


 体全部じゃなかったってこと。





 怖いけど今と昔の転移は原理が違うので大丈夫。昔の原理は一度分解されて出口で再構成されるものだったので危険度が高かった。何でこんな原理にしたんだろうか?

 今では分解なし再構成なし。空間を一時的に繋げて移動するものなので安全性は比べるまでもなく安全。


 昔は空間の概念が無かったのかも。知らないと再現なんて出来ないしね。基本魔術はイメージが大事だから。




「移動場所を設定っと」

「私有地の森にした?」

「うん、レンの実家の私有地に設定した」



 私の実家━━厳密には母さんが持っている山小屋のある━━の私有地に設定する。



 転移門の見た目は立派な扉のついた門が庭にぽつんと建っている感じ。寺とか古い武家屋敷の門みたい。支えもなしに門だけ。


 起動していなければ真っ黒、起動中で行き先を設定指定ないし時は赤、起動して設定もされて出口と繋がっていれば白。そして上の所にバスの行き先を表示している看板の様な物がついている。少しそれが違和感を覚えるが見易いのでよし。


 黒から赤になり看板に『検索中~しばらくお待ちください』の文字が出て少し経つと『王都外れの東山小屋前』と文字が変わり門が白くなった。




 門をくぐるとそこは高い木々の生い茂る森の中だった。





 


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